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2021年10月31日日曜日

アサギマダラのマーキング

先般自宅の庭を訪れたアサギマダラは翅にマーキングされていました。そのマーキングされた部分が大きく破れていて、哀れに思いました。数百キロ、場合によっては数千キロを旅するチョウです。吸蜜できる環境を整えて、チョウを迎え、その生態の不思議について思いをめぐらすのは良いのですが、それを捕らえてマーキングすることは、もう止めるべきだと考えます。アサギマダラを観察すると、しばしばマーキングによって翅を痛めたと思われるものを目にします。

アサギマダラの生態がまだ十分に解明されていない頃ならまだしも、十分に解明された今、その意義はどこにあるのでしょう。この個体は約160キロを24日かけて飛んだようですが、通常健康な個体であれば10キロから20キロの距離を飛ぶはずです。この個体は一日に約7キロ弱。翅の傷がこの個体の飛翔能力を奪っているとも考えられないでしょうか。

季節はすでに10月末。これからこの速度で飛んで、越冬できる地に無事に到着できるようには思えません。最近家畜にはアニマルウェルフェアという概念が導入されて、生きもの達の健康的な飼育を目指す動きがありますが、それを昆虫にも援用し、昆虫自身の持って生まれた生きる力を十分に発揮できるような、昆虫への人間の関わりが必要なように思います。

An Asagimadara butterfly that flew into my gardenthe other day was marked and had a large scar on its wing. This seems to be a fatal wound for a butterfly that has to travel a long distance. Not only this butterfly, but I have observed marked butterflies with large scars on their wings in the past. Now that the behavior of the Asagimadara has been fully studied, it is time to stop this kind of cruelty agaist insects.

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(Markings have been blurred in order to avoid identification.)

Photo 2021-10-28

2021年10月30日土曜日

アサギマダラの来訪

小さな庭のフジバカマに初めてアサギマダラが来訪しました。このフジバカマは、今月初めに亡くなった知人から3年ほど前に譲り受けたものです。花と蝶をこよなく愛したその方が、チョウの形を借りて最後のお別れに来たように感じて、感慨深いものがありました。
This is the first visit of the Asagimadara butterfly*,or chestnut tiger (Parantica sita) to the Fuji-bakamama, or fragrant eupatorium (Eupatorium japonicum) in my small garden. This flower fujibakama was given to me about three years ago by a friend of mine who passed away earlier this month. I felt deeply moved, as if she who loved flowers and butterflies so much had come to bid me a final farewell in the form of a butterfly.
*Asagimadara butterfly is the counterpart of North American monarch butterfly that is known for its seasonal migration.

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Photo 2021-10-29




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...