ラベル キティちゃん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル キティちゃん の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年2月2日火曜日

キティちゃん顔のイモムシ:ゴマダラチョウの越冬幼虫

昨年は2月末にゴマダラチョウの越冬幼虫を探しに出かけましたが、今年はひと月早めに探してみました。そのときのメモです。

*****

ゴマダラチョウの幼虫の食樹はエノキです。河川敷でこれ、と目星をつけておいたエノキの根元の葉をそっとめくっていきます。探すこと約10分、見つかりました!下の写真の中にいるのですが、わかりますか?


少し拡大。

さらに拡大。見えてきました。

これが越冬幼虫です。糸座を作ってしっかり葉にしがみついています。体長は約1.5センチ。小さめの幼虫です。

葉を少し曲げて顔を見せてもらいましょう。

なかなかかわいいキティちゃん顔です。

寒さのためかほとんど動きません。冬越しの期間はあと2ヶ月あまりあります。それにしてもこんな小さな幼虫がエノキの梢から大木を降りてきて、また登って行くとは、ちょっと想像ができません。小さな体に秘められた大きな命の力を感じます。

2021.01.31.撮影
2021.02.01.記述





2020年8月9日日曜日

キティちゃん顔のイモムシ(その2)

 Caterpillars with Hello Kitty face

お盆には少し早いですが、墓参りに行ってきました。義父が好きだった琵琶湖を見下ろす霊園の、義理の父母の墓です。草を引き、墓石を洗い、花を供え、としている間に、故人の思い出がいろいろとよみがえってきました。墓参は自分自身と親族祖先との関わりを確認する機会です。今年はコロナ禍で思うに任せない方々も多いでしょうが、やはり現地に足を運んで時間をかけて供養する事の大切さを感じました。

ちょっと京都を離れたので、少し足を伸ばして北小松まで自然観察に出かけました。といっても暑い盛りです。観察者より被観察者の虫たちのほうが元気です。

*****

木陰の道路脇、ススキの葉に食痕を認めて探すと、クロコノマチョウの幼虫が見つかりました。以前植物園で見たものは終齢幼虫でしたが、ここでは、2齢とおぼしき幼虫から終齢まで、いろいろな段階のものを見ることができました。

クロコノマチョウの幼虫の全身像です。おそらく終齢幼虫。


その顔です。昨年見たものと比べると、黒色部分が大きいです。
これは終齢一歩手前の幼虫でしょうか。顔が黒いです。
葉の上に幼虫の残骸とおぼしきものを見つけたのですが、しばらくすると、アシナガバチがやってきてあっという間に残りの部分を肉団子して飛び去りました。これは傍のコナラの葉の上でもう一度団子を丸め直しているところです。


哀れにも、葉の上には頭だけが残されています。


2齢とおぼしき大きさの幼虫です。
クロコノマチョウの幼虫はススキを食べるため、食草に生えている細い毛が顔についています。すっきりしたキティちゃん顔のイモムシとしては、今のところゴマダラチョウの越冬幼虫がベストだと思います。

2020.08.08.撮影
2020.08.09.記述







京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...