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2022年8月21日日曜日

嵐山の秋の樹木:Autumn trees at Arashiyama

久しぶりに亀山公園を散策しました。そのときのメモです。季節は確実に秋本番に近づいています。

ツチガキの仲間ですが、連日の豪雨で形が崩れてしまいました。

グラウンド周辺のコナラの実です。実の形は通常。下のものと比較してください。

拡大します。

カキノキの実も大きくなりました。

こちらはイソノキの果実。青い頃はたわわに実っていたものが、少し色づくと野鳥たちに持って行かれます。

マツオウジです。松の古い倒木から生えていました。

笠の表です。

実の長い方のコナラです。この段階から明らかに実が長いです。

ツエタケのお疲れ様形です。日にちが経っていても腐りません。


藪の中に大きなサークルを作っていたきのこです。




ヤマノイモの花序が立ち上がっています。

シャシャンボ、日本産のブルーベリーとも呼ばれます。まだ未熟。


こちら貧相ですが、クロガネモチです。

Photos 2022-08-19

2020年1月2日木曜日

河畔散策:種子と冬芽と葉痕と

元旦の河畔を散策しました。今月半ばに冬越しの植物と野鳥の観察会がありますので、その下見を兼ねています。秋の終わりまで花をつけていた草たちもすっかり枯れ果てています。わずかにセンダングサの黄色、アカツメクサの赤、ヒメジョオンの白が残っているところがあります。そのほかは種を散らすか、冬芽でしっかり身支度を調えていました。

植物学者の田中徹氏が、『花の果て、草木の果て: 命をつなぐ植物たち』として、秋に枯れ果てた植物の写真集を出しておられますが、使命を果たした植物の姿と、次の季節に命をつなぐ植物の姿がここにあります。

曇天夕刻の撮影で、グルーミーな写真になりました。

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ネコヤナギの冬芽です。冬芽を覆っている葉柄部分がまだ残っています。今年は嵐山下流のネコヤナギが河床掘削でほとんど失われたので、この株は小さいですが、貴重です。

ノイバラの実です。この季節野鳥たちの大切な食料です。見た目にもとても鮮やかできれいです。

 真っ赤になる前のノイバラの実も、グラデーションがきれいです。

これはセンダンの葉痕と冬芽。大きな葉なので大きな葉痕が残ります。

これはアカメガシワの冬芽。冬芽は分厚いオーバーコートを着たよう。一方で葉痕は平凡で面白みに欠けます。

ヤブマメのサヤ。サヤは乾くにつれて強くねじれて力をため込み、その力があるとき一気に解放されてはじけ、種を飛ばします。豆類の多くに共通した種子散布の方法です。

 セイタカアワダチソウの成熟した穂です。

 実ったヨモギの花序。これほど枯れてもしごくとヨモギらしい香りがします。

これもそうです。

ダキバアレチハナガサの枯れた花序です。株や茎は生き残り、来年の春に芽を出します。

ヒロハホウキギクです。花は小さく繊細で、カスミ草を思わせます。

カゼクサ。昨年はこれでベランダを掃くほうきを作りました。屋外で使うにはちょっと腰が弱かったです。

ヒメムカシヨモギのようです。オオアレチノギクとの区別がなかなかつきません。

これが何の葉痕と冬芽かちょっとわかりません。灌木です。桑ではないようですが...

これはおそらくオオエノコロ。

こちらはキンエノコロ。

アカザだと思います。たぶん。

 花序です。

拡大します。

兼好法師の『徒然草』には「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは....」とありますが、一見なんの面白みもない枯れ野の観察は、わずかな手がかりをもとに身元を探す探偵の心持ちです。

2020.01.01.撮影
2020.01.01.記述



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...