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2022年8月25日木曜日

幼虫たち:The larvae

今日でロシアのウクライナ侵攻から半年です。資源の豊かな大きな国だけに、経済制裁の効果も今ひとつ。超大国の理不尽な振る舞いに振り回された半年でした。コロナ、ウクライナ、物価高。米国の前大統領トランプの自宅をFBIが捜索し、機密文書を押収したとされますが、共和党の結束はますます固く、気候変動の問題など話題にならず、の昨今です。

さて、保護した幼虫たちを育てていますが、育てるために採ってきた食草にまた幼虫やお邪魔虫がいたりして、ちょっと賑やかになってきました。

人からいただいた胡蝶蘭の上にアリグモの雌が歩いていました。まだ成虫ではないようです。どこから来たのか?

ヘクソカズラの葉の上で前蛹化したウラギンシジミの幼虫です。

クズの花で見つけたウラギンシジミの幼虫です。ひょっとしたら周囲の色に合わせて体色を変えるかも、と思ってナツフジの花に移してみましたが、体色に変化はないようです。

3日目のホシホウジャク。

2日目のホシホウジャク。

クズの葉に隠れるウラギンシジミの幼虫です。

オオメカメムシが隠れていました。これは肉食のようですので、放してあげましょう。


ウラナミシジミの幼虫も見えます。

こちらはヘクソカズラの葉の上の、ホシホウジャクの卵。

Photos 2022-08-24

2022年8月22日月曜日

雨上がり:After the rain

本日は午前中御苑のきのこ会できのこ観察。午後は激しい雨の後、渡月橋や保全花壇を回りました。

ナツフジにウラギンシジミの幼虫がいます。これが1匹目。


そしてこれが2匹目。

河川敷にオオミズアオがいました。

保全花壇ではコクワガタたちの恋のさや当てが。

なかなかりりしい顔つきをしたヨコバイです。名前は不明。

夕刻の空にはアブラコウモリが多数飛び交っています。



Photos 2022-08-21

2022年8月17日水曜日

クズの花とウラギンシジミ:Kuzu flowers and Curetis acuta paracuta

京都は連日の雨。今日も朝から豪雨注意報が発令されて、時折激しい雨脚が路面をたたきます。車で外出すると前方が見えにくいこともしばしば。日暮れ前の一時間ほど観察に出かけました。

場所によってはクズの花が開花しはじめています。

花序をよく見ると白いつぶつぶが。これはウラギンシジミの卵です。

卵の上部に穴があります。これは孵化したもの。一般にシジミチョウの幼虫は孵化後殻をきれいに食べることはないようです。

先端には孵化前の卵もあるようです。しかし探しても幼虫はなかなか見つかりません。

隣の花で見つかりました!2匹いるのが分かるでしょうか。

しばらく経って戻ってみると、一匹が花のつぼみに侵入中。こうしてしっかりついている蕾を中心に食べていきます。贅沢ですね。

Photos 2022-08-17

2022年8月1日月曜日

擬態の名人ウラギンシジミ:The master mimic, Angled sunbeam (Curetis acuta)

これまでクズの花を食べるウラギンシジミの幼虫の擬態にはひたすら脱帽しかありませんでしたが、初夏から夏にかけて、フジの葉や花を食べるウラギンシジミは、緑色の擬態を施していると聞き、ぜひ見つけたいものだと、約1ヶ月前からウラギンシジミの様子をうかがっていました。フジの枝に産卵するところも目撃したのですが、幼虫が見あたらない。さんざん探して、今日、とうとうナツフジのつぼみにかじりついているウラギンシジミを発見しました。「いた~っ!」という叫びが山にこだましました。




Photos 2022-07-31

2021年8月13日金曜日

ウラギンシジミの幼虫

クズの花はこれからが本番ですが、早くもつぼみ状態の花にウラギンシジミの幼虫を発見しました。まだ2齢幼虫レベルでしょうか。これから齢を重ねるうちにクズの花そっくりの体色と模様になっていきます。じっくり見守りたいと思います。

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この花序の2箇所に幼虫がいます。わかるでしょうか。

これが左側に見える1匹目。

これが2匹目。

角のような肉角が出ている方がお尻側です。反対側が頭側ですが、頭は隠れていて見えにくいです。つぼみや花を食べて大きくなります。

2021-08-07 撮影

2020年10月25日日曜日

松尾橋から嵐山へ

今年は梅雨が長かったせいか、葛の繁茂が著しく、葛の花も数多く咲きました。夏季に葛の花に産卵するウラギンシジミも多く見かける年でした。ウラギンシジミのサナギもクズの葉の上に数多く見つけることができました。その後の様子を見に出かけました。

