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2022年7月12日火曜日

粘菌の謎が解けました:The mystery of slime molds has been solved

 昨日今日と、粘菌の確認に谷筋へ出かけました。通い詰めてすでに4日目です。丸い球状の粘菌はマメホコリのようです。すでに色が黒に変わって胞子を出している様子。もう一つのオレンジ色の粘菌ですが、調べてクダホコリらしいことがわかりました。一日に数十センチ移動したというのが信じられず、今日は明るいうちに現地に行き、丹念にコケの上を調べたところ、最初に粘菌がいた場所に粘菌の子実体というか、朽ち果てた姿がありました。結局それほど移動せずに成熟したものと思われます。真相はよくわからないままに、とりあえず一件落着といたしましょう。

クダホコリの子実体のようです。

拡大します。

これも。

マメホコリは昨日からの変化はありません。

新たに若い子実体ができています。

Photos 2022-07-11

2022年7月10日日曜日

谷筋の昆虫と粘菌など(2):Insects and slime molds in the nearby valley, part 2

昨日訪れた谷筋の粘菌が気になったので再訪しました。

昨日にはなかった倒木がありました。それに絡みついていたカギカズラの花の跡です。

これから種子ができるのでしょうか。プロセスを見たいですね。

昨日うまく撮れなかったカシルリオトシブミです。今日はフラッシュを焚いてみました。

昨日のこの粘菌(?)はあまり変化がありません。これが昨日。

そしてこれが今日です。数が増えているようです。

こちらは昨日のものが黄色くなり胞子を飛ばし始め、今日のものが成長してきているようです。これが昨日。

そしてこれが今日。

手前にあるものをついでに撮りましたが,,,

これがアラゲチャワンタケの仲間のようです。

これはわかりません。ガヤドリナガミツブタケの長大なストローマのように見えますが...。

さらにわからないのがこれ。昨日は集まって朽ち木の根元にいたのですが...

今日は上の方に上昇し、3つに分かれ、つぶつぶの数も増えているようです。これが最大のもの。

下から上まで移動したようです。

Photos 2022-07-09

2022年7月9日土曜日

谷筋の昆虫と粘菌など:Insects and slime molds in the nearby valley

先週来湿気の多い日が続いているので、粘菌など出ているだろうと、西山の谷筋を歩きました。

冬から観察を続けているガヤドリナガミツブタケです。

このところの温度と湿度で、ストローマに「ツブ(子嚢殻)」ができてきました。ツブタケの面目躍如です。

ムラサキシキブの葉にはカシルリオトシブミが。極小のオトシブミですが、美しいです。


粘菌らしい子実体がありました。名前は後で調べます。



これは胞子を飛ばしている子実体、上記とは別の粘菌です。

これがおそらく上記の粘菌の子実体、胞子を飛ばす前です。

Photos 2022-07-08

2022年7月8日金曜日

きのこ観察例会:Mushroom observation meeting

7月7日の七夕の日に、きのこ観察例会です。早々と梅雨が明けた今年は熱波の日々が続き、凡そきのこは出ないのではないかと危惧していましたが、幸いにも台風の影響で先週は3日ほどまとまった雨が降り、今日は晴天の下でのきのこ観察となりました。

まず早朝にキヌガサタケの様子を見に行きました。竹の小径では神々しいような朝日が差し込んでいます。

キヌガサタケの成長は遅く、例会に間に合うのではと思いました。朝6時半の状態です。

午前9時半からの例会。簡単なミーティングの後、スゴモリダンゴタケの観察から始まりました。つい最近命名されたきのこです。

東屋で資料解説している間に、キヌガサタケの様子を見に行ったところ、すでに展開し、さらに虫に根元をかじられて倒れていました。う~む、残念。しかし、見るには値します。

一行が到着した段階で講師の先生が背後の棒にもたれかけて、一応立ちました。初めて見る人も多く、皆さん感激の様子。でも、できればもう少し元気なものを見せてあげたかった。

昨日の粘菌も見ました。今日はかなり黒くなり、表面を崩すと、すす状態。ススホコリ。

赤松の枯れ木に生えるヒトクチタケ。虫が空けた穴に菌糸を伸ばすとか。また、成熟すると下に穴が空くので、きのこを食する甲虫などがそこから入り、胞子拡散のお手伝いをします。

皆さん、とても熱心に観察し、説明に耳を傾け、鋭い質問をされていました。

Photos 2022-07-07

2022年7月7日木曜日

公園のきのこなど:Looking for mushrooms at a nearby Park

明日はきのこ観察例会とのことで、下見の確認(?)の依頼を受け、夕方遅くに公園に出かけてきました。詳細は後日として、目立ったものなどをメモしておきます。

ナツフジです。盛りを過ぎていますが、昆虫たちが吸蜜に訪れていました。

ニイニイゼミの抜け殻です。折しもしみいるような蝉の声が公園を包んでいました。

クモタケです。キシノウエトタテグモなどに寄生する冬虫夏草です。かなりの数出ていました。


クヌギの木の根元ではカナブンが場所争い、やはりこの世界でも大人しいものと、攻撃的なものとがいて、人間世界を思わせます。

展望台近くの樹下では、アクシバの最後の花が開こうとしていました。

これはゴマフボクトウの糞。何かわからない物体と思ったこともありました。

公園内の切り株にススホコリの子実体が形成されつつありました。この切り株だけで3箇所以上ありました。

竹藪近くでは、キヌガサタケの幼菌が明日の展開の準備をしているようです。

別のルートをたどった帰り道にも数箇所でクモタケの発生を見ました。

帰り道で見た雲です。一昨日愛犬クーが16歳7ヶ月の生涯を閉じました。この時間はいつもの散歩の時間です。「心配しなくていいよ」と、天国から語りかけてくれているようでした。

Photos 2022-07-06

2021年10月2日土曜日

ムラサキホコリ

前日のムラサキホコリを再度見に行きました。予想通り、変形体2つは子実体に変化していました。下の第一の写真と第2の写真を比べると、その変化の後がわかります。う~ん、千載一遇の観察機会を逃したことが悔やまれます。2つの子実体は若くてとてもきれいでした。

I went to see the body of Stemonitis again today. As expected, the two youg bodies had changed into fruiting bodies. If you compare the first and second photos below, you can see the changes that occured. The two fruiting bodies were young and very beautiful.

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Photo 2021-10-01


2021年10月1日金曜日

ムラサキホコリ

林縁の倒木の上に、ムラサキホコリの新しく形成された子実体を見つけました。ムラサキホコリは変形菌の一種です。変形菌は例の南方熊楠が生涯かけて研究した生物で、菌類でありながら動物的振る舞いもする、不思議な生きものです。子実体の傍には、今夜のうちに子実体になるであろう変形体も見つけることができました。変形のプロセスを観察したくて持ち帰ろうと思ったのですが、手段がなくて、泣く泣くあきらめました。

I found a newly formed fruiting body of Stemonitis, murasakihokori in Japanese, on a fallen tree at the forest edge. Stemonitis is a genus of slime moulds. It's a strange creature, a kind of fungus that also behaves like an animal. . The great natural historian, Kumagusu Minakata, spent his life studying them. I found a young body of Stemonitis which will become a fruiting body that night. I wanted to take it home to observe the transformation process, but I had no way to do so, so I gave up the idea.

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Photo 2021-09-30


池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...