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2021年5月6日木曜日

上野橋東公園あたり

緊急事態宣言が発出中で公共施設の休園が相次ぎ、河川敷は混雑気味です。上野橋東公園あたりの植物をまとめてみました。

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ヌルデの雌木です。

昨年実をならした枝をあっさり捨ててしまう潔さは見習いたいですね。


今年の花芽はまだ付いていないようです。

ナヨクサフジの白花がところどころに見えます。

ノイバラもこうしてみると、美しい。

アカメガシワにナヨクサフジです。

これもそう。

これも。

ナンキンハゼも花序はまだ伸ばしていません。

変わった声がすると思ったら、セグロセキレイのひなでした。

ミコシガヤです。『京都府レッドデータブック2015』では準絶滅危惧種。


アカツメクサにナミテントウ。

コバンソウ。

ウツボグサ。これはマメ科を宿主とする寄生植物。今年は多いです。

セイヨウヒキヨモギ。これは半寄生植物。上のウツボグサ同様帰化植物。

2021.05.03.撮影

2020年9月24日木曜日

ヌルデの花

日頃何気なく見過ごしている景色の中にもまだまだ美しいものが隠れていることに気づきました。ヌルデの花です。

ヌルデは桂川のそこここに生えています。冬になっても実を落とさず、まっすぐな幹の上に小さな豆を集めたような実の塊がちょっと汚らしく引っかかったように見えるのがそれです。ウルシの仲間ですし、雑木としてやせ地にも生えてくるので、あまり好かれる樹木ではありません。春に芽吹いたヌルデは、秋の始まりのこの季節にやっと花を咲かせます。雌雄異株で(ということですが)、咲く花は遠目に見ると白くかすんだもやのようで、あまり目立ちません。しかし近づいてよく見ると、意外にもなかなか味があります。特に受粉して子房が膨れはじめた雌花が美しいです。ぜひ機会があれば観察してみてください。なお、ウルシの仲間のうちではかぶれにくい種類ですが、敏感な方は不用意に触れないようにご注意を。

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これが雄花です。5枚の花弁5本の雄しべ。右下に見える細長い縞模様は蛾の幼虫のようです。


中央にめしべが見えますので、これは両性花でしょうか、あるいは退化した雌しべでしょうか。

こちらは雌花。短い雄しべが見えますが、退化しているのでしょう、小さく早期に黒ずんできています。これが機能していれば、両性花ということになります。

ピンクの子房と黄色い柱頭は、配色がなかなかきれいです。


2020.09.21.撮影
2020.09.22.記述



2020年1月10日金曜日

亀山公園~小倉山:冬の植物を求めて

先般小倉山を中腹まで登った時、目にとまった植物を掲示しておきます。まずヌルデです。

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これは桂川沿いの堤防に映えていました。ヌルデは、ウルシの仲間で、葉も似ています。漆に弱い人はかぶれることも。

ヌルデは有用な木で、かつてはその樹液を漆のように塗料にしたようです。名前は「塗る手」から来たという説もあります。また、ヌルデの葉にヌルデシロアブラムシという昆虫が寄生すると、その部分が虫えいになり大きくふくれあがります。これをヌルデノミミフシと言い、これを乾燥させたものは、「五倍子」と呼ばれて、豊富に含まれるタンニンから黒い染料が作られました。

また、実は乾燥すると、白い粉を吹いたようになります。これはリンゴ酸カルシウムの結晶で、なめると塩辛い味がします。実際に私もなめてみました。純粋な塩化ナトリウムの味ではありませんが、しょっぱい味です。この実は生薬(塩麩子(えんふし))として、咳や痰の除去、下痢などに薬効があるとされています。

野鳥などはこの塩味を貴重なミネラル源として、この実を好んで食べるということですが、野鳥に聞いたわけではありませんので、真偽のほどはわかりません。野鳥たちが率先して食べて、早期になくなることはありません。しかし、冬のさなかになると、野鳥たちは好んで食べます。


ウルシなども似たような実をつけますが、この冬芽の形でヌルデと同定できます。

2020.01.06.撮影
2020.01.09.記述









京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...