2021年4月30日金曜日

モミジバスズカケノキの花

モミジバスズカケノキはプラタナスと一般に呼ばれる樹木のうちの1つです。虫が付きにくく市街地でも育つ強い木ですので、街路樹としてよく植栽されています。また小学校の校庭や運動場などにも植栽されています。私の卒業した小学校にも、運動場の端に数本の大きな木があり、それにちなんで小学校の卒業文集は「すずかけ」というタイトルでした。

モミジバスズカケノキにはもう一つ思い出があります。かつて北フランスを旅した折に、通り過ぎた町で、通りの両側にモミジバスズカケノキが植えてありました、両側から長く伸ばした枝を、中央で固くゆわえてあったのです。樹木は同じ種類であれば、長期間強く接していると相互に組織を取り込み数本の木々が一本になることがあります。(屋久島の杉などもその例で、巨木の幾つかは数本の杉の木が長い期間の間に癒合して1本の木に見える形になったことが、サンプリング調査の炭素の同位元素を使った年代測定で判明したという記事を読んだことがあります。)フランスのその町ではそのように癒合した枝がアーケードを形作っていました。人間の手でずいぶん勝手なことをやらかすものだ、と批判的に捉えつつ、癒合したスズカケノキの枝は、さて、自分は誰のものだろうとアイデンティティ・クライシスに陥らないのかな、などと考えながら眺めていたことを思い出します。

小学校のモミジバスズカケノキに戻ると、秋になると実る果実は、小さな固いボールのような球に10cmほどの丈夫な花柄が付いたもので、これを高い木の枝から何とか手に入れると、男の子達は互いに相手の頭をこれでたたき合う遊びが始まったものでした。

そのように、幼い頃から見ているはずなのですが、この木の花を見たことがなく、近くの公園に確認に行きました。そのときのメモです。

*****
雌花が咲いていました。

実るとぎっしりと目の詰まったボールになるのですが、この時点ではまん丸のブラシ、という感じです。

これを撮影して満足していたところ、この木が雌雄異花であることを知り、再度出かけて雄花を探しました。すでに雄花の盛りは過ぎていたのですが、かろうじて幾つかを見つけることができました。雄花は雌花と同じ枝の途中に咲いています。雌花よりもはるかに小さな花で、同じく丸く長い雄しべで丸い形を作っています。この時点では雄しべがかなり散ってしまっていました。



雄しべと雌しべの大きさが比較できます。

来年は油断せずに雄花の盛りを見たいものです。

2021.04.24. & 25. 撮影

2021年4月29日木曜日

マユミの花

近くの桜並木にマユミが咲いているのではないかとの連絡があり、出かけました。ここには三年ほど前にマユミの赤い果実を水際に見ていますので、それが残っていたようです。

マユミはニシキギ科の樹木で、粘り強く良くしなる材から弓を作ったことから「真弓」の名が付いたそうです。秋に実る実が赤くて美しく、盆栽としても楽しまれます。先般出かけた三川合流には何カ所かに雌木があり、実をつけます。

今回連絡を受けて現地で写真を撮り、調べたところ、マユミは雌雄異株であることがわかり、ここにある株は雄株のようです。雌株があれば良いのですが、再度出かけて調査する必要があります。

*****

ぷっくり膨れた雄しべは葯の裏側がめくれて花粉を出すようです。


小川とも言えないような用水路の脇に生えていてちょっと気の毒です。

付近にはハナウドや...

今年1月に伐採されたツルウメモドキもかろうじて命脈を保っていました。

ハナアブが蜜を求めて飛来しています。

2021.04.28.撮影

2021年4月28日水曜日

御苑の春の樹木

先日はタラヨウを求めて入った御苑ですが、ついでに樹木の様子を観察してきました。

*****

カジノキの雌花です。


これが雄木の雄花。


昨年紹介したバショウのお疲れさん状態です。

雌花の跡。

そして雄花の跡。

もう一つのバショウです。



トチノキの花が咲いていました。



そしてこれがカマツカ。鎌の柄にするほど硬い木であることから名前が付いたと言われています。


きれいな花咲かせます。バラ科の植物です。


2021.04.26.参照

2021年4月27日火曜日

郵便局の木

郵便局にタラヨウの花を求めましたが、雄花ばかり。それで御苑の近衛邸跡にあるタラヨの雌花を撮りに出かけました。

タラヨウはモチノキ科の樹木で、大きな厚い葉を持つ常緑樹です。葉裏に鉄筆(芯を出さないシャーペン、ボールペンなどでも)で字を書くと、その部分がすぐに黒変し、長く残る性質があります。かつては通信文を送るのに使われたとか。そのこともあって、一説には「葉書」という言葉の由来とも言われています。タラヨウを葉書にして宛先、用件を書き定形外郵便として送ることが可能です。

それで、タラヨウは「郵便局の木」という愛称で呼ばれたりします。

近くの神社にタラヨウがあり、花の季節なので写真を撮りに行ったところ雄花で、雌花がありませんでした。それで、同じ区内にある大きな郵便局(大きな郵便局のコーナーにはタラヨウが植えてあることが多い)にいきましたが、どちらとも雄木でした。

石清水八幡宮のある男山にはタラヨウが多いので、24日に遠征しましたが、山麓の雌木は花を付けていません。こうなるとどうしても雌花の写真が撮りたくなり、以前雌木を確認した京都御苑に向かいました。(ようやるわ!)

*****

幸いなことにこちらはちょうど満開。良い写真をたくさん撮ることができました。モチノキ科の樹木らしく、枝に鈴なりの状態で咲いています。咲き始めの頃から雌しべがぷっくりと膨れています。仮雄しべはありますが、受粉能力はありません。




こちらは自宅近くの神社で撮影した雄木の雄花です。雄花の中央にある雌しべは退化しています。


2021.04.22. & 26.撮影



2021年4月26日月曜日

クロツグミとコサメビタキ

いつもの場所で少々粘り、クロツグミとコサメビタキ(おそらく)の写真を撮りました。今日は昨日よりもかなり気温が低め。山陰なので、冷えました。

*****

素早い身動きで餌を探していました。

気づかないうちにもう一羽が降りてきていました。

コサメビタキのようです。軽やかにさえずっていました。

2020.04.25.撮影

2021年4月25日日曜日

4月末の三川合流

八幡のあたりに用事があり、出かけたついでに三川合流を少し見てきました。晩春に入りかけて、木々の実りと花、開花の準備を確認しました。

*****
アブラチャンの若葉です。

これはツルウメモドキの若葉。

雌木で、雌花が咲いていました。雄木は見当たりませんでした。



すべての側芽から芽吹くわけではなく、上向きの側芽からのみ当年枝が発芽するようです。

側芽には結構鋭い刺(芽鱗)が付いていて、他の植物にまとわりつきやすくなっているようです。

マユミがつぼみを付けていました。

側枝です。

エノキです。早々と果実を膨らませています。


センダンです。つぼみが赤いとは知りませんでした。これは背の低い木なので手元で観察できます。


スイカズラです。つぼみが膨らんできています。

2021.04.24.撮影