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2023年12月24日日曜日

クリスマスイブに思う

今日はクリスマスイブ。本来はキリストの生誕を祝う儀式で、年末でもあり、年の変わり目の休暇に入るので、家族団らんの祝祭的な雰囲気が盛り上がるところです。ですが、今年はそのキリストの聖地で戦火がやまず、ウクライナの戦闘もやがて2年を迎えようとしています。なぜこれほどまでに争いが絶えないのでしょうか。

他の動物と比して、人間はその進化があまりにも早く、産業革命からおよそ300年で地球環境を根本から変えるほどの影響を地球に与え、コンピュータの急速な発展はすでに生物としての人類の知的能力を遙かに凌駕するところまで来てしまいました。人類(ホモ・サピエンス)の発生は40万年から20万年前と推測されていますので、この進化の速度は異常といえるでしょう。また、世界規模の交易の結果、富の偏在も近年特に顕著で、富と権力への執着も異常です。「自身の知性と自己中心的な感情を制御できない稚拙な理性を持った生物」が人類なのかもしれません。突出した科学技術礼賛によるAIの今後の急速な進化を考えると、映画のTerminatorで描かれたような、荒涼とした世界が来るのは時間の問題とも思えてきます。

自然観察をしていると、眼の前のいきものが、すべて億単位の年月を経て今にあることが、当然のようで実に不思議に思えることがあります。人類はこの先、どれほどの未来に生き残れるのでしょうか。

上掲の話題にはふさわしくありませんが、モズの早贄コレクションを披露しておきます。

ニホントカゲのようです。断末魔の叫びが聞こえてきそうで、ちょっとTerminatorの世界的ですね。

クルマバッタモドキでしょうか?

アオツヤカメムシ。臭いが取れるまで刺しておくのでしょうか。

ツマグロヒョウモンの幼虫のようです。

これは正体がよくわからない毛虫。

もう一つのトカゲの早贄。かなり風化しています。

これもよくわからない毛虫。

その他まだまだありますが、今日はこの辺で。

2023-12-23

2022年8月5日金曜日

雨後の夜:Evening after the rain

 久々に夕刻まとまった雨が降りました。夜半に敷地内を生きものチェックに出かけると、色々と現れています。乾燥した日々が続いたので、この湿り気を利用して出てきたようです。セミの幼虫の羽化、キリギリスの産卵の他に、ヤモリの餌取りなどです。

同時に色々な段階の羽化の様子が観察できます。すべてアブラゼミでした。クマゼミの羽化は一段落、ということでしょうか。




キリギリスの産卵です。草地にも産むのでしょうが、毎年アスファルトの裂け目にも産んでいます。

灯火に寄ってくる昆虫を狙うヤモリ。いかにもヤモリらしい姿勢です。

自宅庭にはカラスウリの花が咲いていました。今年は雄株だけ生えてきました。雌株がないのが残念です。

Photos 2022-08-03

2022年7月6日水曜日

カメの卵と冬虫夏草:turtle eggs and a moth fungus

井堰にアユの遡上が続いているかどうかを見に行きましたが、ほとんど姿を認めることができませんでした。それでも時折魚影が見えたり、サギ類が魚道に陣取っているところを見ると、名残の遡上が続いているのかもしれません。

先日来砂を掘り返した場所に亀の卵とおぼしきものが散乱しています。下の写真のように穴が掘ってあり、その近くに卵の殻が散乱しています。

様子からして、卵はどうやら亀の卵、数からしてミシシッピアカミミガメのように思えます。穴については、卵から孵化した子亀が作ったにしては大きく深いので、おそらくはイタチかテンのような動物によるものではないかと推測します。

河原にはそれ以上見るものが見つかりませんでしたので、支流の谷筋を探ってみました。冬から観察を続けている、ガヤドリナガミツブタケの「ツブ=子嚢殻」が成長するのが今の季節らしいので、見に行ったわけです。

確かに微妙ですが、春の頃よりは成長しているようです。今年の空梅雨で、乾燥しているので、あまり大きく成長しないのかもしれません。その後台風の影響でかなりの降雨があったので、再度確認に出かけようと思います。

タイワンアリタケの方は、成長・生育に関しては全く変化なし、というか、子実体が風化して取れてきているものもあります。

Photos 2022-07-01

2022年7月1日金曜日

炎暑の河川敷:Riverbed in the blazing heat

早々と梅雨が明けた京都、各地から気象台始まって以来という報告が入ります。地球温暖化を肌でひりひりと感じられますが、来る参院選の候補者は経済対策と軍備増強ばかり。30年後、50年後、100年後の地球を論じても票にはならないのでしょうが、地球は子や孫からの借り物という、巨視的な意識と見識を持って政治家が活動しないと、若者たちの政治への関心は高まらないでしょう。

午後遅くから近場を散策してみました。

昨日Tさんが投稿しておられたニガクサです。昨年は大きな洪水がなかったせいか、今年のは花穂の数も多く、これから花園ができるでしょう。

ニガクサはシソ科ニガクサ属の多年生草本です。花の形はシソ科独特の形状を持ち、特にカリガネソウとよく似ています。


場所を移動した公園では剪定されたアラカシから一斉に芽吹きがあり、ハマキガの一種でしょうか、葉を巻いた巣にコアシナガバチでしょうか、盛んに頭を突っ込んで中の幼虫を引きだそうとしていました。


剪定後約1ヶ月でこの有様。先日来観察していたムラサキシジミの幼虫がいた枝は、5日ほど観察に来なかったら、わからなくなってしまいました。やはりしっかりとマーキングしておかないといけませんね。

