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2021年9月11日土曜日

サデクサ

Sadekusa (Persicaria maackiana) is a weed with no particular characteristics. It is one of the so-called "paddy field weeds" that used to be ubiquitous, but due to the recent development of irrigation canals and redevelopment of rice paddies, it is now listed as a semi-endangered species in Kyoto Prefecture's Red Data Book 2015.

The flowers are similar to those of mizosoba (Polygonum thunbergii), but the color is much paler, and the leaves are narrower than those of mizosoba, which are called "cow's forehead. The thorns that grow on the stems are more moderate than those of mamakonosirinugui (Persicaria senticosa) and ishimikawa (Persicaria perfoliata). The name, the flowers, the shape of the leaves, and the thorns give it a slightly elegant look.

これと言って特徴のない雑草です。昔はどこにでもあった、いわゆる水田雑草の一つですが、近年の用水路の整備、圃場整備で、京都府の『京都府レッドデータブック2015』では準絶滅危惧種になっています。

花の形はミゾソバなどに似ていますが、色はぐっと淡く、葉の形はミゾソバが「牛の額」と言われるのに対して、ほそみです。茎に生える棘はママコノシリヌグイなどと比べると、少しおとなしめ。名前、花の姿、葉の形、棘の形態からして、ちょっと上品な趣があります。

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2021-09-07


2019年9月16日月曜日

観察記録:河畔の植物

桂川の河畔湿地の植物を観察してきました。流量の大きな河川ですので、台風や大雨でさらに流量が増えると護岸の浸食など被害が出るため、護岸をコンクリートやブロックで固める工事が近年頻繁に行われています。工事の進展につれて、河畔の湿地やワンドが失われ、そこに生息する植物や魚類、さらにはそれらを餌とする昆虫や鳥類などの減少、多様性の喪失が進みつつあります。

河畔の湿地には、水を好み、泥地を好む植物が生育し、独自の生態系を作っています。わずかですが希少種の残る場所もありますので、今日はそのあたりを観察してきました。

湿地の保全・回復については、国交省や京都市の土木事務所と連絡を取りながら進めたいと思います。

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シロネです。シソ科の植物です。自然状態で生えているのは初めて見ました。昔は野草として食べたようですが、現在はそのような個体数は到底ありません。地方によっては絶滅、ないしは絶滅危惧種に指定されています。

花を見るとシソ科であることがよく分かります。

ヒメウラナミジャノメが吸蜜していました。

サデクサです。タデの仲間です。京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種とされています。これは初めて見ました。

茎の刺は、直立しない他のいくつかのタデ科の植物と同じく、鋭い刺を持ち、これを使って他の植物に寄りかかって成長します。


近くには水を好むゴキヅルもありました。星のような花が幻想的です。

器を合わせたような形(合器)から名前がついたといわれています。


こちらはイシミカワ。実が熟すにつれて色がきれいになります。

細いタデ科の植物ですので、やはり刺が鋭いです。他にはママコノシリヌグイやアキノウナギツカミなども同類です。よく考えると、体(茎)の特徴が名前に反映されています。

2019.09.15撮影
2019.09.15記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...