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2020年12月28日月曜日

オオミノガは年1化か?

 近所のアカメガシワで観察しているオオミノガですが、初夏に孵化して以来大幅に数を減らし、越冬体制に入ることができたのは十数匹のようです。これはこの春発見したときの簑の数より少なく、自然界での生存の厳しさを痛感しています。

そのオオミノガを先日観察していると、奇妙なことに気づきました。12月18日のことです。越冬体制に入ったはずの蓑から羽化しているものがあるのです。蓑の末端部からサナギの殻が顔を出しています。羽化するのはオスですからオスの羽化です。雌がどうなっているのかはわかりません。

正確にいつ頃羽化したのかはわかりません。いろいろと調べてもオオミノガは年1化との記載しかないので、おそらくは晩秋の陽気に浮かれて羽化してしまったのではないかと推測しますが、本当のところはどうなのでしょうか。

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羽化したオオミノガの抜け殻です。

上記のものとこれと2個体ありました。

別なアングルからの写真です。

その他の個体は無事に冬越しの体制を迎えているようですが、羽化して外に出てこない雌の個体がどうなっているのかまではわかりません。




とりあえずは来春の羽化を待ちつつ、無事の冬越しを祈るしかありません。

2020.12.18.撮影
2020.12.26.記述





2020年12月19日土曜日

ナミテントウの冬の羽化

桜並木に午後の散歩に出かけた帰り、桜の木の樹幹になにやら黄色いものが。よく見ると、羽化したばかりのテントウムシ(おそらくナミテントウ)でした。明け方の気温が0℃に近く、昨日は真っ白に雪も降ったこの寒さに、なぜ?と思います。12月初旬の暖かい気温に、羽化のスイッチが入ってしまったのでしょうか。レスキューしようにも後翅がまだ折りたたまれていない状態では下手に動かせません。そのままにしておきました。食べるアブラムシを見つけるのも至難の業でしょう。無事に冬越しできるといいのですが。

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右上に見えるのは脱皮殻です。寒風の中で耐える姿は、ちょっと痛々しい。

しかし、美しいです。



2020.12.18.撮影
2020.12.18.記述



2020年4月16日木曜日

ジャコウアゲハが羽化しました(その2)

昨日に引き続いてジャコウアゲハが羽化しました。今度は2頭同時です。この2頭は昨年の10月2日に蛹化しましたので、昨日のものとちょうど同じ日数サナギの状態でいたことになります。6ヶ月あまりの時間を1日の違いもなく蛹化したことに驚きました。これらもメスだと思うのですが...。

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これが1頭目。ゼラニュームの花は蜜がないのですが、まだ体液は十分でしょうね。

尾部です。尾の先端まで毒々しい。

頭部です。複眼に光が当たっています。

後翅の裏側の模様です。これもかなり毒々しい。


こちらはもう1頭のジャコウアゲハです。後翅が長く、尾状突起も長いので飛ぶと大変優雅です。

優雅ですが毛深い。

胸部から腹部にかけては特に毛深い。これをチョウの背中だとは誰も思わないでしょうね。毛深めの美女です。

2020.04.15.撮影
2020.04.15.記述



2020年4月15日水曜日

ジャコウアゲハが羽化しました

昨年の10月1日に蛹化したジャコウアゲハが4月14日に羽化しました。約6ヶ月間眠っていたことになります。室内は暖かすぎるので、飼育容器をベランダに出しておきました。室外でも南向きで暖まるところは3月下旬から羽化したものがありました。外には野の花も盛りで咲いているので、この個体はうまく生きてくれるものとと思います。性別はメスのようですが、はっきりわかりません。

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ベランダのゼラニュームにとめたところです。

前翅が灰色が飼っているので、メスでしょうか。

腹部の赤色はいかにも「ワタシは毒よ!」と言っているようです。

 



接写すると、頭部から胸部にかけて、とても毛深いことがわかります。

「毛深い美女」というところでしょうか。いささか強烈に毛深いです。これも身を守るための工夫かもしれません。

2020.04.14.撮影
2020.04.14.記述



2019年8月24日土曜日

オオスカシバ:羽化成功!

