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2022年12月31日土曜日

お山の大将:A proud shrike

堤防道路を歩いていると、河川敷を見晴らす場所にモズが止まっています。雄のモズのようです。「御山の大将オレ一人」と威張っているような...。猛禽類の中でもホバリングや具ライディングが苦手なモズは、vantage pointに陣取って縄張りを守り、餌を探します。

今年はモズの早贄の数が少なくて心配していましたが、ようやく河川敷の要所要所にモズが陣取ってくれたようです。モズの嘴の形状については、以前に書きましたので、参照して下さい。



Photos 2022-12-30


2022年3月20日日曜日

桜並木を歩く:Walking down the cherry tree lane

It was a chilly day today. Walking down the cherry tree lane nearby, I found several birds feeding on the ground and on the trees. Gomadaracho butterfly larvae which I have been observing have not moved at all for two days. It seems that they become inactive under 20 degrees Celcius.

寒気の戻りで今日は気温11度、一昨日の地震の被害に見舞われた東北地方では、情け容赦ない雪の模様です。2年前にも大きな地震に見舞われた街もあるようで、被災された方々の心と体の健康が気になります。京都でも今日は10度前後の寒い日になりました。近くの桜並木ではイカルの採餌などが見られ、公園のゴマダラチョウは寒さに耐えて一昨日から全く動いていません。
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イカルは地上に落ちているカエデの実を食べています。


大きく丈夫な嘴です。



桜の木には椋鳥の群れもいました。新芽を貪欲に食べます。

ハシボソガラス。巣材集めに余念がありません。

こちらは寒さに丸まっているヒヨドリ。


モズ(メス)です。

染井吉野はこのような状態。気温にもよりますが、開花まで1週間ほどでしょうか。

公園のエノキで寒さに耐えるゴマダラチョウの幼虫。

もう一匹の幼虫です。

Photos 2022-03-19

2022年2月25日金曜日

久世橋付近の野鳥:Wildbirds on the Katura River, up and down the Kuze Bridge

昨日大規模な河川改修を紹介した久世橋付近の野鳥です。樹木が失われても、水面にはカモ類を中心にかなりの種類を見ることができます。岸辺では樹木がなくなったので、小鳥を多く目にします。隠れ家がないということは、天敵に狙われやすいということになります。

These are the wild birds near the Kuze Bridge, where I introduced the large-scale river improvement yesterday. You can see quite a few species of birds, mainly ducks. The following pictures are just a few of them.

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モズ♂のようです。若鳥かな?

ジョウビタキ♂。

ホオジロ♀。

堰で餌を摂り、その後流れに流されていくオオバン。半分遊んでいるようです。

冠羽の色が濃くなってきたカンムリカイツブリ。

かろうじて捕らえたノスリ。

キンクロハジロ。

Photos 2022-02-18

2022年2月14日月曜日

百舌鳥の狩り:Shrike (Lanuis bucephalus) hunting

河畔の梢に百舌鳥の姿を見ました。メスのようです。メスの百舌鳥は雄よりも心なしか顔立ちが優しいように思えます。こちらを気にすることなしに周囲を眺め、さっと降りて上がってきたときには甲虫を加えていました。2,3回咬んで飲み込むと、また油断なく周囲を見渡しています。

I saw a shrike in the treetop by the river. It is a female. The female shrike looks gentler face than the males--in my opinion. She looked around without paying attention to me, and when she quickly dropped down and came back up, she had a beetle in her beaks. After taking a few bites and swallowing, she was back to looking around again.

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Photos 2022-02-08


2021年12月4日土曜日

モズ

モズは漢字で百舌鳥と書き、他の鳥の物まねをすることが知られています。河原を歩いていると、季節でもないのにクチュクチュクチュと小鳥のさえずりが聞こえてくることがあります。耳を澄ますと、ツバメやヒバリや、特にコサメビタキのさえずりが混じっているように聞こえます。研究によると、他の鳥の鳴き声をうまくまねるオスは、メスの歓心買うことができるとか。以前紹介した早贄とあいまって、モテるオスになる条件らしいです。

In Chinese characters, the name of  shrike writes as 百舌鳥, namely a bird with a hundred tongues. Shrikes, especially male shrikes, are known to imitate other birds' chirping. As you walk along the riverbank, you sometimes hear the chirping of birds, even though it is not the season to see these birds. If you listen carefully, you will hear a mixture of the chirping of swallows, larks, and especially kosamebitakis, or Asian brown flycatchers. Studies have shown that males who successfully mimic the chirps of other birds can win the hearts of females. This, combined with the "early sacrifice" of the preys, I mentioned earlier, seems to be a condition for becoming a popular guy.

