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2022年1月1日土曜日

エゴノキの冬芽:Egonoki, or the Japanese snowbell (Styrax japonicus)

2021年最後のエントリーです。エゴノキを観察しました。エゴノキ科の冬芽らしく、温かい外皮に包まれて、主芽と副芽が仲良く並んでいます。幼い頃、この木の実は洗濯に使うことができるので、石けんの木だよ、と母から聞かされた木です。その場所もよく覚えています。

This is my last entry for 2021. I observed the winter buds of Egonoki. The main buds and secondary buds are lined up close together, wrapped in a warm outer skin, typical of the winter buds of the Styracaceae family. When I was a child, my mother told me, on our way to the field, that this tree was a "soap tree" because its fruits could be used for washing clothes. I remember the place well.

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Photos 2021-12-30

2021年8月3日火曜日

エゴノキ

最近エゴノキの植樹をよく見かけます。花と実が綺麗で、かつ近年の里山ブームで里山の雰囲気を味わうことができる、という理由からのようです。

下の写真は滋賀の林縁で撮影したもの。期待していたエゴノネコアシは見られませんでしたが、実の付きはすこぶる良く、秋には山雀などがよろこんで食べに来るでしょう。

エゴノキの実にはエゴサポニンという物質が含まれています。サポニンは植物の根、葉、茎などに広く含まれている配糖体の一種で、界面活性作用があるので、昔は石けんの代わりに洗濯などに使ったそうです。実際に実験してみたという情報もネット上にたくさんあります。

エゴノキの実で石けん水を作る

実際に洗ってみる

子供の頃、奥山で植林の手入れをした帰り道、道端に実るこの木を「石けんの木」と母が教えてくれたことを思い出します。正式な名前は教わりませんでしたが、うすみどりの丸い実が印象的で良く覚えています。

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2021-07-28 撮影

2021年6月5日土曜日

エゴツルクビオトシブミ

エゴノキの葉からオトシブミの揺籃がぶら下がっています。これはおそらくエゴツルクビオトシブミの揺籃だと思われます。

ネットをいろいろと調べてみると、オトシブミは春から初夏にかけては葉をJ字型に切って揺籃を作成し、揺籃は樹上に残します(「つり下げ型」)が、夏から秋にかけては、葉の両側から切り進んで揺籃を作り、揺籃を切り落として地上に落とす(切り落とし型)そうです。

そのような揺籃の生存率(成虫になる割合)は、常に後者の「切り落とし型」の方が多いということです。また、全体を通じて羽化率は約30%。多くの場合にタマゴバチ科の蜂に、卵の状態で寄生されて成虫にはならないそうです。厳しい現実ですね。

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揺籃の横に見えるのは、エゴノネコアシアブラムシによる虫えい、エゴノネコアシです。

なぜか一緒にあることが多いです。


2021-06-04 撮影



2021年5月24日月曜日

花は盛りに...

大堰川上流のエゴノキが盛りを過ぎつつも、一輪、二輪と名残りの花を見せています。今日は梅雨の晴れ間で日差しも明るく、木々の木漏れ日が美しい。兼好法師のの「花は盛りに...」ではありませんが、名残の花にも、捨てがたい風情があるようです。

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高い枝に名残の花が見えます。



2021-05-23 撮影


2021年5月17日月曜日

エゴノキの開花

エゴノキの見事な開花を見ました。「シャンデリアのような...」としばしば形容されますが、この株のことでしょう。夕闇迫る山際が明るく照らされるようです。時折雨のぱらつく夕刻にもかかわらず、ハナバチ達は低くうなる羽音を立てて蜜を求めていました。

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2021年5月12日水曜日

エゴノキの開花

昨日の公園で羽音を感じたもう一つの樹木です。エゴノキ。名前は果実に含まれるサポニンを口に含むとエグイことから来ているようです。若い果実を砕いて水と混ぜると強く泡立つ界面活性作用を持つので、昔は石けんの代用として使った事もあります。私の母が田舎道を歩きながら、「石けんの木」と教えてくれたことを覚えています。

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林縁にひっそりと咲く姿は、奥ゆかしさを感じます。

出しゃばらない美しさ、ですね。

これが音の主、マルハナバチ。このほかクマバチも訪花していました。

2021-05-10 撮影










2020年2月20日木曜日

府立植物園:冬芽の勉強

春が駆け足で近づいてくるので、大急ぎで冬芽の勉強を継続します。

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エゴノキのようです。先般掲示したハクウンボクのように、必ず副芽があります。

これもエゴノキと推測する理由の一つ。エゴノキ特有の虫えい、エゴノネコアシの「お疲れさん形」のようです。

拡大します。

樹皮です。

大カナメモチの冬芽が成長してきています。

ナラガシワの冬芽です。

その樹皮。若木です。

 カツラの側芽です。

カツラの頂芽です。カエデのそれに似ています。

太めの枝の側芽です。

樹皮です。

ご存じ、オオカメノキ。

アオモジは早々と咲いていました。遙か頭上で仰ぎ見ないといけません。

大木の陰になっていたので、日の光を求めて背が高くなったそうです。その大木は先年の台風で倒れたとか。森に大きくぽっかりと穴が開いていました。

これはクロモジの冬芽です。クスノキ系の落葉樹ですので、アオモジと似ています。

その樹皮。

こちらはシロモジ。

その樹皮です。

これで、クスノキ科の愉快な冬芽は、カナクギノキ、アブラチャン、アオモジ、クロモジ、シロモジを観察したことになります。

2020.02.18.撮影
2020.02.19.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...