ラベル マツグミ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル マツグミ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年7月6日火曜日

今年のマツグミ

今年もマツグミが元気なようです。樹木を見る会があるので、下見に行ってきました。登山口から50m、約20分ほど登ったところに、すぐ近くで観察できる株があることに気づきました。暑い時期の会ですので、これを観察できたらそれで引き返すことにしようと思います。

マツグミの株は登山道沿いだけでも10個ほど確認できましたが、近年の松枯れ病のせいで一時期よりはかなり数を減らしているようです。株によってつぼみの生長が早いもの、遅いものがありますので、観察日にはどれかが開花しているでしょう。

*****

このつぼみはかなり固そうです。

これが真っ先に咲きそうな株です。

すでにつぼみの根元が赤くなり始めています。

こちらはまだ若い。

こちらもです。


1枚目の写真の株です。


これはつぼみがまだ若い株ですが、最接近して観察できました。

2021-07-04 撮影

2020年7月23日木曜日

マツグミの花

Flowering of a parasitic plant on a pine tree

マツグミが花を付けました。奇妙な植物です。松の木に寄生する半寄生植物、ヤドリギの一種です。宿主のアカマツが松枯れのために数を減らしているので、マツグミも稀少植物の仲間入りをして、『京都府レッドデータブック2015』では、準絶滅危惧種の扱いです。

最初に見たのは冬で、緑の枝に一見イチジクのような実がなっていました。赤色の花が7,8月頃に咲くと聞きましたので、ぜひ見て見たい、ぼちぼち時期だろうと出かけたところ、ちょうど良い具合に咲いていました。

*****
少し引いた位置から、マツグミの全体像です。

このように赤い花が咲いています。

よく見ると、花は根元の緑色の部分が丸く膨れて、これが子房のようです。赤い部分はそれに続く部分。先端部分は細く、色は再び緑色になっています。

その細い先端部分が花びらでしょうか。開いてしべとおぼしきものが顔を出します。

拡大すると、その様子がわかります。中央にめしべの柱頭が飛び出て、その周囲を雄しべが囲んでいるようです。

異なったアングルから何枚か撮っておきました。




時々メジロが来ていました。ハチの姿は見えませんでしたので、メジロなどの野鳥によって花粉が媒介されるのかもしれません。アリによる媒介も可能性としては大いにあります。もう少し近づきたいのですが、地上4メートルほどの高い位置にありますので、残念です。他に個体がないかどうか、次回訪れた際に調べてみたいと思います。

なお、国内で見ることのできるヤドリギの類にはこのマツグミTaxillus keampferiの他に、ヤドリギViscum album subsp. coloratum、ヒノキバヤドリギKorthalsella japonica、オオバヤドリギScurula yadoriki、ホザキノヤドリギHyphear tanakaeがあります。マツグミとヤドリギ以外には見たことがないので、今後の課題とします。

2020.07.20.撮影
2020.07.22.記述



2020年1月27日月曜日

近郊の自然観察

今日は1月2回目の例会で近郊の山へのハイキングがありました。植物についていろいろと教えて頂き、勉強になりました。いくつかメモしておきます。

*****
公園ではアセビの花が開花し始めています。


早咲きの梅(寒梅?)は見頃と言ってもよいでしょう。

樹上にヤママユガの繭がありました。抜け殻のようです。

モッコクのようです。

クロバイという木だそうです。燃やして得た灰を、着物を染める際、色を定着させるための工程、媒染に使うのだとか、「バイセン」の「バイ」を取ってクロバイだそうです。

クロバイの大きな木の幹です。

樹冠を見上げます。

イクビゴケというコケの類だそうです。イノシシの頭に似ているでしょうか。

朽ちかけた松(?)の倒木にオオミノコフキタケ(サルノコシカケ)が付いていました。

ソヨゴの幼木です。

これは初めて見ました。マツグミという、松に付くヤドリギの類です。針葉樹に寄生するヤドリギはこれ1種だとか。

ゴマフボクトウという蛾の糞です。幼虫は樹木を掘って糞を外に出します。成虫はとても美しい蛾になります。

上部の糞をのけると巣穴が見えてきました。糞はおがくずのようで、においもせず、触るとほろりとほぐれます。この木はヒサカキの木。

これも同様にゴマフボクトウのようですが、糞がばらけています。木の違いか、違う虫の幼虫か。時間がなかったので確認できませんでした。残念。

開けた場所にマツグミのついた松の木がありました。

大きな株です。

ズームアップすると...

果実が見えてきました。イチジクあるいはイヌビワの実に似ています。

葉は分厚く...

緑色なので半寄生植物のようです。

眺望のきく場所から東を見ます。比叡山が正面です。

これは大覚寺。池の水が抜かれています。

広沢池です。これも干されています。

双ヶ岡。

大文字山。

足下には桂川の大きな蛇行が...

渡月橋は風情ある姿をしています。

その一つ下流の松尾橋。味気ない近代的な橋です。右端遠方の大きなビルは京セラの本社、催し会場パルスプラザ。

さらにその下の上野橋と、9号線が通る西大橋。西大橋の向こうに京都アクアリーナが見えます。

渡月橋の上手、大堰川の船だまりです。

まっすぐ延びるのは、JR嵯峨野線。

天候に恵まれ、勉強と運動とが十分できた一日でした。

2020.01.26.撮影
2020.01.26.記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...