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2020年3月16日月曜日

聖顔布とヒラタアブ

嵯峨野の広沢池では水を張り始め、ミサゴ狙いのCM達が集っています。水際ではコチドリのペアが忙しげに餌を探していました。遠くでケリの鳴き声が聞こえます。農道へ出るとオランダフウロの小さな赤い花が点々と。混じってオオイヌノフグリの群落があります。

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春真っ先に咲くオオイヌノフグリはかわいらしい花ですが、在来種のイヌノフグリと隣り合わせに栽培すると、こちらが必ず優勢になって、在来種が駆逐されるそうです。自宅の庭にはイヌノフグリだけ育てていますので、間違っても種子を持ち込まないようにしなければなりません。

 ハナアブがホバリングしています。ヒラタアブの一種のようです。 胴の先が細いので、雌でしょうか。

蜜を吸うのかと思いきや、花を抱きかかえるようにして何かしています。

どうも卵を産み付けているようです。葉に止まると...

腰を曲げて...

産卵しているようです。ヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べる肉食ですので、アブラムシの発生を前提に卵を産み付けているようです。

昆虫たちのサバイバルバトルの始まりです。

 ところで、先日この花の学名がVeronicaで始まることを紹介しましたが、さて、この花は聖顔布のキリストの顔に見えるでしょうか、どうでしょう?

2020.03.14.撮影
2020.03.15.記述


2018年3月11日日曜日

丹波地方探索

今日は京都府の北部、丹波の地を訪ねました。京都市内と比べるとやはり気温が少し低く、春の訪れが若干遅い印象でした。鳥見と植物観察を楽しみました。

山裾のフキノトウは、ようやくつぼみを開いたところです。

梅の花も三分咲きといったところ。

オオイヌノフグリとヒメオドリコソウの群落です。


これはシンジュ(ニワウルシ)の葉痕です。大きいですね。

この葉痕の持ち主はまだわかりません。


セリバオウレンが咲いていました。

オオイヌノフグリとタネツケバナです。

ユキワリイチゲが咲いていました。



ヤマネコノメソウです。

これは何でしょう?

by harusan



2018年3月7日水曜日

オオイヌノフグリ

京田辺市の興戸から木津川へと散策しました。このあたりは昔木津川の氾濫原だったところで、天井川が多く、辿った普賢寺川も天井川です。かつて興戸駅の京都側には天井川を近鉄の線路が通る天井川トンネルがありましたが、川の流れを変えて水を涸れさせ、一部河床と堤防を撤去して、道路を拡張しています。

周辺の水田は、冬でも十分に水の引かない湿田が多いのですが、これがケリやシギなどの水鳥を引き寄せているようです。春先の今は、田んぼごとに畦の内側に排水用の溝を掘って水を抜いて土を乾かし、トラクターで荒起こしに入る準備をしている。水田には土を乾かして土中の空気を入れ換える時期が必要なのです。

途中道に迷って飯岡(いのおか)という集落に入りました。人気のない丘の町ですが、家が立派で、いずれも豪農という感じ。後で人に聞いたところでは、この集落は昔は木津川の向こう岸にあったのだが、水害に遭ってこの高台の地に移り住んだとか。移り住んだ後、元の地に「いのか(帰ろうか)」と言っていたものが、いつの間にか、この土地の名前、「飯岡(いのおか)」になったという。なんだか信憑性のある話です。地区の一部には「飯岡城」なる場所もあります。木津川を後ろにした場所で、砦の跡だったのだろうか。いろいろと想像を刺激されます。一度このあたりの郷土史を探ってみたいものです。

