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2022年6月7日火曜日

キタキチョウ誕生:The larvae of the common grass yellow (Eurema hecabe)

6月3日に採卵したキタキチョウの卵2つが孵化しました。今日は一日雨で家にいたのですが、孵化を予測していなくて見ることができませんでした。迂闊でした。

これが3日前の卵の状態。産み付けられてからの経過時間は不明です。


今日の夕刻、2つ共に孵化し、葉の上に食痕がありました。いずれも体長は約1.5ミリ。2年前に卵を入手したときは秋の終わりで、ハギの木が剪定され、新鮮な葉を与えられませんでした。今回は順調に育つことを願っています。


Photos 2022-06-06

2020年12月13日日曜日

冬越しのキタキチョウ

散歩に出ようとすると、道端の縁石にキタキチョウが止まっていました。しばらく羽根を閉じたり広げたりながら陽光で体を温めていました。そのうち近くのフユツバキ(?)の花に止まり、蜜を探し始めます。羽根の一部が痛んでおり、自由に飛べないようです。厳しい冬を乗り切れるでしょうか。頑張れ!と応援したくなります。

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縁石に止まっています。羽を広げたので、それとわかりました。これは閉じている状態。

きれいなキタキチョウです。

近くのフユツバキに写りましたが、どうも羽根を痛めているようで、飛翔が緩慢です。

花びらに止まると、すぐに花をよじ登りはじめます。よほど空腹なのか、口吻を出して探りながら登っていきます。

ようやく雌しべにたどり着きました。やはり右の下翅が痛んでいます。

口吻が届かないので、花の後ろに回りました。

この位置から蜜を吸えるのでしょうか。じっとしていますので、居心地は良さそうです。少なくとも体は温まります。

咲いている花の少ない冬の間、昆虫たちの蜜源植物をベランダや庭に植えようと思います。

2020.12.11.撮影
2020.12.12.記述







2019年10月11日金曜日

観察記録:青虫の不思議:化学防御

One book on caterpillars points out that the dews on the infant caterpillar skin are a part of a chemical defense system against ants and other predators. It contains palmitic acid and oleic acid and ants dislike these chemicals. A mystery solved!

キタキチョウの若齢幼虫を観察していると、まばらに生えている毛の途中に丸い露のようなものが付いています。最初は水滴だろうと思っていたのですが、蒸発することなく常時付いていることから、これは何か意味のあることだろうと思い始めていたところ、ある文献により、この水滴様の玉が、パルミチン酸とオレイン酸を含む油滴で、幼虫の天敵であるアリがこれを嫌うことが分かりました。モンシロチョウなどにも見られる現象だそうです。身近なものにもまだまだ不思議があるものです。

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孵化間もない幼虫です。毛の中腹に油滴が見えます。

3日目の幼虫です。

アップすると油滴がよく見えます。
2019.10.05., 2019.10.07.撮影
2019.10.10.記述



2019年10月7日月曜日

飼育記録:キタキチョウ

The larva of Kitakicho, or Eurema hecabe, that hatched last evening had the first biting of a hagi leaf this morning. There are some tiny marks on the leaf close to the larva. The larva is covered with long thin threads of hair with dew drops on them. I first thought that was the dew gathered from the atmosphere, but since they continue to be seen, I now believe they are the secretion from the larva's body. What function these dewdrops perform is still a mystery.

昨夜孵化したキタキチョウの幼虫が、今朝初めての食事をしたようです。葉の上に痕跡がありました。体毛に付いている露は、湿気から来たものではなく、体を守る何らかの役割を果たしているようです。

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朝の様子です。萩の葉の表面が薄くたべられているのが分かります。

これが本日夕刻の姿。体内の食物の色が透けて見えます。

夕刻には食痕はさらに広がっていました。
2019.11.06.記録
2019.11.06.記述


2019年10月6日日曜日

観察記録:萩の花の周りに

Hagi, or Yamahagi (Lespedeza bicolor), or in English known as shrubby bushclover、shrub lespedeza, etc. is a very deciduous shrub in Japan, and, at the same time, has been an important shrub species in Japanese culture. Its flowers are by no means showy but are small and modest, which appealed to the courtiers and poets from Nara period on. It is the most frequently sung flower in Manyoshu (The Collection of Ten Thousand Leaves), the first collection of waka poems compiled in the 8th century. It contains 142 (out of 4500) poems that refer to this shrub. From a nature lover's point of view, however, it is an important larval food plant for butterflies.

萩の花が花期の終わりを迎えています。古来から日本人の愛する花の第一のもので、万葉集には最多の142首詠まれているそうです。マメ科の植物ですので、土地を選ばずに栄えます。この花はまた、マメ科の植物を食草とするチョウたちにとっても大切です。嵐山近くの萩の株を丹念に観察するとその様子が見えました。

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キタキチョウの卵です。咲き終わった萩の花殻に産卵していました。

拡大します。蝶の体に比べると比較的大きな卵です。内部に幼虫の体が透けて見えますので、孵化が近いと思っていたら...

夜になって孵化し、幼虫になりました。長さ3ミリほどの幼虫です。どこまで育つか飼育観察してみます。

頭部を拡大します。体毛が濡れていますので、本当に羽化直後と思われます。

近くの枝には、おそらくウラナミシジミでしょうか。卵がありました。

拡大します。シジミチョウの多くはマメ科植物を好み、よく似た白い卵を産みますので、ウラナミシジミかどうかは微妙です。

 家に持ち帰り、三脚としっかりしたマクロレンズで撮影してみました。 表面がハニカムパターンになっているのが特徴的です。

近くには穴の空いた卵がありました。孵化した幼虫はまず卵の殻を食べますので、これは卵に寄生するハチなどにやられたものではないでしょうか。

これもきちんとマクロ撮影しておきます。

同じ株の葉には、カメムシや蜂、テントウムシなど捕食者が多数います。羽化しても厳しい現実に立ち向かわねばなりません。生存率は約1%ということです。



2019.10.05.撮影
2019.10.05.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...