上野橋下流の4号井堰が取り払われて河床の掘削が行われた河原は、広い河原が広がり、高低差のある河川敷のそれぞれの場所に、環境に応じた新たな生態系が生まれつつあるようです。
*****
マルバヤハズソウの花がきれいに咲いています。場所によっては下の写真のように大群落になることも。この花の写真は撮影しにくいです。良い写真が撮れないという意味で。
上野橋下流の4号井堰が取り払われて河床の掘削が行われた河原は、広い河原が広がり、高低差のある河川敷のそれぞれの場所に、環境に応じた新たな生態系が生まれつつあるようです。
*****
マルバヤハズソウの花がきれいに咲いています。場所によっては下の写真のように大群落になることも。この花の写真は撮影しにくいです。良い写真が撮れないという意味で。
河川敷を散策していて、コニシキソウの花の美しさを再確認しました。
*****
コニシキソウは、スベリヒユと同じように、地面にへばりついて、人の足に踏まれても踏まれても、真夏の太陽にカリカリに干されても、生きていきます。とても生命力の強い植物です。ルーペでないと見えないほどの、極小の美しい花と実を付けますが、通りすがりの人たちにはまず気づかれないでしょうね。
ウラギンシジミが羽化しました。朝に羽化するだろうと思っていたら、夜就寝前に羽化してしまいました。これで3頭目です。早速採取地に放蝶に行きました。
*****
野に放つ直前の様子です。家ではバタバタと暴れていたのに、蓋を取ってもじっとしています。内弁慶なのかもしれません。
またまたsmall beautyの紹介です。今回はアキニレの花。「アキニレという名前は秋に花が咲くことから付けられた」ということは聞いていましたが、花期が短いのと、およそ花の季節らしくない時期に咲くので、毎年見過ごしていました。そこで今年はぜひ確認したいと、9月に入ってから「まだかまだか...」と見守っていたところ、ようやく家の傍のアキニレに花が咲き始めました。
アキニレはとても丈夫で多産な樹木です。秋の終わりから春先にかけて、一木で数十万あるいは数百万とも思える翼の付いた果実を少しずつ風に飛ばして飛散させます。落ちた種は庭の隅や植え込みの中で発芽し、発芽して葉を認める頃になると、丈夫な根がしっかりと土中に張っていて、なかなか根絶やしにできない困りものです。果実には翼の中心にごく小さな種があり、冬期の野鳥たちにとってはまたとない食料となります。この付近ではカワラヒワが、特に降雪があって地上の餌が取れないときなど、群れをなして訪れます。果実が長く枝にとどまるので、春先までの食料庫となるのも野鳥たちにはありがたいことです。
その丈夫さ故に街路樹や公園樹として植えられることが多く、老成した木の肌が鱗のようで「石欅(いしげやき)」と呼ばれたり、小ぶりで肉厚の葉が盆栽に仕立てたときに見栄えが良く「楡欅(にれけやき)」と呼ばれたりもします。人の生活に大変身近な樹木です。
木によって花の形が微妙に異なりますが、基本的に雌性先熟で、雌しべが先に顔を出し、その後で雄しべが成熟します。
*****
これほどの大きな株は初めて見ました。在来種のネナシカズラです。これまで桂川の河川敷では、「黄色の中華麺をぶちまけたような」とどなたかが形容した、アメリカネナシカズラは随所で見かけましたが、在来種のネナシカズラは初めてです。
川岸のエノキに太い縄をなうように巻き付いて、梢の上まで這い上がっています。雌しべの花柱が1個(アメリカは2個)であること、花序が房状(アメリカは固まって咲く)になっていることなどから、在来種と判断しています。
在来種というと、外来種と比較して何か弱々しく繊細なイメージがありますが、これを見て土着の種の底力のようなものを感じました。
*****
蕾はたくさんできているのですが、花期が遅いようで、開花している花を探すのに苦労しました。根元にかろうじて3,4個の開花を見ました。まだ咲き始めですし、大変薄暗いところですので、もう少しはっきりとした写真を撮りたいと思います。
葛の花は大きな葉に隠れて目立ちませんが、円錐状の花序に咲く花は紫、ピンク、黄色などが複雑に混じり合って、とてもきれいです。また香りがとても良い花です。河川敷を歩いていると、細い帯のように香りがたなびくのか、香りが途切れ途切れに届くのも、べっ奥ゆかしい感じがします。
今年は長梅雨で降水量が多く、また梅雨明けから日照が続いたので、葛も大いに繁茂しています。特に花の付き方が例年よりもとても多く、終盤になった現在も数多く咲いています。葛は強雑草として、日本だけでなく、移入された米国でも嫌われ者ですが、古来から日本人の生活に深く結びついています。くず湯、葛きり、くず餅、胡麻豆腐、漢方薬では葛根湯と、料理に使っても、片栗粉と比べると、香りと滑らかさが異なるように感じます。
さて、この葛はマメ科の植物で、これを好む昆虫は多く、オジロアシナガゾウムシなどゾウムシ類、ウラナミシジミやウラギンシジミなどのシジミチョウ類、マメカメムシなどのカメムシの仲間、その他諸々のアリや昆虫、それを捕食する昆虫や鳥達で作り上げる食物連鎖の重要な一部となっています。くず粉を珍重する人間もそのうちの一部かもしれません。
そろそろ終わりになった葛の花にウラギンシジミの幼虫を多数見るようになりました。
*****
京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...