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2021年6月28日月曜日

ヤマモモ

公園の山桃が果実を落としています。今年の実りはとても豊かなようで、樹下にはびっしりとヤマモモの実が敷き詰められています。口に含むと酸っぱい中にクセのない甘みが広がります。種は実に比べるとかなり大きめで、ジャムを作る際には種取りにいそしむ必要があるでしょう。

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一昨年も豊作でしたが、それに勝るかもしれません。

熟す過程で色が青から赤に変わります。熟度による色のグラデーションが綺麗です。

果実を拡大。

さらに拡大。これくらいの大きさだと良いのですが。実際にはちょっと小さい。

ここは斜面のこともあり、絨毯を敷き詰めたように実が落ちていました。


2020年6月18日木曜日

木々の実り

堤防のコウゾ(あるいはヒメコウゾ)とヤマモモの実が実りはじめました。コウゾの方は桑から少し遅れて実ります。実があまり大きくないので食べ応えはありません。しかも毛が生えている上にちょっと渋い。ヤマモモも実が小さいのですが、それなりに美味しい。まだあおくてたべられませんが。昨年とても豊作でしたので、今年は若干裏年のようです。

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虫木草魚は時を忘れずに季節と共に歩みます。


2020.06.14.撮影
2020.06.17.記述



2020年4月6日月曜日

春の装いの植物たち

米国の友人からメールが届きました。東海岸の自然豊かなところに住んでいるのですが、それでもコロナウィルスの感染がひたひたと迫ってきていて、social distancing が徹底されているようです。

今日の日曜日、桂川沿いの公園では予想よりかなり多くの人出がありました。公園で親子が集うのはまだ良しとしても、グラウンドでは少年野球やサッカークラブの練習が行われ、公園内では本来禁止されているバーベキューで酒盛り。嵐山は通常よりも人は少ないですが、結構 business as usual という感じで、外国人観光客などもちらほら見られました。電車もそこそこ混み合っています。

東京都の感染者が2日連続で100人を超えています。皆大なり小なりの不安を抱えての外出だと思いますが、首都圏や大阪府の増加傾向を見ると、地域的な感染爆発は時間の問題のようです。

外出する際にはマスクに手袋、不要な公共設備は極力使わないようにしていますが、それでも不安感は常にあります。これが「正しく恐れる」範囲なのか、範囲を超えているのか。一つ言えることは人々が良識を発揮して、極力感染防止策を徹底して実行すれば、感染は終息するということです。少なくとも日本においては。

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そう言いつつも大自然の営みは日々着実に進みます。身の回りのいくつかの植物を観察してみました。

ハクウンボクです。エゴノキの仲間で、春に美しい白い花を咲かせます。もうすでに葉と花穂が準備されています。



ウワミズザクラです。新芽が膨らんできたと思ったら、あっという間に花穂を出して開花の準備は万端です。ここまでの段階を観察したかったです。


ヤマモモの雌花を近くで見ることができました。

結構肉感的です。

こちらは雄花。

こちらも結構なものです。

2020.04.05.撮影
2020.04.05.記述


2020年4月4日土曜日

キレンジャクなど

3日連続でキレンジャクを見に行きました。自転車で片道20分余り。結構良い運動になります。昨日と比べると群れは約半分の大きさになり、一昨日と比べると4分の1程度になりました。食べ物はふんだんにあるのですが、さすがにこの季節になると北帰行に入らねばなりません。

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桜の中のキレンジャク。今年は堪能させてもらいました。学名は Bombycilla garrulus で、「絹の尾を持つおしゃべり鳥」というような意味です。種名の garrulus は今の英語にも garrulous という語があります。ラテン語の garrulus はおしゃべり好きのという意味。実際に鳴き声を聞いてみると「ヒリリリ...」というようなさえずりで、決して大声でのおしゃべりはありません。繁殖期にはまた違った鳴き方をするのでしょうか。



今日もヒヨドリがお邪魔虫でした。くちばしは蜜を吸うのに格好です。

対岸では大きなコイを捕らえたミサゴが食事をはじめていました。まだ生きているコイを頭からむしり取って食べています。残酷ですが、自然の摂理、命の交換です。

平和な植物に移ります。これはエノキの新芽。雄花と雌花のつぼみを含んでいます。

セイヨウカラシナ。対岸は桂離宮。

ハゼノキの芽吹き。

ご存じ、ジャケツイバラの実と種子。まだ地上に落ちません。

バンザイポースが大きくなったアカメガシワ。

葉痕に亀裂が入って膨れてきたセンダンの木。

これはやっと見つけたヤマモモの雌花。昨年は大豊作。今年は裏年のようです。大きな木でもなかなか雌花は見つかりません。

オニグルミの新芽も展開してきました。

2020.04.03.撮影
2020.04.03.記述



2020年1月26日日曜日

まちづくり野鳥観察会と桜並木

今日は地元のまちづくり主催の野鳥観察会のお手伝い。大学生ゼミの学生さんたちも含めて総勢30人近くになりました。観察現場はあいにくの浚渫工事中ですが、それでも1時間半ほどの間に24種の鳥を確認することができました。