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Photo 2021-12-03

2021年9月6日月曜日

早くも早贄

This is the season when you can feel the coolness in the morning and evening breezes. It's the season to see shrikes, but I think I've actually only heard them sing a couple of times. This morning, however, I saw evidence of the shrike's arrival. It was an early sacrifice, or "hayanie", in Japanese.

There is an adult moth stuck on the barbed wire at the top of the fence along the road. The shrike sticks some early sacrifices on this barbed wire every winter, but this is the first time I've seen an early sacrifice without even seeing it. The purpose of the early sacrifice has been studied by a Japanese scientist. You can read the English article in Animal Behaviour, or Japanese synopsis from here.

朝晩の風に冷涼さを感じる季節になりました。モズの姿を見る季節ですが、実際には鳴き声を2回ほど聞いただけのような気がします。ですが、今朝、モズの来訪の証拠を見ました。早贄です。

道路沿いのフェンスの最上段、有刺鉄線に蛾の成虫が刺してあります。この有刺鉄線には毎冬モズがいくつかの早贄を刺しますが、姿も認めないのに早贄とは、初めての経験です。

よく見ると、早贄されたのはホシホウジャクのようです。蛾の仲間のうちでも最も敏捷なホシホウジャクが捕らえられるとは、驚きです。ホシホウジャクは日中に活動するので、モズの標的になったのでしょうか。早贄第一号。昨年はカナヘビや沢山のバッタの早贄を見ました。今年はどのようなものを見せてくれるのでしょうか。

ちななみに、なぜモズが早贄をするかについては、一種の貯食行為らしく、2019年に研究論文が発表されています。

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2021-08-31 撮影


2021年4月14日水曜日

ムナグロ観察

本日は降雨予報でしたが、夕刻までまともな雨は降りませんでした。しかしながら昨夜の降水確率予報は70%で、本日予定していた清掃活動も観察会もお流れ。先日来旅の途中のムナグロが出ているという話を聞いていたので、ポイントへ。条件は良くありませんでしたが、証拠写真は撮れました。

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本日は2羽登場。先日の1羽とは異なるようで、今のところ通算3羽が訪問してくれているようです。この個体は夏羽への切り替わり時期か、少し若い個体かもしれません。



これがもう一羽、胸の黒さが際立つ、すっかり夏羽の成鳥のようです。

しばらくするとモズが水たまりで水浴びをはじめました。

ずぶ濡れのモズもかわいいです。

川面にはカゲロウなど多くの川虫が飛び交い、旅立ち前のツグミや子育て中のセキレイ類、ツバメなどが飛び交って、虫を捕らえていました。

2020.04.13.撮影

2021年2月8日月曜日

モズの嘴

先日撮影したモズの写真を見ていて奇妙なことに気づきました。モズの嘴の形です。上嘴の先端はカギ型になっていて獲物を逃さない、いかにも猛禽という感じの形なのですが、もう少し頭寄りの所にももう一つの突起があります。専門的にはこれを嘴縁突起(しえんとっき)と呼ぶらしいです。この構造はあまり目立ちませんが、下嘴にも見られます。先端の鈎とこの嘴縁突起とで獲物をしっかりとくわえて放さない仕組みになっているようです。

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ちょっと遠いですが、雄のモズです。

嘴を拡大してみましょう。

さらに拡大。鋭い突起となっている先端から少し下がった位置(頭より)に突起があるのが見えます。個体によって微妙に形が異なります。

この画像の方がわかりやすいでしょう。

反対側からも見えます。また下の嘴にも突起があるのがわかります。

こちらは以前撮影した雌の個体です。上嘴の状態はこちらの方がよりよくわかるかもしれません。この形は、昔缶詰がプルトップでなかった頃、缶切りと合体していた栓抜きの形に似ています。これで噛まれたら...痛そう!


2020.01.25. & 2020.02.05.撮影
2021.01.07.記述





2021年1月13日水曜日

近所の野鳥

昨年から今年にかけて冬鳥の到来が遅いように感じていましたが、年末から新年の寒波で一気に増えたように思います。桂川では上野橋から上流にカモ類が多くみられます。近所の野鳥を観察してみました。

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河畔の柳の木が騒がしいです。冬になると群れで餌を摂るエナガです。


手前の枯れ草の中にベニマシコ♀がいました。

♂もいます。何かを盛んに食べています。


食べていたのは、カナムグラの種子です。カナムグラはアサ科の植物で、麻の実に似た種子をつけます。カナムグラの種子は冬の間、野鳥たちにとって貴重な食料となります。

ホオジロもやってきました。

歌舞伎役者の隈取りのような顔つきが印象的です。

モズも。

再びベニマシコ。この日はオスの方がメスよりも頻繁に姿を見せました。



2021.01.08.撮影
2021.01.11.記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...