探し回ると、アリがやたらと多い新芽を発見しました。何かいるのだろうと一心に観察しましたが、わかりません。ルーペを持ち出し、マクロレンズで撮影してもわかりません。後日の確認とします。風のない中、長時間同じ場所に立っていると、本当に熱中症で倒れそうになります。自然観察もこの天候では命がけですね。

取水が少なくなった水路では、ミシシッピアカミミガメが居場所を求めて彷徨っていました。自らでなくても甲羅干しができる状況です。

Photos 2022-06-30

2021年9月18日土曜日

ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビが草の上で休んでいました。休むというよりは獲物の出現を待っていたのかもしれません。しかし、陽光に照らされて、時々眼をつむっているところを見ると、やはりゆったりと休んでいるのでしょう。京都地方のトカゲとしては、この茶色く鱗に光沢のないカナヘビと、鱗に光沢があり、幼体の体が虹色に光るニホントカゲを見かけます。

A Japanese kanahebi (Japanese grass lizard, Takydromus tachydromoides) was resting on the grass. It may have been waiting for its prey to appear. However, when I saw that it sometimes closed its eyes in the sunlight, it must be resting comfortably. In the Kyoto area, there are two types of lizards: this brown kanahebi, whose scales are not shiny, and the Japanese lizard (nihon tokage, Plestiodon japonicus), whose scales are shiny and whose juveniles have iridescent skins.

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2021-09-15

2021年9月13日月曜日

マムシとの遭遇

I flinched for a moment. I encountered a pit viper, mamushi, while taking a walk in the valley near my house. I've occasionally seen striped snakes here, but never a pit viper. Moreover, it was right on the slope of the forest path, within a short distance from where I would have bent down to reach for some rare mushrooms or plants. The pit viper is seen almost everywhere in Japan, and although the amount of venom is relatively small, the bite can sometimes be fatal. At first glance it looked like a slightly larger leaf or a stone as it coiled itself up and stayed quiet. Let the sleeping viper lie. I gently walked past it from a distance.

一瞬ひるみました。近郊の谷筋を散策途中にマムシに出会いました。ここでは時折シマヘビに会うことはあったのですが、マムシは初めてです。しかも林道の斜面すぐのところ、何か珍しいきのこなどがあれば身をかがめて手を伸ばす距離です。マムシはほぼ日本全土に分布していて、毒の量は比較的少ないですが、咬まれれば時に死に至ることもあります。

マムシは中型で比較的明るい色をしています。とぐろを巻いて大人しくしているので、一見少し大きめの木の葉あるいは石としか見えません。桑原桑原。そっと遠巻きにして通り過ぎました。

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2021年8月30日月曜日

ヤモリの子

ピロティの自転車置き場の床、何か素早く走るものがありました。小さなヤモリです。今夏生まれたのでしょうか。10cmほどの体を揺すってすばしこく走ります。プランターの前に追い詰められると、ピョンと飛び移って反対側に回り込みました。垂直の壁も何のその。指先にナノ単位の細毛が生えていてそれで壁に吸着するということです。

この吸着力はファンデルワールス力として知られる現象によってひきおこされます。ナショジオの記事によれば、この力は「ある原子中の電子が磁場を生み出し、この刺激によって隣接する原子中の電子が引き付けられるとき」発生する力だそうです。

すでにこの力を応用したテープも発売されているようです。下は2012年の日経新聞の記事。

「ヤモリの足」から生まれた最先端のテープ

そして、2014年のナショジオの記事には、吸着解除の仕組みが明らかにされたとあります。

ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明

2011年のミッション・インポッシブル:ゴーストプロトコルでは、ドバイのブルジュ・ハリーファ・ビルのガラス窓を登るイーサン・ハントが描かれますが、これはこのヤモリの足の研究を先取りしたものでしょう。

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小さいヤモリです。

このギャップを飛び超えました。

影に潜んで様子をうかがっています。かわいいです。

2021-08-26 撮影

2021年7月26日月曜日

アオダイショウ

先日の例会の際に、川縁の樹木に蛇が休んでいるのを見ました。先般シマヘビのことを書きました、ちょうどそのように細い枝が集まった葉の上にとぐろを巻いていました。体の模様からして、一瞬「マムシ!」と思ったのですが、模様が若干薄く、体が細長く、また頭部も細いので、マムシではないだろう、ヤマカガシにしては赤味がない...と持ち帰っていました。

調べてみると、アオダイショウの幼蛇がこのようなまむしに似た模様であることがわかり、おそらくそれだろうと納得した次第です。

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マムシかと思いましたが、顔もやさしく(?)アオダイショウのようです。

細いしっぽががっちりと枝葉を捉えて体を安定させているようです。


2021年7月22日木曜日

シマヘビ

珍しくシマヘビを目撃しました。水面に被さるように生えている灌木の上です。細い木に器用に体を預けて、何かを待っているのでしょうか、それとも何かを狙っているのでしょうか。このあと、ゆっくりと枝を伝って石垣の中に消えていきました。

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2021-07-16 撮影

2021年5月15日土曜日

ムクドリ+カナヘビ

河川敷を歩いていると、ムクドリが何かしています。近づくと大急ぎで大きなものをくわえて飛び去りました。飛び去る前に撮った写真を確認すると、大きなカナヘビを仕留めたようです。モズがカナヘビを捉えるのは見たことがありますが、ムクドリは初めてです。

この時期、子育てのために良質なタンパク質を確保しなければならない鳥達は、昆虫類や小動物を積極的に狩っています。日頃は大人しい雀でさえ、目をつり上げて大きな蛾を追いかけている姿も目にしました。

ムクドリはよく土中のコガネムシの幼虫を拾い上げていますが、このような大きな獲物は珍しいです。雛が消化できるのかどうか、ちょっと心配になりますね。

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2021-05-14 撮影



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...