ナズナです。場所によってはかなり大株になり、
もう咲き終わって、実を付け始めているのもありました。


オオイヌノフグリの群落です。
これだけ咲きそろうと、満天の星のようですね。



ヒメオドリコソウです。


コハコベです。花がとても美しい。

栽培されているお茶の木です。

橋の欄干下、車道との間から生えたキュウリグサです。
花はとても可憐で美しい。

ハシボソガラスが巣材を運んでいました。

カシラダカのようです。

ツクシも顔を出していました。
奥に見えるオランダミミナグサは、雑草の典型のような草で、
姿も花も目立ちませんが、花はとても美しい。

by harusan


2018年3月4日日曜日

春の到来

今日は最高気温17度を超える暖かな日でした。春の兆しを探して家の周囲を散策してみました。すっかり忘れてしまっている草花の名前を復習しないといけません。
「神は細部に宿る」とは、建築家のミース・ファン・デル・ローエによって有名になった言葉ですが、細部の完成度を見るとき、この言葉は植物にこそふさわしいと思います。どの部分をとっても無駄がありません。そもそもヒトをはじめとする動物の生存に必須の酸素を供給してくれますし、草木の各部の機能も完璧です。本来生殖のために発達したのでしょうが、花もそれぞれに美しい。目立たない極小の花にも、よく見ると絶妙なバランスと、形や色彩の豊かさがあります。野の草の花の美しさを、しばし立ち止まって、ゆっくりと鑑賞する時間と心のゆとりがほしいですね。

青い花の少ないこの季節、
オオイヌノフグリは鮮やかに輝いて見えます。



こちらはフラサバソウです。


セイヨウカラシナも南斜面ではすでにつぼみが膨らんでいます。
小さい個体のほうが春の準備が早いように思えます。

これはセンニンソウです。
毎年刈り込まれるのでいつまでも丈が伸びません。
初夏に美しい白い花を咲かせ、秋には白いひげのついた種子を実らせます。
全草に毒があり、「ウマクワズ」「ウシノハコボレ」とも呼ばれます。
かつて家々に、ぼっとん○○があったときには○○虫の発生を防ぐために
この草を刈って入れておいたと聞きます。つまり天然の駆虫剤として使われました。
近縁種にボタンヅルがあります。園芸品種のクレマチスも近縁です。

これはヒメウズです。

ダキバアレチハナガサ。全草が枯れる場合もありますが、
このように若い苗や茎の下部が緑のまま冬を越すこともあります。類似したものに、
アレチハナガサ、ヒメクマツヅラ(ハマクマツヅラ)があります。

ハコベあるいはミミナグサ?もう少し大きくならないとわかりません。

チガヤでしょうか、昨年の葉が枯れきらずに残っています。
一般に図鑑には冬枯れの姿がありませんので、判別が難しいですね。

イグサが一株生えているようです。
通常湿り気のある場所に生えるのですが...成長を見守りましょう。

彼岸花です。秋に花が咲いてから葉を伸ばします。
冬の間光合成して球根に養分を蓄えたのでしょうか。お疲れ様。

ここから菊科の植物のロゼッタが続きます。これがなかなか難しい。




これはセイタカアワダチソウでしょうか。






これはヘラオオバコ?


これもヘラオオバコ?

これはセイタカアワダチソウ?



街路樹の根元によくわからない植物が生えていました。
マメカミツレかと思います。総花の直径が4ミリほどの極小の花です。




冬枯れした草の見分けは難しいです。
これはセイタカアワダチソウ。

これはヨモギ。

手前にヨモギ。奥にセイタカアワダチソウ。

山桑の芽です。




こちらはアキニレ。


踏まれても踏まれても頑張る雑草です。
形からしても、ストロマトライトに似ていて、応援したくなります。



セイタカアワダチソウの花穂です。手で揉んでみても、どこに種子があるのかわかりません。帰化植物で嫌われ者ですが、ベニマシコはこれを好んで食べるので、一概に悪者呼ばわりする気にはなれません。アワダチソウの名前は、黄色い花穂の咲いている様が泡立つようだとの説もありますが、むしろこの冠羽の方がその名前の由来としてふさわしいように思えます。


ヌカキビ?

ヨモギです。今の時分には根元に次の世代が芽吹いています。

by harusan




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...