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2022年10月15日土曜日

小さな庭で:In my small garden

秋も徐々に深まり、昆虫の姿も少なくなってきました。この時期に生き残っているアゲハたちにとっては、食料となる蜜の確保が大変です。夏の頃と異なり、大量の蜜を出す植物が少なくなっています。初夏から咲き続けていたアベリアの花も剪定の仕方によりますが、花数がぐんと少なくなっています。この季節にも花を絶やさないようにと、私の小さな庭ではペンタスの花を植えています。株数は少ないのですが、晴れた日には朝からナミアゲハやジャコウアゲハが入れ替わり訪れて吸蜜していきます。もうしばらくすると、フジバカマが咲くので、少し遅く渡ってくるアサギマダラも期待しています。

昨年は、アサギマダラが10月28日に、イシガケチョウが10月30日に訪問してくれたので、辛抱強く待つことにしましょう。

後翅を大きく欠損したナミアゲハがペンタスに吸蜜しています。おそらく野鳥に襲われたビークマークかと思います。

庭にウマノスズクサを育てている関係で、ジャコウアゲハの訪問は多いです。


庭の片隅に、羽化直後と思われるメスのジャコウアゲハが控えていました。これから交尾して卵を産み、子孫を残せるでしょうか。

Photos 2022-10-14

2022年6月11日土曜日

小さな庭で:In my small garden

我が家の小さな庭にも日々変化があります。特に初夏を迎えて、昆虫たちの変化が見られます。

10頭いたジャコウアゲハの幼虫は2頭になりました。8頭は蛹化するためにウマノスズクサを離れました。どこに行ったのやらとあちこち探して、ようやく柿の木の葉の上に1頭を見つけました。

同じ柿の葉裏に、小さな綿毛のようなものが。めくやいなや小さなクモが綿毛を守るように貼りしよってきました。ウロコアシナガグモのようです。綿毛と見えたのは卵塊。それを守っているようです。

アジサイの葉の上にはオオカマキリの幼生が。この大きさですが、しっかりこちらを見据えています。

ヤガタアリグモの巣を見ると、オスの部屋とメスの部屋が分かれたようです。それぞれに寝室を持っているのでしょうか。メスの部屋は産室として使われるのかもしれません。継続観察します。

オスです。

メスです。

Photo 2022-06-10

2021年3月16日火曜日

小さな庭で:バラの木

庭にバラの木を植えました。これはNさんからの頂き物。目的は花ではなく、バラの葉に来るオトシブミです。一昨年昨年とNさんの庭のバラに「オトシブミが来て困る」と聞き、駆除する代わりに、その観察記を書くようにお願いしました。観察を続けて観察記を書くうちに親近感がわいたようでした。

同時に私もオトシブミの観察を自宅でできるのならば、ということで、バラを育てようと思い立ちましたが、苗を買ってくるのは手っ取り早いが味気ない、ということで、Nさんにバラの挿し木をしたいので、枝を下さい、となったわけです。

しばらくするとNさんから一枝のバラが届きましたので、それを6つに分けて挿し木。しかし、時期が10月でしたので、活着するかどうか自信がありませんでしたが、何とか2本が冬を生き延びました。

季候も良くなってきたので、プランターから庭に植えようと今日改めて見たところ、何かおかしい。1本が元気がない。黄色く変色した葉もあり、緑の葉もしんなりしています。おかしいなあ、ととにかく根を掘り起こしたところ、なんと!根がない!さらに掘ると頃合いの大きさのコガネムシの幼虫がコロリ、と出てきました。コイツだ!

とりあえずその株ともう一株を庭の片隅に移植しておきました。双方うまく育ってくれると良いのですが....しかし、虫に食べさせるために挿し木からバラを育てる私って...誰?

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こちらが勢いの良い株。植え付け前です。バラの芽の伸びは本当に勢いがあります。正岡子規の「くれなゐの...」の歌を待つまでもないですが、春のバラの芽の伸びは、植物ながら全身で春の到来を喜んでいるようですね。

こちらがコガネムシの幼虫に根をやられた株。改めて見ると、茎にシワがより、葉が黄変し、緑の葉の伸びに勢いがありません。バラって、美味しいのかな?

