2022年8月14日日曜日
保全花壇付近:Around the conservation garden
2022年8月9日火曜日
ウラナミシジミ:Lampides boeticus
2021年10月10日日曜日
ウラナミシジミ
コセンダングサの花にウラナミシジミが吸蜜しています。この蝶は熱帯性の蝶で、関西での越冬は和歌山県の南端が北限だとか。冬を越えた個体は、世代交代を繰り返しながら、9月頃に京都地方に至ります。したがって、京都ではこの蝶は秋の蝶です。その後寒さが厳しくなる冬が到来すると、卵、幼虫、サナギ、成虫、すべて死に絶えます。この個体も命を次の世代につなぐことはできずに死ぬことになります。個としての命を種が乗り越える昆虫です。
自分の命が間もなく絶えることを知らずに、ひたすら生の営みに従事する小さな昆虫の姿に胸を打たれます。
Uranamishijimi (Lampides boeticus) is nectoring on Kosendangusa (Bidens pilosa var. pilosa). This butterfly is a southern species, and the southern tip of Wakayama Prefecture is said to be the northern limit for wintering in Kansai. After the winter, the species goes through a series of generational changes until they reach the Kyoto area around September. Therefore, in Kyoto, this butterfly is an autumn butterfly. When winter comes, the eggs, larvae, pupa, and adults all die out. This particular individual will also die without being able to pass on its life to the next generation. This is an insect in which the species as a whole overcomes each lindividual's life.
I am struck by the sight of the tiny insect engaged in the activities of life, unaware that their own lives will soon expire.
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2021年9月26日日曜日
ウラナミシジミとアリたち
ヤブツルアズキにウラナミシジミが卵を産み、幼虫が育っています。ウラナミシジミは熱帯性の蝶で、日本では冬も温暖な地域以外では、春から世代交代を繰り返しながら北上して、冬死滅するという、毎年のサイクルを繰り返しています。京都地方でも冬は越えることができず、現在見ることのできる生体はすべて冬に死滅する運命です。それでも懸命に北上するという本能はどこから来ているのでしょうか。
ヤブツルアズキでは実の中に頭を突っ込んで中身を食べています。外にでいている体は不用心この上ないですが、アリたちが盛んに世話をしていますので、何か甘露のようなものを分泌しているのかも知れません。
I found the long-tailed blue (Lampides boeticus) larvae on the yabutsuruazuki (Vigna angularis var. nipponensis). The long-tailed blue is a tropical butterfly, and in Japan, except in areas with mild winters, it repeats its annual cycle of migrating north in the spring, changing generations repeatedly during the course, and then dying out in the winter. Even in the Kyoto area, which is located in the center of Japan, it cannot survive the winter, and all living organisms that can be seen today are destined to die in the winter. Where does this instinct to migrate north come from at all?
The larvae stick their heads inside the peapod and eat the contents. Their bodies are out in the open, but the ants are actively taking care of them, so the larvae may be secreting some kind of nectar.
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2020年10月23日金曜日
ベランダへのお客様
ベランダのプランターに蝶が来るようにと植えた花々は、今年はずいぶん役に立ってくれました。かつては手間のかからないゼラニュームを植えていたのですが、ほとんど蜜の出ないこの花にも蝶が引き寄せられて来るので、昨年はランタナとペンタス、それにミニチュア百日草と千日紅を植えてみました。昨年はあまり水やりも熱心ではなかったので、結構花をしおらせてしまいました。今年はペンタスに絞り育てたところ、昨年の百日草の種が自然に発芽して、よい株になりました。
ペンタスにはアゲハチョウ、百日草にはツマグロヒョウモン、シジミチョウなど、いろいろと訪れてくれます。ベランダの数個の小さなプランターが蝶の来る庭を造ります。
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ほぼ毎日訪れてくれるナミアゲハですが、この日は様子が少し違っていました。
2020年10月10日土曜日
今年最後のウラナミシジミの羽化
10月5日朝、今年最後のウラナミシジミの羽化を見ました。この幼虫もウラギンシジミの餌として取ってきたクズの花序に隠れていたものです。ウラナミシジミは南方系の蝶で、冬が厳しい土地では越冬できずに死に絶えるそうです。京都はどうなのでしょうか。他の蝶、たとえばベニシジミなどにかなり遅れて登場することから、京都でも越冬はなかなか難しいのかもしれません。とすれば、冬の到来までの短い命となり、そう思ってみると、美しさもひときわです。
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ベランダのペンタスを背景にして、最後の一枚。後翅の2つの紋は、その中に、輝く鱗粉で三日月模様を描いています。尾状突起まで付いていて、とことんオシャレです。この直後に飛び去りました。
これは羽化して羽を伸ばし終わったところ。シジミチョウの類は羽が小さいので。たたんだ羽を伸長させるスペースがほとんど必要なく、また、プラスチックの飼育容器の壁面も平気で上っていくので、アゲハのような羽を伸ばしきれない羽化の失敗がありません。その点気楽です。
2020年9月20日日曜日
美しい蝶の羽化(続)
もう一頭のウラナミシジミが羽化しました。今度は羽化の瞬間をビデオに収めることができたので、掲示しておきます。綿棒の先ほどの大きさしかない小さなサナギから、完璧な成虫が誕生しました。また、そのスピードの速いこと。羽化から1時間ほどで飛び立って窓ガラスに止まりました。
今回シジミチョウをじっくり観察してみて、とてもかわいい蝶であることがよくわかりました。目が大きい、毛深くてもふもふ状態、羽根に隠れて体が小さく見える、羽根の模様の美しさは大きな蝶に全く劣りません。アゲハなど大きな蝶を写真に撮ってみると、あまりにも体が大きく、イモムシに大きな羽根を付けただけのように思えることがありますが、シジミチョウはそのようなことはありません。
今回ワラジのような幼虫から育ててみて、すっかりファンになりました。
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2頭目のウラナミシジミです。うまくペンタスの花に止まってくれました。ちょっとハイキーに撮してみます。
2020年9月17日木曜日
美しい蝶の羽化
ウラギンシジミのために採ってきた葛の花にもう一種類の幼虫がいました。楕円形のかまぼこのようで、もっそりと動き回る不思議な幼虫です。どうやらシジミチョウらしいと思い、そのままにしておいたら、飼育箱の蓋の片隅で蛹化しました。同じ種類のちいさな幼虫がもう一匹いたのですが、それも大きくなって蛹化しました。
その最初のサナギが今日羽化しました。それはそれは美しいウラナミシジミになりました。ウラナミシジミはマメ科の植物を食草とする蝶で、アフリカからアジアまで広く熱帯亜熱帯地方に生息します。日本では西日本には春秋に姿を見せますが、東日本では春から北上して広がり、秋に見られる蝶だそうです。
これまで葛の花にウラギンシジミを求めたことはあったのですが、ウラナミシジミがいるとは思いませんでした。後翅の黒い2つの斑点と、1対の尾状突起がチャームポイントです。
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池端で
買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...