8月10日に蛹化したオオスカシバが、本日(8月21日)午前中に無事羽化しました。

もうそろそろかな、と思って注意していたのですが、チョウの蛹と異なり、蛾の蛹は一般的に表皮が焦げ茶色で不透明なので、羽化の準備状況が分かりません。

今日は朝に同居しているゴマダラチョウの幼虫の糞を清掃したときには変化がなかったのですが、11時半頃に飼育器をふと見ると、羽化して羽を広げたオオスカシバが!

発見したときのオオスカシバです。まだ羽には鱗粉が乗っています。ボテボテに太っているように見えるのは、蛾の仲間によく見られます。

上から見たところ。精悍な顔つきです。

日当たりに出してみました。羽には鱗粉がありますが、陽光を通しています。

 突然羽を震わせ始めました。

と思うや羽ばたき始め、周囲にはもわ~っと鱗粉が広がります。

さらに振り落とすこと、約1分。

鱗粉が飛んで、ほぼ透明な羽になりました。オオスカシバは、羽化直後の最初の羽ばたきで鱗粉を落として透明な羽根になります。

付け根の部分にはまだ少し鱗粉が残っています。

羽を拡大します。残っている鱗粉が見えます。

さらに拡大すると、色も形も米粒のように見えます。

ベランダの千日紅に止めておきました。う~ん、りりしい顔つき。

 後ろから見たところです。

オオスカシバは、この後1時間半ほどして元気に飛び立って行きました。
2019.08.21.撮影
2019.08.21.記述



2019年8月1日木曜日

ジャコウアゲハ(その10):羽化、動画付き

予定どおり、30日に第1号と第3号が羽化しました。これで計4匹。明日31日には第5号と第7号が羽化する予定です。第0号から第14号までの15匹のうち、プラスチックや塗装した手すりなどの人工物で蛹化したものが10匹、自然物の上で蛹化したものが4匹でした。後者の内訳は、葉裏1、桜の枝1、ウマノスズクサの蔓2です。他のアゲハ類を同時期に大量に飼ったことはないので、比較できませんが、昨年末に堤防のガードレールにジャコウアゲハ20数匹が蛹化していたことを考慮に入れると、やはりこの蝶には何か人工物を好む理由があるのかもしれません。

朝5時に目が覚めて気づき撮影した、羽化直前のジャコウアゲハ(第3号)です。全身が黒ずんで、時間と共に蛹の殻と体の間に隙間ができてきます。

側面です。

羽化後約30分で羽が全開しました。飛べるようになるにはまだ数時間必要です。

ほぼ同時に羽化した第1号です。飼育ケースの側面で蛹化したものです。低い位置でしたので、羽化した時に羽を伸ばしきれないと判断したので、あらかじめ摑まるための割り箸を蛹の両側に立てておきました。割り箸には足をかけやすいように、横に刻み目を入れています。

これら2頭は羽化後約3時間で羽ばたくようになりましたので、放蝶しました。

第3号の羽化の様子をメモ代わりに貼付しておきます。セミと異なり、殻を割ってスルスルと体が出てきます。
2019.07.30.撮影
2019.07.30記述




2019年7月31日水曜日

ジャコウアゲハ(その9):羽化

29日朝ジャコウアゲハが羽化しました。18日にアジサイの葉陰で蛹化した個体(これを第0(ゼロ)号と読んでいました)と、保護して飼育箱で19日に蛹化した第2号です。蛹化は一日ずれていましたが、同じ日に羽化しました。前者は私が近づく足音にぱっと飛び立ち、その後ウマノスズクサの株の周囲を2,3度往復して飛び去りました。後者は羽が固まり、ベランダの花に止めると間もなく桜並木の中に消えていきました。

現在、羽化したものも含めて蛹の数は15匹を確認していますし、里子に出した7匹も無事に蛹化したと仮定すると、22匹が無事育ったわけで、この夏はこの付近のジャコウアゲハの個体数の増加にずいぶん貢献できているのではないかと思います。

今朝羽化した2号は、前夜体色が著しく変化していました。胸から上が青黒くなり、成虫の体色が透けて見えているようです。

横合いから見た写真です。明るく映っていますが、羽の部分にも脈が出て、かなり黒っぽくなっていました。
以上、2019.0728.撮影

今朝の写真です。証拠写真しか撮れていませんが、第2号の羽化です。前翅が灰色をしていますので、メスのようです。写真奥のアヒルは置物です。

明日30日には、第1号と第3号が羽化する模様です。体色に変化が見られます。
2019.07.29.撮影
2019.07.29.記述




京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...