2021.03.15.撮影



2020年11月1日日曜日

小さな庭で:ベランダに来る昆虫たち

ベランダに咲く花にまだ蝶が訪れます。いつものウラナミシジミにくわえて、今日は新顔のナミアゲハとツマグロヒョウモンが来訪しています。

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今日のナミアゲハは新顔で、尾状突起までしっかりそろって、羽化してあまり日が経っていない個体のようです。朝は10℃を下回るような時もありますが、まだ羽化が続いていることに驚きます。

口吻を思い切り伸ばして蜜を吸っています。

この季節に蜜を出す花は貴重です。


百日草が好みのツマグロヒョウモンです。

芝生が切れる側溝に伸びた芝の茎にツマグロヒョウモンのサナギがあり、今日羽化していました。ツマグロヒョウモンは幼虫越冬ですが、これから交尾して産卵するのでしょうね。黒く見えるのが抜け殻です。


2020.10.26.撮影
2020.10.31.記述



2020年8月23日日曜日

自宅周辺の散策

 炎暑続きで、午後遅くにならないと外出する気になれません。その時間に出ても、猛烈な暑さで、自宅周辺をゆっくり回ることしかできません。そのような中での観察メモです。

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今が盛りのセンニンソウです。めしべの柱頭がいくつに分かれているのか、写真で確認してみました。現地で確認しようとすると、ヤブ蚊と炎暑で体が持ちません。

これは4つのようです。


これは6つ。

これは7つ。花によって少しずつ異なるようですが、4~8の間のようです。種ができるときに再度確認してみたいと思います。

ヨモギの茎にトックリバチの巣がありました。種名まではわかりません。

オオニシキソウが花を咲かせていました。

ウラナミシジミ。

ヤマトシジミ(?)

トウカエデの堅果が実ってきました。

オオウンモンクチバのようです。三角翼の蛾。

ナガエコミカンソウです。従来トウダイグサ科に分類されていましたが、APG分類ではコミカンソウ科となりました。

ハナゾノツクバネウツギ。花後に残る5弁の萼の形から、ツクバネの名前が付きました。

これは我が家の庭のウマノスズクサのひこばえ。ジャコウアゲハの幼虫の猛攻にもめげずにがんばっています。

2020.08.17.撮影
2020.08.22.記述


2020年4月27日月曜日

小さな庭で:ジャコウアゲハの産卵

小さな庭に植えてあるウマノスズクサにジャコウアゲハが産卵していました。まだ開き始めたばかりの葉に多い場合には6~7個の卵が産み付けられています。幼虫たちの旺盛な食欲を考えると、昨年同様早々にご近所に里子に出さねばならないかもしれません。

一昨年ウマノスズクサの苗をもらった育て始めた頃はジャコウアゲハの来訪はほとんどなく、昨年はじめて卵が産み付けられて総計40匹ほど育て上げ、40匹ほど里子に出しました。今年の春はおそらく20匹ほどがこの庭で羽化したと考えられます。

アゲハに帰巣本能があるかどうかは知りませんが、これほど早く産卵をみたのははじめてです。ほぼ毎日ジャコウアゲハの飛翔を目にしますので、数が増えた分、来訪も増えているのかもしれません。

今日は庭で昨年末にひこばえを採取して養生しておいた苗を2株近くの堤防の法面に移植してきました。うまく育つといいのですが。

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ジャコウアゲハの卵です。美味しそうなオレンジのコーティングは実は毒だそうで、かわいい我が子の命を守る母の愛か、はたまた、色も体も毒気を含んだチョウの落とし子か...見る目によってかわいさ度が異なります。

上掲の写真の葉裏です。

4個の「固め産み」です。まだ伸びきらない若い葉に。「これはないだろう!」と言いたいですね。母親がよほど産気づいていたのか...

