「神は細部に宿る」とは、建築家のミース・ファン・デル・ローエによって有名になった言葉ですが、細部の完成度を見るとき、この言葉は植物にこそふさわしいと思います。どの部分をとっても無駄がありません。そもそもヒトをはじめとする動物の生存に必須の酸素を供給してくれますし、草木の各部の機能も完璧です。本来生殖のために発達したのでしょうが、花もそれぞれに美しい。目立たない極小の花にも、よく見ると絶妙なバランスと、形や色彩の豊かさがあります。野の草の花の美しさを、しばし立ち止まって、ゆっくりと鑑賞する時間と心のゆとりがほしいですね。
青い花の少ないこの季節、
オオイヌノフグリは鮮やかに輝いて見えます。
こちらはフラサバソウです。
セイヨウカラシナも南斜面ではすでにつぼみが膨らんでいます。
小さい個体のほうが春の準備が早いように思えます。
これはセンニンソウです。
毎年刈り込まれるのでいつまでも丈が伸びません。
初夏に美しい白い花を咲かせ、秋には白いひげのついた種子を実らせます。
全草に毒があり、「ウマクワズ」「ウシノハコボレ」とも呼ばれます。
かつて家々に、ぼっとん○○があったときには○○虫の発生を防ぐために
この草を刈って入れておいたと聞きます。つまり天然の駆虫剤として使われました。
かつて家々に、ぼっとん○○があったときには○○虫の発生を防ぐために
この草を刈って入れておいたと聞きます。つまり天然の駆虫剤として使われました。
近縁種にボタンヅルがあります。園芸品種のクレマチスも近縁です。
これはヒメウズです。
ダキバアレチハナガサ。全草が枯れる場合もありますが、
このように若い苗や茎の下部が緑のまま冬を越すこともあります。類似したものに、
アレチハナガサ、ヒメクマツヅラ(ハマクマツヅラ)があります。
ハコベあるいはミミナグサ?もう少し大きくならないとわかりません。
チガヤでしょうか、昨年の葉が枯れきらずに残っています。
一般に図鑑には冬枯れの姿がありませんので、判別が難しいですね。
イグサが一株生えているようです。
通常湿り気のある場所に生えるのですが...成長を見守りましょう。
彼岸花です。秋に花が咲いてから葉を伸ばします。
冬の間光合成して球根に養分を蓄えたのでしょうか。お疲れ様。
ここから菊科の植物のロゼッタが続きます。これがなかなか難しい。
これはセイタカアワダチソウでしょうか。
これはヘラオオバコ?
これもヘラオオバコ?
これはセイタカアワダチソウ?
街路樹の根元によくわからない植物が生えていました。
マメカミツレかと思います。総花の直径が4ミリほどの極小の花です。
冬枯れした草の見分けは難しいです。
これはセイタカアワダチソウ。
これはヨモギ。
手前にヨモギ。奥にセイタカアワダチソウ。
山桑の芽です。
こちらはアキニレ。
踏まれても踏まれても頑張る雑草です。
形からしても、ストロマトライトに似ていて、応援したくなります。
セイタカアワダチソウの花穂です。手で揉んでみても、どこに種子があるのかわかりません。帰化植物で嫌われ者ですが、ベニマシコはこれを好んで食べるので、一概に悪者呼ばわりする気にはなれません。アワダチソウの名前は、黄色い花穂の咲いている様が泡立つようだとの説もありますが、むしろこの冠羽の方がその名前の由来としてふさわしいように思えます。
ヌカキビ?
ヨモギです。今の時分には根元に次の世代が芽吹いています。
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