列挙すると、アオサギ、イカルチドリ、イソシギ、オオバン、カイツブリ、カルガモ、カワアイサ、カワウ、キジバト、キセキレイ、コサギ、スズメ、セグロセキレイ、チョウゲンボウ、トビ、ハシボソガラス、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホオジロ、マガモ、ムクドリ、メジロ、イソヒヨドリ、シメ、以上です。常連の鳥たちが多いですが、シメの登場は初めてです。猛禽類はチョウゲンボウが出てよかったです。

鳥たちの生態の解説や、鳥たちの餌になる植物の紹介なども併せて行いました。

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お昼の後、久しぶりに桜並木を歩きました。

入り口付近のヤマモモです。これは雌木で、小さい花芽ができています。


水辺にはオニドコロの花殻がありました。

ヤマノイモの仲間の多年生つる性植物で、3枚の翼を持った果実を実らせ、1つの果実の中には翼をつけた種子が3つ入っています。

これはクワの冬芽と葉痕。この木は雄木です。冬芽を見てなぜわかるか?...わかりません。春から観察しているので、それと知っています。

 これがその木肌。

これはセンダンの木の冬頂芽。

枝を横から見ます。他の木に比べて、とても太いです。クルミもそうですが、いかにも冬を丈夫に生き抜けるという感じがします。

センダンの木の木肌です。パイオニアプランツの1つで、とても成長の早い木です。果実はこの時期ムクドリやヒヨドリの餌になります。

2020.01.25.撮影
2020.01.25.記述



2020年1月19日日曜日

有栖川に沿って:冬芽と樹木の勉強

今日はぐずぐずと時雨れた一日でした。午前中の用事を済ませて昼食後有栖川沿いの樹木を観察に出かけました。そのメモ書きです。

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川沿いに生えていたオオイタビが伐採されたと聞きました。オオイタビは南方系のイチジクの仲間。つる性の植物です。京都では余り見ないので、時々観察に行っていました。

現場に着くと、元気に茂っていた株がなんとも無残な姿に。何でも近所の方が、「うっとうしいから伐ってくれ」と、たまたま府道の整備に来ていた業者に言ったそうで、それを受けて、業者がばっさり。

昨年は府の土木事務所が、伏見区の運河沿いに生えていた絶滅危惧種のヤドリギを、これも近隣住民の「うっとうしい」という理由でばっさり。ニュースになりました。知識のなさか、配慮のなさか、愚かしく、情けないことです。

残っていた葉と果実の写真です。

無残な姿の切り株です。しかし、株がしっかり残っているのと、伐採時期が冬ですので、おそらく春には元気に芽吹いてくれると思います。

拾って来た果実を割ってみました。雌株に実った果実のようですが、中はがらんどうで、受粉していないようです。雌雄異株の植物ですので、雄株がないか、気候的に受粉しても結実しないのか。結実すれば直径5センチほどの大きな丸い果実になるようです。食べられるそうです。どんな味がするのでしょうか。

近くの公園ではマサキの実が熟していました。


クスノキです。今回は迷いません。

三行脈もきれいに出ています。

シラカシのようです。ここにもありました。アラカシに比べて葉が細く、繊細で上品な感じがします。

冬芽の拡大です。

近くに植えてあるのは、ヤマモモのようです。雄木です。

落下する果実や、果実を求めて飛来する野鳥を嫌って、大きな実を大量にならす樹木では、実のならない雄木を好んで植える事があります。イチョウなどはその代表格。一方でキンモクセイも日本にあるものが雄木ばかりなのは、雌雄異株の植物の雄木が、花を多くつけることから、花の多い雄木が好まれるようです。植物の世界ではsexistが多くても、文句を言う樹木はありません。

公園から出て川沿いに歩き始めると、とたんに樹木がわからなくなります。とにかく手当たり次第に植えたこと、野鳥が運んだ種が芽生えた木々が多いこと、などなどから。

これはなんだろう、と頭をひねっていると...

枝に白い実。ナンキンハゼでした。

これが枝の様子。この時期、落ち葉も結構朽ちてきていて、手がかりが少ないです。

となりの桜の木にセンニンソウの蔓がからまり、種が残っていました。今年は河川敷には少なかったのですが、町中に大きな株があるとは、意外です。

桜の花芽と葉芽です。なんの桜かはよくわかりません。ソメイヨシノとしておけば、ほぼ7~8割当たりでしょうか。


対岸にビワが咲いていました。この花は今が花期。地味系の花ですので、ついつい気づかないうちに花が終わってしまいます。

つぼみがまだあるので、咲いたばかりかと思いますが、それにつけても、地味ですね。ムシも来ないのに、冬に花を咲かせるメリットはどこにあるのでしょうか。

植物を折り取るのは好きではないのですが、いくつかの樹木が何の木かよくわからなかったので、短い枝を手折ってきたものが3種あります。冬芽の図鑑の写真と比較してみました。

これはエノキのようです。

これはムク。

 鋭い爪のような冬芽が特徴です。
 

これはトウカエデのようです。人が近づけない場所で、木肌が街路樹のものとは異なり、推測はしましたが、確信は持てませんでした。

手がかりが少ない植物の名前を探るのは、なけなしの知識を試され、五感を駆使する"pure detective work"と言えますので、結構面白いです。

2020.01.18.撮影
2020.01.18.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...