地面を這うように伸びるイヌノフグリには、まだ多数の花が咲いていました。横合いに何食わぬ顔で咲いているのは、タチイヌノフグリ。だまされてはいけません。早速駆除しておきました。



いつの間にかカリンの実も大きくなってきました。今年は実のなりが少ない裏年のようです。

2020.04.25.撮影
2020.04.25.記述


2020年3月25日水曜日

小さな庭で:カリンの花が咲きました

庭のカリンの花が咲き始めました。親戚の家からカリンの実をたくさん譲っていただき、カリンジャムを作ったのがかれこれ6年ほど前、そのおいしさにカリンの実を自前で手に入れたくて苗木を購入しました。最初は細かった幹も、今では直径8センチほどの丈夫な木に育っています。毎年実をつけてくれるのですが、表年と裏年があって、昨年は2つしか実りませんでした。花もなかなか美しい木です。


カリン(花梨)と言われる植物には2種あって、1つはマメ科シタン属の広葉樹。これは熱帯に育ち、古来から銘木として唐木細工に使われます。一方で我が家に植えたのは、バラ科のカリン。これは秋に黄色で芳香を放つカリン。果物屋の店頭にも並び、果実酒や、煮詰めてジャムを作ります。寺社にもしばしば植えてあるのを見ることがあります。


カリンを植えて間もなく、葉に点々と茶色の斑点が出る病気にかかることを知りました。調べてみると、「赤星病」という病気で、さび菌の一種が繁殖しているとのことです。この菌は夏に胞子になって飛び出してビャクシン類の葉の中に侵入し、冬越しし、春になると再び胞子を飛ばして今度はバラ科の植物、特にナシやボケなどに寄生するとのこと。カリンも被害を受ける木の1つです。周囲にはビャクシン類の代表格カイヅカイブキが多数植えられているので、格好の餌食になっているようです。

最初は消毒しようかと思いましたが、小さな庭ですし、チョウやハチの訪問を楽しみにしているので、消毒はヤメ。様子を見ていると、毎年少しずつですが、斑点が少なくなるように思います。まさかとは思いますが、カリンが抗菌耐性を獲得しているのかもしれない、と思ったりします。

伸び始めた新芽にアブラムシが早速登っていました。すでに近くにはテントウムシが控えています。「害虫益虫」は人間の目から見た価値観です。自然界では自然界のバランス作用が働くでしょう。

2020.03.24.撮影
2020.03.24.記述




2020年3月3日火曜日

ご近所に里子に出したイヌノフグリ

京都府のレッドデータブック2015で準絶滅危惧種になっているイヌノフグリが自分の家の庭に咲いていたのは以前書きました。全国的にも希少種だそうです。

友人知人の力を借りてこれを増やそうと、昨年知り合いの方々に実のついた株を差し上げて、おのおのの庭の隅に植えていただきました。それが今年うれしい知らせです。向日市の方からは勢いよく張った株にきら星のように咲く花の写真をいただきました。ご近所にもらっていただいた分は種子の散布がうまくいったようで、花壇の外にもたくさんの小さな株が生えて、全部で30株ほどあるでしょうか。今日はその株の写真を撮らせてもらいました。

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花壇の隅で花開いたイヌノフグリです。競争相手がないのが繁茂の理由でしょうか。

コンクリートブロックを背にした場所では、午後から光がよく当たり、暖まって成長が早いようです。力強い株になっています。

花が終わって「ふぐり」の形成も始まっていました。

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自宅の小さな庭のカリンの新芽です。

これはブルーベリー。

ツツジ科スノキ属に属する植物で、開花時期は早いです。

蕾も美しいですが、新芽の緑地に赤の差したグラデーションは見事です。



ハナミズキの花芽です。

こちらは葉芽。

ユキヤナギが咲き始めていました。

カキノキの頂芽です。

これが側芽。

拡大します。


これらのほかに、フジバカマの新芽、ムスカリの花芽も伸びてきています。。

2020.03.02.撮影
2020.03.02.記述


池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...