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2022年12月11日日曜日

百舌鳥の早贄:Impaled prey by Lanius bucephalus(閲覧注意)

今年は例年よりも百舌鳥の姿が少なく感じます。例年ならば百舌鳥が枯れ枝などに刺した早贄を見る頃ですが、ほとんど見かけません。百舌鳥は、河川敷ではノイバラの棘に獲物を刺すことも多いのですが、藪に紛れてなかなか見つかりません。そんな中で背の高いコマツヨイグサの茎と枯れた果実(莢)は、乾くととても堅く、開いた莢の口が鋭いので百舌鳥が早贄をする場所として使われることがしばしばあります。年によっては(そして個体によっては)半径20メートルほどの範囲に10個ほどの早贄を作ることもありますが、今年はそのような場所は見あたりません。先日ようやく1本のコマツヨイグサにコカマキリの早贄を見つけました。

人の視点から見ると、早贄は残酷な行為のように見えますが、オスの百舌鳥が繁殖に備えて栄養を付けるために行っているらしいことが、先年研究者によって明らかにされました



Photos 2022-12-04

2021年9月6日月曜日

早くも早贄

This is the season when you can feel the coolness in the morning and evening breezes. It's the season to see shrikes, but I think I've actually only heard them sing a couple of times. This morning, however, I saw evidence of the shrike's arrival. It was an early sacrifice, or "hayanie", in Japanese.

There is an adult moth stuck on the barbed wire at the top of the fence along the road. The shrike sticks some early sacrifices on this barbed wire every winter, but this is the first time I've seen an early sacrifice without even seeing it. The purpose of the early sacrifice has been studied by a Japanese scientist. You can read the English article in Animal Behaviour, or Japanese synopsis from here.

朝晩の風に冷涼さを感じる季節になりました。モズの姿を見る季節ですが、実際には鳴き声を2回ほど聞いただけのような気がします。ですが、今朝、モズの来訪の証拠を見ました。早贄です。

道路沿いのフェンスの最上段、有刺鉄線に蛾の成虫が刺してあります。この有刺鉄線には毎冬モズがいくつかの早贄を刺しますが、姿も認めないのに早贄とは、初めての経験です。

よく見ると、早贄されたのはホシホウジャクのようです。蛾の仲間のうちでも最も敏捷なホシホウジャクが捕らえられるとは、驚きです。ホシホウジャクは日中に活動するので、モズの標的になったのでしょうか。早贄第一号。昨年はカナヘビや沢山のバッタの早贄を見ました。今年はどのようなものを見せてくれるのでしょうか。

ちななみに、なぜモズが早贄をするかについては、一種の貯食行為らしく、2019年に研究論文が発表されています。

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2021-08-31 撮影


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...