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2022年7月6日水曜日

カメの卵と冬虫夏草:turtle eggs and a moth fungus

井堰にアユの遡上が続いているかどうかを見に行きましたが、ほとんど姿を認めることができませんでした。それでも時折魚影が見えたり、サギ類が魚道に陣取っているところを見ると、名残の遡上が続いているのかもしれません。

先日来砂を掘り返した場所に亀の卵とおぼしきものが散乱しています。下の写真のように穴が掘ってあり、その近くに卵の殻が散乱しています。

様子からして、卵はどうやら亀の卵、数からしてミシシッピアカミミガメのように思えます。穴については、卵から孵化した子亀が作ったにしては大きく深いので、おそらくはイタチかテンのような動物によるものではないかと推測します。

河原にはそれ以上見るものが見つかりませんでしたので、支流の谷筋を探ってみました。冬から観察を続けている、ガヤドリナガミツブタケの「ツブ=子嚢殻」が成長するのが今の季節らしいので、見に行ったわけです。

確かに微妙ですが、春の頃よりは成長しているようです。今年の空梅雨で、乾燥しているので、あまり大きく成長しないのかもしれません。その後台風の影響でかなりの降雨があったので、再度確認に出かけようと思います。

タイワンアリタケの方は、成長・生育に関しては全く変化なし、というか、子実体が風化して取れてきているものもあります。

Photos 2022-07-01

2020年5月2日土曜日

モンシロチョウの蛹化

モンシロチョウには郷愁をかき立てられます。子供の頃の虫取りでチョウチョと言えばモンシロチョウ。祖母にはキャベツ類の害虫でしかなく、素手でひねり潰していました(私はこれが未だにできない)が、比較的ゆっくりと飛びどこにでもいるモンシロチョウは駄蝶とは言いませんが、格好の捕獲対象でした。

春と言えば菜の花畑。アブラナのむせかえるような菜の花の香りに包まれて、じっとしていると、ハナアブ、ミツバチ、モンシロチョウなどが次々に現れて蜜を吸いに来ます。私にとっては、春の原風景はフクジュソウでもなく、カタクリでもなく、カタクリに来るギフチョウでもなく、菜の花とミツバチとモンシロチョウです。

そのモンシロチョウを卵から育てることになりました。事の始まりは、ツマキチョウ探しから。ツマキチョウは育てたことがないので一度卵から育てようと、セイヨウカラシナのこの辺に産み付けた、とおぼしき枝を切り取って帰宅。葉裏にはツマキチョウかモンシロチョウかよくわからない卵がいっぱい。それを飼ってみることに...

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葉裏に産み付けられた卵です。モンシロチョウのものと似ています(それもそのはず、この卵は結局モンシロチョウであることがわかりました。後日談です。)。総計10個あまりありました。高さは約2ミリ。2020.04.16.撮影





 2日後に幼虫が孵化しました。すでに卵の中から出ています。こちらに頭を向けています。 2020.04.18.撮影

体を起こして卵の殻を食べ始めました。卵の殻は、多くの蝶の幼虫にとって、最初に口にする食べ物です。2020.04.18.撮影

小さいながらも、歯が見えます。これで卵の殻、やがてセイヨウカラシナの葉を食べます。2020.04.18.撮影

拡大します。赤く見えるのが歯です。2020.04.18.撮影

10分ほどでかなり食べ進みました。2020.04.18.撮影

これがその2週間後の姿。蛹化するために体を固定しています。2020.04.30.撮影


一昨日、昨日とすでにサナギになったものもいます。昨年ジャコウアゲハやオオスカシバ、ホシホウジャクなどを育てたので、あまりの小ささに驚いています。



 モンシロチョウは滑りやすいキャベツやアブラナの葉を食べるせいか、体が滑り落ちないように、前進する際に口から吐いた糸で歯の上に横8の字を書くように進路に糸の道を作ります。水槽の壁面にはそのような糸道が幾筋も見えます。また、上部に見えるセイヨウカラシナの茎の上には体を固定しないで、必ず飼育容器の側面で蛹化の準備をします。これは今回育てた11匹すべてに当てはまります。12匹いたのですが、最初から少し育って大きかった幼虫は2日前に寄生蜂の幼虫が体内から出てきて死んでしまいました。

同じ時期に産み付けられた卵も野外では全く育っていません。産み付けられた翌日に見に行くと、痕跡すら残っていません。おそらくテントウムシなどの捕食者が卵の段階から食べてしまうと思われます。生存の確率はきわめて低い厳しい世界です。

2020.04.30.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...