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2021年10月29日金曜日

ハゼラン

ランという名前は付いていますが、蘭科の植物ではなく、ナデシコ目ハゼラン科の植物です。日本には明治時代に移入され、観賞用と、一部食用(若い芽をおひたしなどにして食す)として用いられたようです。現在は野生化して、道路脇や花壇の中など、そこここに花を見る逞しい植物です。夏の盛りでも毎日花を絶やさず、咲いた後の果実は赤く丸く光り、なかなか可愛らしい花です。午後3時頃に咲き始め、夕方まで咲き続けます。そのことから三時花の別名もあります。咲き始めると一気に開くので、開花を観察するのに適した花と言えます。

Although its Japanese name has "ran," or "orchid," in it, it is not a member of the Orchidaceae family, but of the Talinaceaee family (Talinum crassifolium) or coral flower in English. It was introduced to Japan in the Meiji era (1868-1912) and was used as an ornamental plant and partly as an edible plant (the young shoots were boiled and eaten). Today, it has become wild and can be found everywhere, on roadsides and in flower beds. The flowers bloom every day even in the height of summer, and the fruits after blooming are red, round, and shiny, and quite pretty. Hence its English and Japanese name. Some say the Japanese name derived from the red fruit which resembles firework sparks. The flowers begin to bloom around three in the afternoon and continues to bloom until evening. This is why it is also known as the "three o'clock flower. When it starts to bloom, it opens all at once, making it a good flower to observe.

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Photo 2021-10-29

2019年11月7日木曜日

観察記録:小さな庭で:雑草と呼ばれて

昨日に続いて、小さな庭の草花です。雑草と呼ばれて引き抜かれる草にも美しいものが多く、特に秋は実りの季節で、実や種が美しく色づくもの、葉がミニ紅葉あるいはプチ紅葉となるものなどがあり、よく観察していると結構新しい発見があります。

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これはコミカンソウ。調べると、コミカンソウ科コミカンソウ属ということで、他に余り見ない実の付け方をする植物です。一見クサネムの小型版のようで、マメ科の植物に似ているのですが、実を見れば違いが分かります。秋に赤く色づきます。葉もほんのり紅葉します。また、マメ科の植物のように就眠活動はしません。

極小の花もまだ咲いていました。これもマメ科のものとは大きく異なります。半透明な花びらに赤い筋、黄色のおしべはなかなかお洒落です。

赤く鈴なりになる実は、結構目立ちます。秋の花壇の小さなアクセントです。

オニタビラコだと思います。本来春の花ですが、秋にもかなり咲きます。タンポポと比べると小さいですが、綿毛で種を飛ばします。

以前引っこ抜かれたものをレスキューしたハゼランです。畑の強雑草と言われますが、繁茂を制御しやすく、実も花もこの時期とても可愛らしいです。
2019.11.04.撮影
2019.11.04.記述


2019年7月10日水曜日

ハゼラン

近くの桜の木の下にハゼランの株があり、毎年今頃から秋にかけて可愛い花を咲かせます。ランの名前がついていますが、ナデシコ目ハゼラン科で、シンビジウムやデンドロビウムなどのラン目ラン科の植物ではありません。午前中は蕾のままで、午後2時頃から開花します。それで、「三時花」とも呼ばれます。日本に明治期に観賞用として輸入されたものが逸出して野生化しました。

京都では町中でもしばしば見かけますが、特に河川敷の水はけのよい法面に群生を見ることがあります。原産は西インド諸島ということで、現地では野菜として食べられるそうです。茎と葉が肉厚でちょっとおいしそうです。

濃いピンクの花弁に黄色いしべが鮮やかでとてもきれいです。

丸く赤い実もなかなか可愛らしい。
2019.07.06撮影

この記事を書いた翌日、このハゼランの株が誰かによって根こぎにされてしまいました。まだ花穂を伸ばしていない株まで、4,5株あったものがほとんど抜かれてしまいました。どのような意図でなされたのかは分かりませんが、実に残念です。ハゼランは生命力が強く、畑の「強雑草」とされますが、この場所は、古いマンションの敷地の木陰です。毎年同じ場所に営々と生えて咲くので、楽しみにしている方々もおられます。雑草を雑草としてしか見られないのでしょうか。実に悲しいことです。山川草木悉皆成仏、古くから自然に親しんできた日本人には草木にも仏性を見る自然観があったはずですが...。
2019.07.07記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...