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2021年11月4日木曜日

アカネの実り

堤防に生えているあかねの実が熟してきました。アカネはアカネ科の多年草で、つる性植物です。かつての日本ではアカネは染料として重要な植物でした。秋の終わりにその根を採集して利用したと言うことです。また和歌では「茜さす」のように明るさを強調する枕詞として用いられました。万葉集には13首アカネを詠み込んだ歌があります。
The berries of the Akane, or Indian madders (Rubia argyi), growing on the embankment have ripened. The akane is a perennial vine in the family Rubiaceae. It was once an important plant in Japan as a dying agent. Its roots were collected at the end of autumn and used for this purpose. Akane-iro is the color of the morning sun coming up in vermilion, giving a sense of vitality. Akane also appears in waka poetry as a "pillow word" to emphasize brightness, as in "Akane sasu. In the Manyoshu, there are thirteen poems in which Akane is mentioned.

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Photo 2021-11-01

2021年10月4日月曜日

アカネツボミフクレフシ

 以前亀岡で見つけた、アカネツボミフクレフシを京都でも見ることができました。毎年アカネが咲く河川敷を観察していたところ、いくつかのつぼみが虫えい化していることがわかりました。この中にはアカネツボミタマバエの小さな幼虫が部屋を作って住んでおり、住まいのまま地上に落ちてサナギとなり、来年成虫が誕生します。

 This day I saw the Akane tsubomi fukurefushi on Katsura River, which I had previously found in Kameoka area several years ago. It is a kind of gall (abnormal plant growth formed by insects) , very small and unconspicuous. When I was observing the riverbed where Akane blooms every year, I found that some of the buds had been transformed into galls. In these buds, tiny larvae of the fly make room and live. When it is mature enough, the galls fall to the ground with larvae in them. They emerge as adult flies when time comes next year.

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Photo 2021-10-01


2019年7月12日金曜日

あかねさす(その2)

6月18日に書いたアカネですが、蔓は伸びてくるのですが、なかなか開花しませんでした。そこへ1週間前に突然草刈りが入って、ああ、哀れ!ほとんどの株が全滅してしまいました。しかし、わずかに残ったものがあったので、再度観察に出かけました。草刈り直後はしおれたものが多くて気づかなかったのですが、1週間経過し、しおれたものが枯れ草になると、元気なものが見えてきました。

草刈りの際に短く刈られてしまった株から新たに10cmほどの新芽が出ているもの、あるいは、これまで気づかなかった場所に生えている株など様々です。もうしばらく待てば開花が見られると思います。決して目立つ花ではありませんが、期待したいと思います。

刈り取りを免れた株です。蕾ができているようですが、なかなか咲きません。


刈られた蔓が途中で根を生やしていて、そこから新たな芽生えがありました。



これまで気づきませんでしたが、コンクリートの間から未生によって新たな株ができているようです。結構たくましい植物です。

近くの公園のアキニレの根元に、大きなキノコが開いていました。

直径はゆうに15cmはあります。

襞はきれいな放射状です。キノコと言えば松茸などの生える秋、というイメージが強いですが、十分に水分が供給される梅雨時もまた、キノコのシーズンです。
2019.07.10撮影
2019.07.11記述



2019年6月18日火曜日

あかねさす

アカネ(茜)はつる性の多年生植物で、古来その根を乾燥して布を染める染料として栽培されてきました。林の縁などの少し日陰になるところに生えています。アカネで染めた色は深紅ではなく、やや紫がかった鈍い赤色で、なかなか渋みがあってよいと、個人的には思います。

茜色は太陽の色で、あざやかに照り映えるということから、「あかねさす」は「日」「昼」「紫」「君」などの枕詞として歌われてきました。近くにも生えていますので、観察してきました。

開花を期待していたのですが、1週間ほど早かったようです。

節ごとに4枚の葉が出るのが特徴です。茎の断面は四角です。

もうちょっとで開花ですね。蕾です。

葉の裏側や茎には逆刺が生えていて、他の植物に寄りかかりながら成長します。ヤエムグラなどと同じです。根元の方向になでると、強い抵抗がかかります。


近くではオニグルミもたわわになっています。先月に花が咲いたばかりだと思うのですが、季節の移ろいが早いです。これは9月末には地上に落ちます。

2019.06.18撮影



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...