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2021年10月19日火曜日

カビゴケ

名前が可愛らしくないので、名前を聞いただけで毛嫌いする人もいるでしょうね。小さな小さな苔類です。渓流沿いの湿気のある場所で、常緑樹の葉表などに生えています。こすると、独特のサロメチールのような匂いがするので、すぐにそれとわかります。葉が落葉すれば葉と共に落ちて朽ちるので、常に世代交代しているようです。こんなちっぽけな苔ですが、『京都府レッドデータブック2015』では、絶滅危惧種の扱いになっています。

Kabigoke, literally, mould moss (Leptolejeunea elliptica)--the name is not pretty, and some people will probably hate it just by hearing the name. It is a tiny little moss species. It grows in moist places along mountain streams, on the leaf surface of evergreen trees. When rubbed, it gives off a distinctive salomethyl-like odor that is easy to recognize. When the leaves fall, it falls along with the leaves, so it seems to be constantly changing generations. This tiny moss is listed as an endangered species in the Kyoto Red Data Book 2015.

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アラカシの葉表に生えてきたカビゴケです。

その拡大写真。今年生えてきた株です。


これは昨年からのもの。これ以上は大きくなりません。


Photo 2021-10-16


2020年12月12日土曜日

松尾谷

松尾谷に樹木の観察のために入りました。今回は植物全般に詳しいT氏の参加があり、大変勉強になりました。観察メモは55種の生きもの(木本、草本、シダ類、苔類、藻類など)を記録していますが、その中でも特に印象に残ったのは、カビゴケいう苔の仲間です。『京都府レッドデータブック2015』では絶滅寸前種に指定されています。京都市内でも山間部の谷間ではそれほど珍しいものではないようですが、剪定の理由として「乾燥や大気汚染の指標植物と考えられている葉上苔類の代表として、今後の環境変化をチェックするための指標にするという意味も含めて選定した。」とあります。水を付けて揉むとサロメチールのような香りがするのと、ガラスの上に成長する霜のような幾何学的な模様が大変印象的です。

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ヤブツバキの葉の上のカビゴケです。

霜の結晶のようなパターンが印象的です。

これまでも目にしていたと思いますが、葉の上のカビ程度にしか思っていませんでした。

2020.12.10.撮影
2020.12.11.記述



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...