今年は梅雨が長かったせいか、葛の繁茂が著しく、葛の花も数多く咲きました。夏季に葛の花に産卵するウラギンシジミも多く見かける年でした。ウラギンシジミのサナギもクズの葉の上に数多く見つけることができました。その後の様子を見に出かけました。
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サナギにまでなったウラギンシジミはほとんどが無事に羽化したようです。もっとも密度の高かった場所で、8つの抜け殻を確認しました。
北風が強かったこの日、揺れる葛の葉に1頭のウラギンシジミがしがみついていました。ウラギンは成虫越冬ですので、このまま冬に入ります。来年の活動は3月半ば以降でしょうから、少なくとも5ヶ月を耐えて生き抜かねばなりません。葛の葉は枯れますが、近くには常緑の樫の木も多く、そこでひっそりと過ごすことになるでしょう。この羽裏の白(銀)色は、常緑広葉樹のツヤのある葉に紛れると、なかなか見つけることができません。
無事生き延びて再会できることを祈りつつ...
2020.10.22.撮影
2020.10.24.記述
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