風の比較的強い朝でした。ゆっくりしていると、知人から電話です。「お宅のマンションの上でミサゴとカラスがバトルしてるよ!」と。急いで家を出て見上げると、ミサゴではなくチョウゲンボウがカラス8羽に追いかけられています。しかし、じっくり観察すると、小回りのきくチョウゲンボウは、おおざっぱな動きのカラスをあしらい、いなし、適当に「遊んであげている」という感じです。折からの北風を利用して、双方ともに風に向かってホバリングしたかと思うと、風に乗って急上昇や急降下を楽しんでいるようです。
しばらくするとチョウゲンボウはカラスを後にして飛び去りました。その後、カラスたちはこの風を利用して避雷針を相手に遊び始めます。カラスたちの遊びは、避雷針の上をホバリングしながら、避雷針の先端のとがった場所に止まるか、触れるかして、また飛び上がる、という遊びです。風の吹き方によって流され戻され、右に左に振れるのを楽しんでいるようです。
遊びを知るというのは生物のかなり高度な知性の発現です。カラスはその高い知性で知られていますが、チョウゲンボウもそれに負けない知性を持っているのかもしれません。
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カメラを持ち出せたのは、さんざん遊んでチョウゲンボウがカラスから離れていく頃でした。この直後向きを変えて去って行きました。
2020.10.05.撮影
2020.10.10.記述