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2022年4月5日火曜日

嵐山渡月橋から上流へ歩く(その2):Walking upstream from Togetsu Bridge, Part 2

To find the traces of spring, I walked upstream along the Oi River from Togetsu Bridge.

昨日ポストした投稿の続きです。

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フユザンショウの芽生え。

ビワの新芽です。

つぼみが膨れてきたシャガ。

昨年の花序が残るコアカソ。カラムシやイラクサの仲間ですが、木本です。

タマゴケ。

もやしのような、不思議なきのこだと思いました。調べてみると、ジャゴケの雌器托(しきたく)というものだそうです。胞子を遠くに飛ばすための方策らしいです。

ゴマギ。

ケヤキの新芽です。

これはヤブニッケイの新芽。

イロハモミジの芽生え。左にあるのはアリドオシ。

ビロードイチゴの美しい開花です。


ヤブツバキ。

流れの上のヤブツバキ。

ゴキヅルの実です。落ちずに冬を越しました。

ヤブムラサキの新芽。

Photos 2022-04-03



2022年1月4日火曜日

ケヤキの冬芽:Winter buds of Keyaki (Zelkova serrata)

 密を避けて1月3日に松尾大社に初詣に出かけたのですが、結構な人出でした。昨年とはかなり異なります。東京と沖縄でCovid19の新規感染者が100人を超え、第6波の襲来が実感されます。
 境内に強剪定されたケヤキの木があり、下の枝が目線の高さで観察に都合よく、写真を撮ってきました。

    Avoiding the crowd, I went to Matsuo Taisha Shrine on January 3rd for Hatsumode (New Year's visit). Contrary to my expectations, there was, in fact, quite a crowd. Things are quite different from last year. With more than 100 new cases of Covid19 in Tokyo and Okinawa, we feel the sixth wave of the disease hitting Japan. I am afraid that the crowded New Year will bring more and more patients in the following months. 
    There was a heavily pruned zelkova tree in the precincts, and the lower branches were at eye level, convenient for observation, so I took some pictures.

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Photos 2022-01-03

2021年10月11日月曜日

ケヤキの果実

例会で訪れた宝ヶ池の芝地には、ケヤキの着果短枝が沢山落ちていました。樹木の蒴果は、果実を遠くに飛ばす戦略として、種子に翼を付けるものがあります。カエデやユリノキなどがそうです。翼を持たない蒴果の播種戦略のうち、母木の枝に付いた状態で、枝ごと母木から離れて飛ぶものを着果短枝と呼びます。身近に見る樹木としてはケヤキの木が代表的です。母が自らの身を裂いて、子孫を残そうとする...と考えるのは、若干センチメンタルでしょうか。

On the lawn of Takaragaike, where we visited for our regular excursion, there were many short branches of Keyaki (Zelkova serrata) trees that had fallen. Some trees attach wings to their seeds as a strategy to make the fruit fly farther. This is the case with maple trees and lily-of-the-valley trees. Among the strategies of non-winged achene seeds, there are those that are attached to the branch of the mother tree and fly away with the piece of branch. The action is called "short branching". The Zelkova tree is a typical example of this type of tree that we see around us. It may be a bit sentimental to think that the mother is trying to tear herself for the survival of her offsprings.

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Photo 2021-10-11

2020年12月2日水曜日

着果短枝の秋

 落葉が進んできました。イチョウ、ムクノキ、エノキもすっかり葉を落としましたが、ケヤキだけはかなりの葉が残っている部分があります。この多くは着果短枝と呼ばれる、果実を付けた短い枝です。この枝の葉は一枚一枚散ることがなく、枝と果実と共に木から離れます。ケヤキの果実は直径4ミリほどの痩果で、それ自身は遠くまで飛ぶ能力を持ちませんが、葉の付いた枝と共に落ちることで遠くに拡散することができます。枝という身を切って子孫を繁栄させようとする、ケヤキの木の「母の愛」と私は考えています。

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着果短枝が多く付いている枝です。枝の他の葉が散った後にも散らずに残っている枝と葉が多いです。

中央部を拡大します。痩果が見えています。

さらに拡大。カリカリに乾いた痩果と枯れた葉が枝から離れずに付いています。

2020.11.23.撮影
2020.12.01.記述




2019年12月5日木曜日

種子を広める:飛ぶタネ

寒波の到来でこの1週間は全国的に厳しく冷え込む予報です。夏や秋に咲いた花は実をつけ果実や種子を周囲に広げようとする、種子散布の季節です。方法はいろいろとありますが、飛ぶ、くっつく、食べられる、流れるなどが代表的なものでしょう。

飛ぶ種を4種記録しておきます。

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まずはガガイモ。これはこのブログでも何度か取り上げましたが、今年はよく繁茂してあちこちに独特の形の実を見つけることができます。袋状になっているので、袋果と呼びます。同じガガイモでも、表面に凹凸があるものと、滑らかなものの2種があるようです。採取したもののうち、器量よしのものを並べました。

芋のような紡錘形の形の袋果の中には綿毛のような毛の生えた種子がびっしりと詰まっています。袋果が熟して乾くと縦に1本亀裂が入り、次第に口を開け、種子が風を受けて飛んで行きます。種子は毛を内側に、種を外側に向かって付いています。


個々の種子は中央部が若干ふくれたうちわ型です。毛は種子に対してとても長い。

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次にユリノキ。近年街路樹としてもしばしば見かけるようになりました。日当たりの良い広々とした場所では大木になります。果実はろうそく型の集合果で、個々の種子はへら状の形をした翼果です。種子が実って乾燥するとばらけた状態になり、果実が風に揺られる度に果実の縁からこぼれるように落ちて風に舞います。この木の葉は半纏(はんてん)に似ていることから、ハンテンノキとも呼ばれます。


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次にアカマツ。ご存じ「松ぼっくり」は松の仲間の果実の総称です。松ぼっくりは湿ると閉じ、乾くと開きます。この開閉を繰り返すうちに中の種子がこぼれ落ちるというわけです。

鱗片の根元に2つずつの翼果が見えます。


翼を持つ松の種子は比較的小さいですが、翼を持たない大きな実をつける松もあり、そのような種の種子はとても大きいです。実を包む外皮も分厚くて、石でたたかないと割れないようなものもあります。日本固有の松はほとんどが翼を持つ小さい種子の種類です。

この松ぼっくりの種子を好んで食べる鳥がヤマガラやカケス。リスたちの好物でもあります。リスが食べた食痕は「森の海老フライ」と呼ばれて、子どもたちが見つけると大喜び。

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最後にケヤキ。これは何度か書いていますが、着果短枝と呼ばれる果実を結ぶための特殊な枝に花が咲き、果実が熟す頃には着果短枝が種子をつけたまま、風に舞い落ちます。着果短枝は早々と飛ぶものも多いのですが、かなり遅くまで木にしがみついているものも沢山あるようです。通常の葉が散った後に、しっかり残って、黒っぽい固まりのようになっているのがそれです。強い北風が吹くと、さわさわと南に向かって枝を飛ばす姿が見られます。


2019.11.30. 2019.12.03.撮影
2019.12.03.記述
2019.12.06.修正






池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...