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2022年2月25日金曜日

久世橋付近の野鳥:Wildbirds on the Katura River, up and down the Kuze Bridge

昨日大規模な河川改修を紹介した久世橋付近の野鳥です。樹木が失われても、水面にはカモ類を中心にかなりの種類を見ることができます。岸辺では樹木がなくなったので、小鳥を多く目にします。隠れ家がないということは、天敵に狙われやすいということになります。

These are the wild birds near the Kuze Bridge, where I introduced the large-scale river improvement yesterday. You can see quite a few species of birds, mainly ducks. The following pictures are just a few of them.

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モズ♂のようです。若鳥かな?

ジョウビタキ♂。

ホオジロ♀。

堰で餌を摂り、その後流れに流されていくオオバン。半分遊んでいるようです。

冠羽の色が濃くなってきたカンムリカイツブリ。

かろうじて捕らえたノスリ。

キンクロハジロ。

Photos 2022-02-18

2022年1月18日火曜日

ホオジロガモ3羽:Common goldeneye (Bucephala clangula)

 昨年末に2羽だったホオジロガモが3羽になっていました。すべてメスの個体です。桂川にホオジロガモ3羽が同時に飛来するのは初めてです。3羽は他のカモたちから距離を置いて、代わる代わるに潜水し、盛んに餌を探っています。雑食性ということですが、観察してみると小魚やエビをくわえて浮上することはないようです。水生昆虫や藻を食べているのかもしれません。金色に光る眼が印象的です。
 この鳥の英名はgoldeneye。その名前で思い出すのは、007シリーズの映画の17作目、ピアース・ブロズナンが主演したGoldeneyeという作品です。これは、自ら熱心なバードウォッチャーであったイアン・フレミングのジャマイカの邸宅Goldeneyeから採られているようです。この名前はさらに、第二次世界大戦中に英国の諜報員として活動していたフレミングが、扱った作戦のコードネームの一つ、Operation Goldeneyeから採ったものとされています。ちなみに、James Bondの名前は、この地の鳥類についての名著Birds of the West Indies (1936)の著者、鳥類学者のJames Bondの名前を借用したものです。

 There were three goldeneyes, adding one from last year. They are all females. This is the first time that three goldeneyes have flown into the Katsura River at the same time They are diving in turns, keeping their distance from the other ducks, and actively searching for food. They are said to be omnivorous, but observation shows that they do not surface with small fish or shrimp in their beaks. They may be eating aquatic insects or algae. Their eyes are gold and impressive.
 The bird's English name is goldeneye, which reminds me of the 17th film in the 007 series, Goldeneye, starring Pierce Brosnan. The title seems to have been named after Ian Fleming's Jamaican villa, an estate, Goldeneye. Fleming was an avid birdwatcher himself. The name is also said to have been taken from Operation Goldeneye, one of the code names for the operations Fleming handled while working as a British intelligence officer during World War II. Incidentally, the name James Bond was borrowed from the ornithologist James Bond, author of the famous book Birds of the West Indies (1936) about the birds of the region. Fleming had a great respect to the ornithologist.

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並んで泳ぎ、潜ります。複数で行動すると、警戒に隙がありません。



オオバンが弁足の足で、水を蹴立てて飛び立ちます。


こちらはイソヒヨドリ(メス)こちらをにらみつけ、向こうっ気満々。人工物の上に平気で止まります。

Photos 2022-01-17

2022年1月5日水曜日

ちぎれた足事件:A Case of a Torn Foot (or A Case of a Discarded Foot of a Common Coot)

河川敷の殺人(厳密に言うと「人」ではありませんが)事件です!いつもの場所にゴマダラチョウの幼虫を探しに行きました。勘がよくなったのか1本の木に4匹の越冬幼虫を見つけることができました。それはよかったのですが、帰り道にもう一度確認しようとその木に立ち寄ると、何と、足元に鳥の足が落ちているではありませんか。通常の鳥の足ではありません。鱗状に広がった足先、黄色みを帯びた跗蹠。一瞬恐竜の足?と思いました。落ち着いて観察すると、広がった足は弁足のようです。弁足の色や形はまるで生きているように鮮やかで、骨に付いている腱や肉片も新鮮です。形状と大きさからしてオオバンのものと思われます。また、周囲に羽毛が散乱していないことから、おそらくオオタカなど大きな猛禽がオオバンを襲ってたらふく食べた跡の残骸を、カラスあるいはトビなどが拾って、食べられる部分を食べて捨てたものと推測しました。

    It's a murder (not strictly speaking "of a person") on a riverbank! 
    I went to my usual spot to look for larvae of the Gomadaracho. As if my intuition had improved, I found four overwintering larvae on the foot of a tree. That was good, but when I stopped by the same tree on my way home to check again, I was surprised to find a bird's foot with naked bones attached to it lying on the ground. 
    It was not a normal bird's foot, but a scaly foot with a yellowish tarsus. The color and shape of the toes are vivid as if they were alive, and the tendons and pieces of meat attached to the bones are fresh. For a second, I thought it was a lizard's foot. Then I calmly observed it and found that the spread toe fingers seemed to be lobate toes. Then it must be the foot of a common coot many of which are around this time of the year. Since there are no feathers scattered around, I assume that, after a goshawk or other large bird of prey had attacked the the coot and devoured it, a crow or a kite must have picked up the leftovers, ate the edible parts, and threw the foot away.
    Anyhow it was a startling incident of otherwise common and peaceful visit to a riverbank.
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Photos 2022-01-04



