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2020年9月1日火曜日

ミノムシのその後

We continue to observe the growth of bagworms. The number of larvae has decreased significantly.

春先から継続観察しているミノムシ(オオミノガ)ですが、この炎暑を乗り越えて、大きく育ってきています。ただし、成長につれて数がめっきり減ってきました。現在およそ30匹程度かと思います。オオミノガの一腹の卵は数百から千を超えることもあるということですし、春先の若芽にびっしりと付いていたミノムシの数は軽く数百を超えていました。

何が数の減少に寄与するのか、野生の環境ですので推測するしかありませんが、落下、捕食者としてのハチ、寄生蜂、寄生アブ、寄生バエ、それに先日は引き裂かれた蓑を多数見ました。茂みの奥に潜む鳥がいて、しばらくこちらの気配を伺っていましたが、飛び去りました。その姿を追ったところ、イソヒヨドリ。あの鋭い嘴で、丈夫な蓑を引き裂くのかもしれません。

オオミノガは、年1化と聞いています。つまり、一年に一度だけ幼虫からサナギへサナギから成虫への変化を遂げる蛾です。ということは、このミノムシたちがこのまま成長を続け、冬を越し、来年の初夏に羽化して子孫を残すことになります。

それを考えると、また、この数の減少を考えると、今年の冬を越えることができるのは、昨年と同様に10数匹の幼虫たちかもしれません。しかもそのうちの半数弱がおそらく寄生バエにやられているとしたら...野生で生きていくことがいかに厳しいかを感じます。

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2匹並んでぶら下がっていますが双方共に蓑が破られていました。

以下の2枚は元気な個体です。


この個体は、下部にサナギの殻のような、体の一部が見えています。羽化の跡ではないようですので、寄生虫にやられたのかもしれません。

昨年の蓑が落ちていましたので、切り裂いてみると、多数の繭が見られました。数えてみると全部で14個あります。その数に驚くと共に、これだけの幼虫を養うことができたミノガの幼虫の巨大さにも驚きます。


2020.08.30.撮影
2020.08.31.記述





池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...