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2022年5月22日日曜日

シリアゲムシ:Panorpa japonica

 今年の春はなかなかシリアゲムシ(ヤマトシリアゲとしておく)に会えず、最近になってメスの個体数匹に出会うことができました。ところが、今日いつものフィールドの一つをさらに奥に、背丈ほどのオギやヨシをかきわけて進むと、ひらひらと飛ぶ虫が多数います。落ち着いて眺めると、いるわ!いるわ!多いところでは一目で7匹ものオスメスに出会うことができました。ほんの20mほどの距離の中で、おそらく30匹は超えるでしょう。何がこの虫の越冬と繁栄に貢献しているのかわかりませんが、貴重なスポットを知ることができました。

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オスです。

こちらがメス。卵でお腹がパンパンに膨れているようです。

手前にオス、後ろにメス。

今回は交尾や食事の風景を撮ることができませんでした。今後の課題とします。

Photos 2022-05-21

2020年9月10日木曜日

ベッコウ色の秋

河原の清掃活動に参加してきました。久しぶりでゴミの量がたっぷり。きれいになった河川敷で少々自然観察です。

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河川敷にシリアゲムシ(ヤマトシリアゲ)を多数見かけました。色の黒い春型と異なり、秋型のシリアゲムシは「ベッコウシリアゲ」とも呼ばれ、つややかな透明感のある明るい茶色のベッコウ細工のような色が特徴です。

これはメスの個体です。羽化したばかりなのか、しきりに羽根を上下して整えていました。

真上から撮したところです。メスの腹部は太くて先細りになっているのが特徴です。

近くにいたのはオスの個体です。正面顔。

側面から。オスの腹部は細く、先端がかぎ状に曲がり、その先に1対のハサミがあるのが特徴です。

砂地にきのこのフェアリーサークルがありました。クズヒトヨタケのようです。ヒトヨタケは一日のうちに生えて消えてしまいます。


このきのこは木くずや藁くずなどに生えるということですので、この砂地の下には何か流されてきた有機物が埋もれているのでしょうね。


今年石ころだらけの河原にはスベリヒユの大株がたくさん生えています。花は黄色。松葉ボタンやポーチュラカの仲間ですので、なかなかきれいです。雄しべに触れると目に見える早さでその方向にしべが動きます。

2020.09.08.撮影
2020.09.09.記述


2020年5月22日金曜日

午後の散歩

午後から近所の散歩に出かけました。今日は比較的涼しく昨日の雨が上がって気持ちがいいです。

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大きなアシナガバチが毛虫を捕まえて肉団子にし、重そうに飛び去りました。先般の青虫もそうですが、これから巣がどんどん大きくなってアシナガバチ(wasp)たちは忙しくなります。

道ばたの草の上にヤマトシリアゲのメスがいました。オスはたくさん見ていますが、メスの個体は今年はじめてです。おなかが太くてお尻の上げ具合が控えめです。

こちらはモンカゲロウの亜成虫。なかなか成虫に出会えません。この亜成虫を丸1日保護しておくと成虫になるのでしょうが、このまま持って帰るにはちょっとfragile。

拡大します。

イタチハギ(クロバナエンジュ)が花の盛りでした。北アメリカ原産のマメ科植物で、全国に広がっています。外来生物法で要注意外来生物に指定されています。日本の侵略的外来種ワースト100にも。ここ桂川でも年々勢力を増しています。この時期の樹木は白い花が多いのですが、黒い穂を見せるこの木には、なぜか一瞬ゾクッとします。


モンキチョウとアカツメクサ。

もう5月も後半です。コロナ騒動で自然の営みをしっかり確認しないまま、いつの間にか周囲はすっかり初夏の様相です。

2020.05.21.撮影
2020.05.21.記述



2019年10月19日土曜日

観察記録:ワンドのほとりで:シリアゲムシなど

Mizosoba, literally, "ditch buckwheat", belongs to the family Polygonaceae, as does buckwheat itself. However, while buckwheat belongs to the genus Fagopyrum, mizosoba belongs to the genus Polygonum. Thus mizosoba remains a humble weed growing in the ditches and wetland. Its seeds are tiny and its leaves are not edible, but when it blooms, its beauty is hard to ignore.

It happened that this day, a shiriage-mushi, scorpion fly was on the flower. Japanese name literally means "a butt raising bug." It has an elephant's head and a scorpion's tail--a fascinating creature.

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ミゾソバの咲く季節になりました。目立たない植物ですが、年に一度の開花の時には、恥じらうような赤みを帯びた小さな花を咲かせてくれます。白みがかったもの、紅に近い赤色が鮮やかなものなどあって、目を楽しませてくれます。この日はメスのシリアゲムシが近くにいました。

より赤みの強い花です。

切り花にしても、水揚げが悪く長持ちしません。水際でこそその命が輝く花です。

シリアゲムシは実に不思議な形をしています。

正面顔です。

これは9月に撮影した美しいオスです。秋に成虫になる(秋型)個体は、その飴色の体色から、「ベッコウシリアゲ」とも呼ばれています。
2019.10.17.撮影
最後の写真は2019.09.14.撮影
2019.10.18.記述



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...