今日25日は植物園例会のはずでしたが、新型コロナウィルス肺炎の予防で中止。ですが、それを知らずに来られる方もあると思い、担当なので9時過ぎに北山門へ。案の定お二人が来られました。さらに会長さんも来られましたので、とりあえず例会は中止を確認して、個々に散策することにしました。
午前中は人影も少なく、野鳥がのびのびと活動していました。エナガ、混じってキクイタダキ、ハチジョウツグミ、イカル、シジュウカラ、ヤマガラ、カワラヒワ、アトリ、コゲラなどを見ることができました。
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ミツマタですが、中国産の品種大輪ミツマタのようです。花が大きいです。外側から咲いていきますので、まだ咲き始めです。花の咲き方や枝振りから想像できますが、ジンチョウゲの仲間です。
こちらはシナマンサク。これも花が大きいです。
ハクサンボク。ガマズミの仲間では唯一常緑の樹木です。つぼみがかなり膨らんできました。
先のミツマタの葉痕と冬芽です。葉痕がサンタのようでかわいい。
シリブカガシもチェックしてきました。
ドングリはまだほとんど育っていません。
シダ類のカニクサが大きく育っています。2メートルはあるでしょうか。大きいですし、枝分かれしていますが、これで1枚の葉になります。
部分を拡大します。これはしたがって、葉のごく一部です。
フウの葉です。かなりの数が落ちずに残っています。これはタイワンフウで、アメリカ産の紅葉のような形の葉を持つモミジバフウとは少し異なります。これは別名イガカエデ。マンサク科フウ属の植物です。
これはトネリコの冬芽。樹皮に寄生するアブラムシの一種、イボタロウムシから採取される蝋を敷居に塗って戸の滑りをよくしたことから、戸に塗る木ということで、トネリコという名前がついたということです。イボタロウムシから名前をもらっている木は、他にイボタノキがあります。
ツノハシバミの雄花です。まだ花粉を出してはいません。雌花はまだ咲いていないようです。雌花は赤い柱頭を出して受粉します。
セリバオウレン。
オオカメノキの頭(つぼみ)が少し膨らんできました。
こちらはゴマギ。レンプクソウ科ガマズミ属に属する木で、春の花と夏の赤い実が楽しめます。
これが日本のマンサク。生態園のマンサクです。名前は豊年満作から来たとも、また、「ま(ん)ず咲く」から来たとも。さらに、木に一杯(満ちて)咲くことからともされます。縁起のよい花とされ、日本の山野に春を告げる花です。
ドウダンツツジの花殻と冬芽です。
これはカナクギノキの花芽と葉芽。花芽がかなり大きくなってきました。「がんばるぞ~」の木です。
ゲンカイツツジが咲き始めていました。
ハチジョウキブシです。在来種のキブシよりも大型です。キブシは、染料に使われるヌルデの実、五倍子(ブシ)の代用になったことから名付けられました。雌雄異株で、庭には雄株が好まれます。

ツクバネの雌木です。池の畔ナギの隣にありました。針葉樹に半寄生しますので、ナギから養分を摂取していると考えられます。
相当の古木です。これほど太い幹は初めて見ました。
植物は日々変化する季節に入っていますので、目が離せません。
2020.02.25.撮影
2020.02.25.記述