2018年3月4日日曜日

桂川クリーン大作戦

今日は「桂川クリーン大作戦」、桂川から淀川への河川敷の清掃活動の日でした。幸い温暖な好天に恵まれ、流域全体で約4000人の人たちが参加してくれたようです。今年で10年目のこの活動は、当初桂川を愛する人たちの呼びかけで、小さな活動として始まりましたが、現在は嵐山の渡月橋から、三川合流点の大阪府の島本町までに至る、淀川水系全体での取り組みへと大きく広がっています。

私たちも渡月橋から少し下流の地域からはじめて、流れ着いた人工物のゴミを拾いました。多かったのはなんと言ってもペットボトル、そして発泡スチロールと食品トレイなどの水に浮く軽いプラスチック製品です。中身の入ったままのアルミ缶やスプレー缶などもあります。運ぶのさえ難しいような、ホイールのついたままの古タイヤなどもあります。約1時間ほどの間にこの地域だけで大型ゴミ袋にして約100袋分の投棄物を集積することができました。

作業が終わって、確かに河原はきれいになりましたが、集めたゴミのおそらく数百数千倍のゴミやゴミとして収集できない汚染物質などがすでに下流に流れていっているでしょう。心が痛みます。海に至ったプラスチックは、長い間漂って海鳥や海獣、ウミガメなどの命を脅かすばかりでなく、やがて紫外線などを受けて分解してマイクロプラスチックとなれば、化学物質を吸着して食物連鎖に取り込まれ、多くの生物に悪影響を与えます。このように、人間の行為が環境に広範に影響を与えることを直視して、「巡り巡って人間に害を与えるから」と人間のみにとっての不利益にとどまらない視点が大切です。

何が地球全体の環境の保全に重要なのかと考えると、やはり子供たちや若い世代への環境教育と、想像力をはぐくむ教育ではないでしょうか。生命の循環をしっかりと知識として理解し、自分が生きていることが何によって支えられているかを創造できること、自分たちの生き方が環境にどのような負荷をかけているかを想像する力を身につけることが大切でしょう。そのような人々の意識の向上が、よりよい行政や政治を生み、環境の保全と向上につながると考えます。同時に、富の偏在のない、平和な社会も必要です。なかなか難しいですが、私の人生の一部をそのような教育と活動に捧げていきたいと思っています。

アトリが夏羽に衣替えを始めています。
「おかっぱ頭がかわいい」とは○さんのコメント。

ルリビタキも現れてくれました。もうすぐ北へ旅立つでしょう。

エナガが巣材を集めています。
巣のありかもわかりましたが、
これはお楽しみにしておきましょう。



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