川沿いの遊歩道脇に今年はネナシカズラが大きく育っています。葛からアキニレの木を伝って、樹上にまで至り、ほとんど木を覆い隠す勢いです。これまでの観察では、アメリカネナシカズラではなく、在来種のネナシカズラがこれほど大きく育ったのは見たことがありません。松尾橋の下流にもかなり大きな群落がありました。花期が終わり、色づいた果実で一面紫がかって見えます。種子散布の方法についてはよく知りませんが、今後の推移を見守りたいと思います。
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房状の花序が垂れています。これがアメリカネナシカズラとの違いの一つです。
雌しべの柱頭が残っています。これが1つであることでも、在来種のネナシカズラであることがわかります。
こちらはアメリカネナシカズラ。果実の柱頭が2本であることと、花序が短く花が固まって咲くこと、それと、茎が黄色みを帯びて細いことなどが特徴です。観察する限り、あまり大きな群落にはならず、また木本よりも草本を宿主とするように思えます。これまでクズ、ヨモギ、ヤハズソウなどの上で見ました。
2020.10.22.撮影
2020.10.24.記述
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