観察を続けていた公園に初夏の草刈り・剪定作業が行われました。結果、これまで観察していたアリグモ、ゴミグモなども、草刈りに直接、あるいはその後野鳥などに食害されたか、まったく姿がありません。まさに楽園喪失の様相です。
そんな中で、ナナフシモドキの姿だけが多く見られました。従来1匹だったのが、5匹。しかし、いずれも脚や触角など体の一部が失われており、剪定作業が昆虫たちにとっては厳しかったことがわかります。また、これらの大人しい昆虫を覆い隠していた枝葉が失われることで、今後野鳥による食害なども懸念されます。
後脚を失ったナナフシモドキです。
草刈りと剪定は毎年繰り返されることですし、これを行わないと、昆虫の生育環境も整わないという面もあるのですが、あらためて人の行為の自然界へのインパクトの大きさを感じました。
Photos 2022-06-02