10月5日朝、今年最後のウラナミシジミの羽化を見ました。この幼虫もウラギンシジミの餌として取ってきたクズの花序に隠れていたものです。ウラナミシジミは南方系の蝶で、冬が厳しい土地では越冬できずに死に絶えるそうです。京都はどうなのでしょうか。他の蝶、たとえばベニシジミなどにかなり遅れて登場することから、京都でも越冬はなかなか難しいのかもしれません。とすれば、冬の到来までの短い命となり、そう思ってみると、美しさもひときわです。
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ベランダのペンタスを背景にして、最後の一枚。後翅の2つの紋は、その中に、輝く鱗粉で三日月模様を描いています。尾状突起まで付いていて、とことんオシャレです。この直後に飛び去りました。
これは羽化して羽を伸ばし終わったところ。シジミチョウの類は羽が小さいので。たたんだ羽を伸長させるスペースがほとんど必要なく、また、プラスチックの飼育容器の壁面も平気で上っていくので、アゲハのような羽を伸ばしきれない羽化の失敗がありません。その点気楽です。
今年は3頭のウラナミシジミを羽化させました。ウラギンシジミの保護の副産物だったのですが、その生育の過程など、いろいろと勉強になることが多かったです。感謝しつつの別れです。
2020.10.05.撮影
2020.10.09.記述
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