2020年8月9日日曜日

キティちゃん顔のイモムシ(その2)

 Caterpillars with Hello Kitty face

お盆には少し早いですが、墓参りに行ってきました。義父が好きだった琵琶湖を見下ろす霊園の、義理の父母の墓です。草を引き、墓石を洗い、花を供え、としている間に、故人の思い出がいろいろとよみがえってきました。墓参は自分自身と親族祖先との関わりを確認する機会です。今年はコロナ禍で思うに任せない方々も多いでしょうが、やはり現地に足を運んで時間をかけて供養する事の大切さを感じました。

ちょっと京都を離れたので、少し足を伸ばして北小松まで自然観察に出かけました。といっても暑い盛りです。観察者より被観察者の虫たちのほうが元気です。

*****

木陰の道路脇、ススキの葉に食痕を認めて探すと、クロコノマチョウの幼虫が見つかりました。以前植物園で見たものは終齢幼虫でしたが、ここでは、2齢とおぼしき幼虫から終齢まで、いろいろな段階のものを見ることができました。

クロコノマチョウの幼虫の全身像です。おそらく終齢幼虫。


その顔です。昨年見たものと比べると、黒色部分が大きいです。
これは終齢一歩手前の幼虫でしょうか。顔が黒いです。
葉の上に幼虫の残骸とおぼしきものを見つけたのですが、しばらくすると、アシナガバチがやってきてあっという間に残りの部分を肉団子して飛び去りました。これは傍のコナラの葉の上でもう一度団子を丸め直しているところです。


哀れにも、葉の上には頭だけが残されています。


2齢とおぼしき大きさの幼虫です。
クロコノマチョウの幼虫はススキを食べるため、食草に生えている細い毛が顔についています。すっきりしたキティちゃん顔のイモムシとしては、今のところゴマダラチョウの越冬幼虫がベストだと思います。

2020.08.08.撮影
2020.08.09.記述







0 件のコメント:

コメントを投稿

イヌコリヤナギ

年初に広沢池で一枝手折ってきたイヌコリヤナギが開花しました。小さくて、ネコヤナギほどは猫っ毛がありませんが、かわいらしい小さな花です。折から今夜は全国的に寒波の襲来で降雪や凍結が予報されています。暖房の効いた部屋の中だけは、一足早く早春の装いです。 ネコヤナギとはしべの色や形も微...