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2021年12月21日火曜日

ネムノキの葉痕と冬芽:Persian silk tree (Albizia julibrissin): Leaf marks and winter buds

ネムノキはマメ科の落葉広葉樹で、就眠活動をすることで知られています。 この木の葉痕は逆三角形をしていて、冬芽らしい冬芽がありません。そのはず、冬芽は葉痕の後ろに隠れているのです。このような冬芽の形を隠芽と言います。葉痕はあまり可愛くなく、どちらかというと薄気味悪い様な形。ムンクの絵『叫び』に描かれている人物のようにも見えます。

The Nemunoki is a deciduous broad-leaved tree of the legume family, known for its napping activity. The tree has an inverted triangle-shaped leaf scar and no buds that look like winter buds. This is because the winter buds are hidden behind the leaf marks. This form of winter bud is called a hidden bud. The leaf traces are not very pretty and look rather creepy. They look like the figures in Munch's painting "The Scream".

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Photo 2021-12-20

2021年7月21日水曜日

ネムノキ

樹木観察に入った林縁でネムノキを見ました。開花を始めてからかなり経っているのでしょう。咲き終わった部分の花が散って曲がりくねった花序が見えています。秋冬に枯れ枝に見える花序の名残はこれか、と納得しました。それにしても果実が見えません。沢山の花が咲きますが、結実するのはかなり厳しい数のようですね。

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2021-07-20 撮影

2020年6月19日金曜日

河川敷の昆虫、植物など

梅雨の晴れ間を狙って、アリジゴクの様子を見に行きましたが、よくわかりませんでした。そもそも雨が降るとあっという間に巣が崩れて形がわからなくなります。それと、もうぼちぼち繭を作って蛹化する頃だと思いますので、どこかに移動している可能性もあります。縁の下などの限られた空間では見つけやすいのですが、草が繁茂してきた河原ではなかなか見つけるのが困難です。雨上がりの土が若干湿っていますので、まだ巣を作れないのかもしれません。継続して観察に訪れることにします。

近くのジャケツイバラの実が大きくなってきました。一見サヤエンドウとあまり変わらないようですが、手に取ってみるとかなりサイズが大きく、プラスチックの板のようで、固くてカチカチ。およそ食べられるような気がしません。ただ、サヤの中の種はこの段階ではつやつやとした緑色で、美味しそうでもあります。一度ゆでて食べてみるのも良いかもしれません。

さらに、近くのネムノキが花を咲かせはじめていました。この木の花は繊細な細い雄しべが目立ちます。蕾の中にどのように収納されているのか、以前から気になっていましたが、今回確認することができました。

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ジャケツイバラ。結実しているのは、花序1つにつき3から7個。あまり効率は良くありません。

板状のサヤは、この段階ですでに、かなり弾力があって固いです。

ネムノキの開花です。


段階を追って見ていきます。まずつぼみが膨れて咲いていきます。

緑の筒状のものが花弁です。花弁は先端で5つに分かれます。その中からくしゃくしゃにまとまられていた多数の雄しべと、1本のめしべが伸びてきます。

その様子はまたいずれ。

2020.06.15.撮影
2020.06.18.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...