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2022年8月14日日曜日

保全花壇付近:Around the conservation garden

昨日今日と夕立に恵まれ、保全花壇の様子を見に行きました。夏の花が終わりつつある一方で秋の花の咲く準備が整ってきたようです。周辺に生きものの姿を探してみました。

ウラナミシジミの幼虫はあまり表に出てきませんが、出てきたものはアリたちにしっかり世話をされています。昨年はヤブツルアズキのマメの中で育つものが多かったので、このタヌキマメの茎に食い込んで育っているのかもしれません。極小の卵から孵化して、よくもここまで大きくなれるものだと感心します。

ノアザミのつぼみが大きくなってきています。

極小のツバメシジミの、おそらくオスの成虫を見ました。翅の差し渡しは1cmもありません。

ヨツスジヒメシンクイ。ハマキガの仲間です。

ベニシジミの夏型がそこここに見られます。

ショウリョウバッタも成熟してきました。

カメノコハムシがクズの葉の上に止まっていました。ジンガサハムシを探しているのですが、なかなか出会えません。

Photos 2022-08-13

2019年6月23日日曜日

小さな命たち

ヤハズソウはマメ科の植物で、春先から勢いのあったカラスノエンドウやスズメノエンドウが実を結んで枯れ、シロツメクサやアカツメクサなどが勢いを失った頃から、その枝を伸ばしてきます。名前の由来は、葉を両手で持って引っ張ると、矢筈の形に切れる(実際は矢羽根の形)ことからです。今の時期はまだ花が咲いていませんが、あと2週間ほどすると、紫色の小さなマメの花が咲き始めるでしょう。

この草は地面に近くて露を含むせいか、いろいろな昆虫の隠れ場所として利用されているようで、先日ヤハズソウの草むらを踏み分けていくと、ショウリョウバッタの幼虫がたくさん出てきました。ショウリョウバッタには緑型と茶色型がありますが、圧倒的に緑型が多かったです。飛び出すと、ヤハズソウの中に降りるよりも、同じ場所に生えているネズミムギの軸に止まるものが多いのが興味深いです。

ヤハズソウの中に降りると、葉が柔らかいために次のジャンプがしにくいこと、ショウリョウバッタの細長い形からして、丸い葉のヤハズソウの中に隠れるよりも、細長い葉と茎のネズミムギに止まる方が、擬態の効果が上がること、ネズミムギの方が背が高く、見通しがきく、等が考えられますが、これを小さな虫が本能的・反射的に行っているのが不思議です。

そのような性質を持った物が生き残るという、適者生存の一つの証左でしょうか。

ヤハズソウの上に止まっていますが、葉が柔らかく、これでは後ろ足の蹴りの瞬発力が活かせません。


このように固い単子葉植物の茎や穂に止まる方が多いようです。この方が瞬発力を活かせます。




次の写真は茶色型の個体です。見事な擬態で、ちょっと見にはどこに止まっているのか分かりません。

目をこらすと見えてきました。この色で枯れ草の中に隠れていては、天敵も見つけにくいでしょうね。

細い茎に止まるときには、このようにだらしなく脚を広げますが、いざというときには、さっとそろえて、ジャ~ンプ!します。
2019.06.20撮影



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...