2021年1月3日日曜日

亀山公園

野鳥の姿を求めて亀山公園に出かけました。お目当ての鳥は出なかったのですが、途中に珍しい広いものがありました。

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カモ類は岸辺に上がっていて水上には多くの姿はありませんでした。寒波到来でユスリカなど一部の水中昆虫の羽化が始まったのでしょうか。オオバンが盛んに水面の餌を摂っていました。

カイツブリも出てきたので、注目していると、テトラの陰からバンが。

この付近では久しぶりに見ました。2年ぶりでしょうか。尾をフリフリしながら給餌しています。


単独では大きく見えるのですが、カイツブリと同じくらいの大きさ。オオバンよりは一回り小さいことがわかりました。

2021.01.02.撮影
2021.01.02.記述



2019年11月25日月曜日

カワアイサの到着

今日は穏やかでしたが曇天の日。冬至も近いので日中でも薄暗く感じます。午前中に桂川に冬鳥の様子を見に行ったところ、松尾橋上流にカワアイサを今期初認で見つけました。オスメス1羽ずつのつがいでした。これで常連の冬鳥はほぼそろいました。近年オナガガモが姿を見せなくなってさみしいです。まれに、ホオジロガモ、ミコアイサなども訪れることがありますが、今年は治水のための大規模な土木工事があちこちに入っているので難しいでしょうね。

午後にビデオで撮影した動画をアップしておきます。撮影条件が厳しく、動画編集に慣れていないので、良い出来ではありませんが、野鳥たちの生態の一部をご覧下さい。カワアイサはオスのみです。

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2019.11.24.撮影
2019.11.24.記述


Music ”start walking" by http://www.music-note.jp/




2019年11月22日金曜日

秋色の桂川

久しぶりに桂川の様子を見に出かけました。景色がすっかり秋色に染まっています。嵐山は殺人的な人混みですが、少し離れると静かで落ち着いた秋の景色が楽しめます。上野橋から桂大橋までの右岸を歩きました。

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近年河川敷に増えているトウゴマの実です。種をしぼるとヒマシ油が取れます。ヒマシ油は下剤や灯火用の油として利用され、ヒトにとっては有用植物として関係が長いです。種はとても固く縞模様が美しいので、装飾品にも使われますが、種には有毒蛋白質のリシンやアルカロイドのリシニンが含まれ、猛毒です。

花は終わり実ができています。これが熟すと外皮が割れて中から種が出てきます。

これはツルドクダミの花序。花殻です。夏以来観察を怠っていたら、こうなってしまいました。

わずかに残った種を見てピンと来ました。これはタデ科ではないか?調べるとビンゴ!種がイタドリやスイバにとてもよく似て、翼があります。

ガガイモの実もバックネットに数多くぶら下がっています。これはキョウチクトウ科。今年はガガイモの実りが豊かです。「ガガ」はガガブタと同様に「鏡」の意。一説に、種を飛ばした鞘の裏側が鏡のように光るからとか。実際にツヤツヤしていて、とてもきれいです。幸せを運ぶという伝説のケサランパサランはこの種のこととも。

ダイサギがすまして周囲を見渡しています。

コサギもよく群れるようになりました。

アオサギとコサギです。

前後の二羽はカンムリカイツブリです。カイツブリの貴婦人。

岸辺にはヤナギタデが美しく咲いていました。タデの中でもっとも辛みが強く、刺身のつまに使われるのはこのタデだそうです。「これこそ正真正銘のタデ」ということで、マタデ、ホンタデとも。

オナモミです。種の全身にまとったかぎ状のトゲで、衣服にくっつく「ひっつき虫」の代表格。この種には結構面白い話があるので、またいずれ。

この周辺には岸辺にマコモがたくさん生えています。夏には気づかなかったのですが、秋になって葉が枯れ始めるとよく分かります。この地下茎はデンプン質が豊富で、ガンなどの大型の冬鳥の餌になります。もっとも桂川には飛来しませんが。

桂大橋から見下ろすと大きな鯉が泥の中に餌を求めています。これを狙ってミサゴが訪れます。

堰の上流では、オオバンの取ってきた水草をヒドリガモが奪う姿が見られます。ヒドリガモは、自らは潜水せずに、潜水能力が選りすぐれたオオバンが、潜って水草を取ってくるのを水面で待ち受け、横から奪って食べます。他のカモ類には見られない、ヒドリガモだけの略奪食事法です。

橋脚の下ではゴキヅルが実をつけていました。今年の生育場所は局所的でした。
2019.11.21.撮影
2019.11.21.記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...