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2020年10月26日月曜日

松尾橋から嵐山へ(その2)

 川沿いの遊歩道脇に今年はネナシカズラが大きく育っています。葛からアキニレの木を伝って、樹上にまで至り、ほとんど木を覆い隠す勢いです。これまでの観察では、アメリカネナシカズラではなく、在来種のネナシカズラがこれほど大きく育ったのは見たことがありません。松尾橋の下流にもかなり大きな群落がありました。花期が終わり、色づいた果実で一面紫がかって見えます。種子散布の方法についてはよく知りませんが、今後の推移を見守りたいと思います。

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房状の花序が垂れています。これがアメリカネナシカズラとの違いの一つです。


花序には数多くの果実が実っています。

雌しべの柱頭が残っています。これが1つであることでも、在来種のネナシカズラであることがわかります。

果実の拡大です。

こちらはアメリカネナシカズラ。果実の柱頭が2本であることと、花序が短く花が固まって咲くこと、それと、茎が黄色みを帯びて細いことなどが特徴です。観察する限り、あまり大きな群落にはならず、また木本よりも草本を宿主とするように思えます。これまでクズ、ヨモギ、ヤハズソウなどの上で見ました。




2020.10.22.撮影
2020.10.24.記述



2020年9月28日月曜日

ネナシカズラ(在来種)

これほどの大きな株は初めて見ました。在来種のネナシカズラです。これまで桂川の河川敷では、「黄色の中華麺をぶちまけたような」とどなたかが形容した、アメリカネナシカズラは随所で見かけましたが、在来種のネナシカズラは初めてです。

川岸のエノキに太い縄をなうように巻き付いて、梢の上まで這い上がっています。雌しべの花柱が1個(アメリカは2個)であること、花序が房状(アメリカは固まって咲く)になっていることなどから、在来種と判断しています。

在来種というと、外来種と比較して何か弱々しく繊細なイメージがありますが、これを見て土着の種の底力のようなものを感じました。

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蕾はたくさんできているのですが、花期が遅いようで、開花している花を探すのに苦労しました。根元にかろうじて3,4個の開花を見ました。まだ咲き始めですし、大変薄暗いところですので、もう少しはっきりとした写真を撮りたいと思います。






2020.09.23.撮影
2020.09.27.記述



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...