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2022年8月10日水曜日

集合体恐怖:Trypophobia

夏場は野鳥が少なく、盛夏は花も少ないので、最近はもっぱら昆虫を撮っています。昆虫を撮ると、どうしても虫が群れているシーンに出くわします。同じ虫が群れているのは、孵化したカメムシのように、シンメトリカルな図形様のパターンを作ることもありますが、アブラムシのように大小様々な大きさの虫が不規則なパターンで集まることもあります。虫好きには当然の光景ですが、集合体恐怖症の人には厳しいでしょうね。今日はいくつかの例が撮れたので、提示してみます。集合体恐怖症の人は閲覧注意。というか、ここまで読めば、写真も当然目に入りますね。(^^;

これはどなたでも大丈夫でしょうね。オニグルミ。もうすぐ収穫できます。

「あ~これダメ!」という声が聞こえてくるような。アブラムシの蜜を求めるアリたちです。猛暑で食べ物がないのでしょうか、群がっていました。

これはOKですね。アキアカネ。

複眼が見えていますが、これも大丈夫!?

これはどうでしょうか。ストロボに浮き上がった複眼です。「ギリギリいける」というところでしょうか。

お付き合いありがとうございました。

Photos 2022-08-09

2022年4月26日火曜日

オニグルミの開花:Blooming of Japanese Walnut (Juglans ailantifolia)

河畔のオニグルミの開花が始まりました。オニグルミは雌雄同株ですが、雄花が先に咲くものと、雌花が先に咲くものとがあるようです。この日観察したのは前者で、長く伸びた雄花花序が風に揺られていました。花序は層状に連なった雄花よりなり、一つの雄花には10~20の雄しべがあるようです。この木の雌花はまだごく小さく、花序を撮影するためにかなり探さねばなりませんでした。

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雄花花序は前年枝の葉腋から垂れ下がっています。


雄花花序を拡大したところです。


同じ木の雌花花序です。花序の長さは3cm程度です。

Photos 2022-04-23

2021年2月26日金曜日

オニグルミの冬芽

ヤナギの木がうっすらと煙るように緑にめぶきはじめました。しかし、河川敷には頑固な顔つきで冬芽の変化を見せない木々もあります。

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これはオニグルミ。羊顔の葉痕もかなり黒ずんで、「ひつじのショーン」状態です。

松ぼっくりのように見えるのが、雄花の花芽。雌花は先端の大きな芽の中心で手厚く守られています。


一方で、ヤナギの木はしなやかに芽鱗を脱ぎ捨てます。

 2020.02.21.撮影

2020年12月26日土曜日

葉痕の勉強:オニグルミ

河川敷の樹木が伐採が始まりました。近年の洪水被害の深刻化を受けて、「国土強靱化」が叫ばれ、先の来年度予算でも今年度予算比8.8%増の4兆4千億円あまりが計上され、河川の改修がどんどん進むでしょう。かつて水田の用水路をU字溝にして、田園が沈黙したように、河川もU字溝化することが計画されているのかもしれません。かつては川で遊び川から糧を得ていたのに、いつの間にか、川は災害をもたらし、人と対立し、敵視される存在になったのでしょうか。

伐採されたオニグルミは、今年花を咲かせましたが、実らず、来年を期待していたものです。木にも命はあるものを、無残に倒された木は哀れです。その木の枝を集めて、葉痕を撮影し、せめてもの鎮魂といたします。


















雄花の芽です。


















2020年5月15日金曜日

オニグルミのヒミツ

河川敷で樹木を観察していて面白いことに気づきました。オニグルミの受粉に関してです。どうやらオニグルミには雌花が先に咲くものと、雄花が先に咲くものがあるようです。そう気づいてネットで調べると、「雌雄異熟」という言葉があることがわかりました。両性の花を付ける植物で、雄花と雌花の咲く時期が同じ種でも、個体によってどちらかの花が咲く時期が異なる現象です。

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河川敷で約20メートル離れて同じような樹齢のオニグルミの木があります。この木はあきらかに雄花が先に咲いています。すでに黒く枯れて垂れ下がっています。


雌花を見ると先端部はまだ受粉可能なようで、赤い柱頭が見えています。子房の膨らみもほとんどありません。


地上にはすでに枯れて落ちた雄花が多数。

一方こちらはもう一本のオニグルミの木。すこしくたびれてはいますが、青い雄花が垂れ下がっているのが見えます。


一方で、雌花はかなり先に開花したようで、すでに子房が大きく膨らんでいます。

このように時期をずらして雌性先熟と雄性先熟の個体をもうけることで、異なる個体からの受粉を促し、遺伝子の多様性を保っているのでしょうね。

一つ面白かったのは、同じ個体でも、枝が異なるとその成熟度に若干の差があることでした。これはさらに調べる必要があるかもしれません。また、雌性先熟の個体の子孫が同じ雌性先熟になるのかどうか、雄性先熟の個体の子孫が同じ雄性先熟になるのかどうか。すでに研究論文など出ている可能性がありますが、興味深いことです。

2020.05.14.撮影
2020.05.14.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...