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2019年12月11日水曜日

イノコヅチ?それともイノコズチ?

昨日取り上げたイノコズチ(猪子槌)ですが、この名前の由来についてはいろいろと説がありますが、茎の節の部分がイノシシの膝頭に似ているという節が一般的です。

カタカナ表記については、「槌」とあるところから、カタカナ表記は「イノコヅチ」ではないか、という方がおられますが、「イノコズチ」とするのが正しいというのが、今日の文化庁的な見解です。詳細は文化庁のHP「現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例)」をご覧下さい。

要約すると、元の言葉が連想できれば、元の言葉に近い表記を使う、元の言葉が連想できなくなれば、「現代仮名遣い 本文 第1(原則に基づくきまり)」にもとづくということです。猪子槌の場合には、「槌」という道具が廃れて、現代人には「猪子槌」と聞いても槌が連想できなくなった(だろう)ので、表記は「イノコズチ」とする、ということです。

実際に手元の電子辞書を繰ってみると、『ブリタニカ電子ブック小項目版』『大辞林』『大辞泉』『広辞苑』『世界大百科事典』なども、すべて「イノコズチ」はヒットしますが、「イノコヅチ」はヒットしません。


言葉も時代の変化とともに変わっていくということですね。

2019.12.09.記述


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