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サナギにまでなったウラギンシジミはほとんどが無事に羽化したようです。もっとも密度の高かった場所で、8つの抜け殻を確認しました。

北風が強かったこの日、揺れる葛の葉に1頭のウラギンシジミがしがみついていました。ウラギンは成虫越冬ですので、このまま冬に入ります。来年の活動は3月半ば以降でしょうから、少なくとも5ヶ月を耐えて生き抜かねばなりません。葛の葉は枯れますが、近くには常緑の樫の木も多く、そこでひっそりと過ごすことになるでしょう。この羽裏の白(銀)色は、常緑広葉樹のツヤのある葉に紛れると、なかなか見つけることができません。




無事生き延びて再会できることを祈りつつ...
2020.10.22.撮影
2020.10.24.記述





















2020年10月1日木曜日

ウラギンシジミ、ノビタキなど

 ウラギンシジミが羽化しました。朝に羽化するだろうと思っていたら、夜就寝前に羽化してしまいました。これで3頭目です。早速採取地に放蝶に行きました。

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野に放つ直前の様子です。家ではバタバタと暴れていたのに、蓋を取ってもじっとしています。内弁慶なのかもしれません。


葛の葉に止めたところです。この花を食べて大きくなりました。葛の若い花は、散るまでに2~3頭のシジミチョウを育てることができるようです。葛の花もなくなりましたので、この成虫が越冬して来年子孫を残すのでしょう。半年間にわたる試練です。

拡大します。触覚の先端の明るい色もなかなかおしゃれです。

ここでもイチョウは今年豊かな実りです。松尾橋公園。

河川敷にはノビタキの姿がありました。渡りの旅の途中です。


2020.09.29.撮影
2020.09.30.記述









2020年9月27日日曜日

クズの花と香りと

葛の花は大きな葉に隠れて目立ちませんが、円錐状の花序に咲く花は紫、ピンク、黄色などが複雑に混じり合って、とてもきれいです。また香りがとても良い花です。河川敷を歩いていると、細い帯のように香りがたなびくのか、香りが途切れ途切れに届くのも、べっ奥ゆかしい感じがします。

今年は長梅雨で降水量が多く、また梅雨明けから日照が続いたので、葛も大いに繁茂しています。特に花の付き方が例年よりもとても多く、終盤になった現在も数多く咲いています。葛は強雑草として、日本だけでなく、移入された米国でも嫌われ者ですが、古来から日本人の生活に深く結びついています。くず湯、葛きり、くず餅、胡麻豆腐、漢方薬では葛根湯と、料理に使っても、片栗粉と比べると、香りと滑らかさが異なるように感じます。

さて、この葛はマメ科の植物で、これを好む昆虫は多く、オジロアシナガゾウムシなどゾウムシ類、ウラナミシジミやウラギンシジミなどのシジミチョウ類、マメカメムシなどのカメムシの仲間、その他諸々のアリや昆虫、それを捕食する昆虫や鳥達で作り上げる食物連鎖の重要な一部となっています。くず粉を珍重する人間もそのうちの一部かもしれません。

そろそろ終わりになった葛の花にウラギンシジミの幼虫を多数見るようになりました。

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ウラギンシジミ♀の産卵です。雌の羽の表は濃茶色地に薄水色の紋、雄は濃茶色地に朱色の紋を持ちます。羽裏は同様に白く、成虫で越冬する際にこの羽裏が常緑広葉樹の葉の照りに紛れて、絶妙のカモフラージュになります。羽の先端がとがっているのは蝶の仲間では珍しく、これも常緑広葉樹の葉に紛れるための工夫だと考えられています。

拡大します。

1齢か2齢幼虫とおぼしき幼虫がいるのですが、わかりますでしょうか。赤紫色をしています。

ここです。

ここでは終齢幼虫が。体色はくすんだ紫色。しおれた花にそっくりです。

拡大します。

こちらは同じ終齢幼虫ですが、赤紫色。

うんと拡大します。ウラギン花火の火筒が見えます。

こちらも終齢幼虫のようです。赤紫色。

拡大します。

こちらにも。


これだけ見てくると、はは~んと来ますね。どうやらウラギンシジミは、周囲の花の色に合わせて自身の体色を変えているのではないでしょうか。次回保護する機会があれば、背景の色を変えて確認してみたいと思います。

2020.09.23.撮影
2020.09.26.記述



































池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...