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2022年7月8日金曜日

きのこ観察例会:Mushroom observation meeting

7月7日の七夕の日に、きのこ観察例会です。早々と梅雨が明けた今年は熱波の日々が続き、凡そきのこは出ないのではないかと危惧していましたが、幸いにも台風の影響で先週は3日ほどまとまった雨が降り、今日は晴天の下でのきのこ観察となりました。

まず早朝にキヌガサタケの様子を見に行きました。竹の小径では神々しいような朝日が差し込んでいます。

キヌガサタケの成長は遅く、例会に間に合うのではと思いました。朝6時半の状態です。

午前9時半からの例会。簡単なミーティングの後、スゴモリダンゴタケの観察から始まりました。つい最近命名されたきのこです。

東屋で資料解説している間に、キヌガサタケの様子を見に行ったところ、すでに展開し、さらに虫に根元をかじられて倒れていました。う~む、残念。しかし、見るには値します。

一行が到着した段階で講師の先生が背後の棒にもたれかけて、一応立ちました。初めて見る人も多く、皆さん感激の様子。でも、できればもう少し元気なものを見せてあげたかった。

昨日の粘菌も見ました。今日はかなり黒くなり、表面を崩すと、すす状態。ススホコリ。

赤松の枯れ木に生えるヒトクチタケ。虫が空けた穴に菌糸を伸ばすとか。また、成熟すると下に穴が空くので、きのこを食する甲虫などがそこから入り、胞子拡散のお手伝いをします。

皆さん、とても熱心に観察し、説明に耳を傾け、鋭い質問をされていました。

Photos 2022-07-07

2022年7月7日木曜日

公園のきのこなど:Looking for mushrooms at a nearby Park

明日はきのこ観察例会とのことで、下見の確認(?)の依頼を受け、夕方遅くに公園に出かけてきました。詳細は後日として、目立ったものなどをメモしておきます。

ナツフジです。盛りを過ぎていますが、昆虫たちが吸蜜に訪れていました。

ニイニイゼミの抜け殻です。折しもしみいるような蝉の声が公園を包んでいました。

クモタケです。キシノウエトタテグモなどに寄生する冬虫夏草です。かなりの数出ていました。


クヌギの木の根元ではカナブンが場所争い、やはりこの世界でも大人しいものと、攻撃的なものとがいて、人間世界を思わせます。

展望台近くの樹下では、アクシバの最後の花が開こうとしていました。

これはゴマフボクトウの糞。何かわからない物体と思ったこともありました。

公園内の切り株にススホコリの子実体が形成されつつありました。この切り株だけで3箇所以上ありました。

竹藪近くでは、キヌガサタケの幼菌が明日の展開の準備をしているようです。

別のルートをたどった帰り道にも数箇所でクモタケの発生を見ました。

帰り道で見た雲です。一昨日愛犬クーが16歳7ヶ月の生涯を閉じました。この時間はいつもの散歩の時間です。「心配しなくていいよ」と、天国から語りかけてくれているようでした。

Photos 2022-07-06

2022年7月5日火曜日

ツマミタケ:Lantern Stinkhorn (Lysurus mokusin)

先日来キヌガサタケのよく生える竹藪に、もう一種のきのこが生えています。白い茎に赤い頭頂部で、調べるとツマミタケのようです。英名がLantern Stinkhornというらしいのですが、キヌガサタケほど臭くはありません。またキヌガサタケよりも固く、斜めに生えてきます。夜半から生えるようで、朝5時に見に行ってみても、すでに成長し終わった状態で、それ以上は大きくなりません。



なぜか左下から右上に伸びているように撮ってしまいます。

この日も数本のキヌガサタケが出ていましたが、連日の観察で眠いので、早々に引き上げてしまいました。根性ありませんね。反省。


Photos 2022-06-26


2019年6月17日月曜日

キヌガサタケ

植物園にキヌガサタケが生え始めたと聞いて見に行きました。雨が降った日から3日目なので、どうかな、と思ったのですが、幸いにもいくつか開いているものがありました。このキノコは分類状はスッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属、学名がPhallus indusiatus Vent.で、Phallusという言葉(英語では、phallicという言葉を調べてください)からしても、明らかに連想するものが想像できます。このキノコの英名はいろいろありますが、long net stinkhornは「スッポン」的で、veiled ladyは「キヌガサ」的であるといえよう。

なかなか理想的に編み目が広がっているものが見つかりません。植物園の開園が9時なので、それ以前の早朝であればもう少しましかもしれません。このキノコは、異臭を放ってハエなどを呼び寄せ、それによって胞子の拡散をはかります。かがみ込んでにおいを嗅いでみましたが、異臭というよりは、何か一種濃厚なにおいがしていました。早速ハエがたかっていたところを見ると、はえの類にはかなりアピールするにおいのようです。

竹に阻まれて、レース状の附属器官が伸びきっていない。う~む、残念。

これはしぼみ始めているのか。早朝であれば、もう少し開いていたかも。どのキノコも、先端部には穴が空いている。軸の部分は中空。

日光に当たると、レース部分が急激にしぼんでくる。ハエが盛んにたかって舐めている。

さらに近づいてみたところ。

昼過ぎになって倒れてしまった。笹の葉をそっと分けてみると、そばに次のキノコの準備ができているようだが、いつ生えてくるかどうかは分からない。この時期はもっと降水があるはずなので、次の降雨後を期待したい。
2019.06.17撮影



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...