2022年6月6日月曜日
慶事3点:Three congratulatory events
2021年11月3日水曜日
イシガケチョウの来訪
アサギマダラがフジバカマを訪れた2日後に今度はイシガケチョウがフジバカマに吸蜜に訪れました。このフジバカマの由来は先般書いたとおりです。イシガケチョウは比較的樹木の多い林縁や林の中のチョウと思っていたので、この家の庭のような開けた場所に来るとは意外です。花と蝶を愛した方のもう一つのお別れと理解しておきましょう。
Two days after the Asagimadara visited Fuji-Bakama, another butterfly came for nectar-feeding, the Ishigakecho, or common map. I was surprised to see this butterfly in an open space like our garden, because I thought that this was a butterfly of forest edges and woods with relatively many trees.I wrote earlier about the origin of this fujibakama. I will take this as another bidding of farewell from a lady who ardently loved flowers and butterflies.
*****
Photo 2021-10-30
2020年6月26日金曜日
イシガケチョウ:その後のその後のそのまたその後
これまでの経過をまとめると以下のようになります。
産卵(確認) 孵化 蛹化 羽化
6/4(確認) 6/7 6/16 6/22
6/4(確認) 6/7 6/19 6/25
6/5(推測) 6/8 6/23 6/29(予測)
産卵から孵化までには約4日、蛹化から羽化までには約6日ですが、孵化から蛹化までは条件が異なるせいか、個体の差もあるのか、10日から16日程かかっているようです。蛹化から羽化までの日数は、最初の2頭が6日ですので、3頭目もおそらく6日かかるとすれば、6月29日が「予定日」という事になりますので、注意しなければなりません。というのは、この蛹は、体を糸座に固定できずに落ちてしまったからです。現在仮の糸座に固定していますが、羽化の時にまた落ちる可能性もあります。タイミングを見計らって羽化を見守りたいと思います。
少し離れて見ると、葉と平行になり、かつ葉裏が陰になるのでほとんど見えなくなります。
これだけ離れると、全く見えなくなります。飛翔していなければ、まず気づくことは難しいでしょう。
同じく葉裏に止まった2頭目です。1頭目から3日遅れで羽化しました。イヌビワの実が隣に見えます。
周囲の葉を調べると、食痕のある葉も多いのですが、いずれも若齢幼虫の食痕で、古く、おそらくはこの2頭と同じ時期に産み付けられた卵から孵化した幼虫のものと思われます。
少なくとも100個を超える数の卵が産み付けられたのでしょうが、生きて成虫になれたのは、この2頭だけかもしれません。厳しい現実です。
2020年6月20日土曜日
イシガケチョウ:その後のその後
蛹化したサナギは半日後には体色が茶色く変わり、枯れ葉そっくりになりました。また、1頭目と同様に、体を半ばひねった状態でぶら下がっています。観察していると、徐々に体を伸ばしたり曲げたりする一方で、他の蝶や蛾のサナギがするように瞬間的にブルッと体をはねるように振るわせてひねりの方向を変える場合もあります。何を考えているのやら...虫の心の中は量りがたいです。
3頭目は昨日終齢幼虫へと脱皮しました。新しいイヌビワの葉を採ってきて与えたところ、若い葉にかじりついて、食べるわ食べるわ、丸一日の間に4倍ほどの大きさになりました。一般にイシガケチョウの幼虫の動作は敏捷で、葉を食べる速度もガツガツと旺盛です。条件さえそろえば、1頭目のようにすさまじい早さで成長する、というのが印象です。
先日蛹化した1頭目のサナギです。下に見えるのは、脱ぎ捨てた終齢幼虫の皮です。
体を少し反らせていますが...
時間が経つと、さらにそらせていますので、何らかの意思を持って動いているのでしょう。
こちらは今朝蛹化した2頭目です。
夕方には枯れ葉そっくりになっていました。
こちらも微妙に体を反らせています。この種に共通した特徴なのでしょうね。
3頭目はもりもり食事中。
丸一日でほぼ1枚の葉を食べ尽くしました。 一日で4倍以上の大きさになっています。驚異的です。
引き続き見守りたいと思います。
2020年6月14日日曜日
イシガケチョウ:その後
長時間休んでいますが、動き出すと結構敏捷です。
この角を少し拡大してみましょう。
先端部は透明で細い毛が生えています。
中程は黒く、毛も生えていますが、角からさらにトゲのような突起が生えてきています。これは側面の毛にピントを合わせたところ。
手前側の表面の突起にピントを合わせてみました。
これが付け根です。体表も突起に覆われています。カラフルゴジラといったところでしょうか。
頭です。弧状に並んだ複眼が見えます。黄色っぽく見えています。
この写真では光を受けて少し輝いています。
2020年6月12日金曜日
イシガケチョウ
その中でこれまで飼育したことのないものは、ツマキチョウ。これは蛹化しましたので、VIP扱いで保管しています。それともう一つイシガケチョウ。これは市内某所で手に入れた卵(2個)と大阪府下某所で入手した卵(1個)から孵化したものです。市内某所の卵については、産卵の時間が月日時分秒までわかっています。
同日に孵化した2匹の間に生育の差ができてきましたが、順調に育っています。これまで育てたことのない幼虫ですので、振る舞いも変わったところがあります。それをメモしておきます。
1齢幼虫の頃から、葉の先端を食べる傾向があります。これはおそらく2齢幼虫ですが、葉の先端に止まっています。ここから出張して葉を食べて、休むのは大概この先端。
不安定ですし、万一にもちぎれたら落下の恐れもあります。それでよく観察してみることにしました。葉の先端部がなにやらもやっと白く見えます。
拡大してみると、食べ残した軸に丁寧に糸を吐いて補強していることがわかります。
見ている間にも、糸を吐き、体をよじらせて糸を伸ばし、それを軸に巻き付けています。 この位置で休むことで、おそらくテントウムシやアリなどの天敵の接近を予防する効果があるのではないかと推測します。他の蛾などが葉を巻いて身を隠すのに似ています。
2齢幼虫の段階では、キティちゃん顔で結構かわいいです。
これが3齢幼虫以降になると、結構おぞましい姿になります。まあ、それも人間から見た偏見ですが...この幼虫はこれまでのものとは異なり、触るのにもちょっと勇気がいりそうです。これからどうなるかは....乞うご期待。
2020年6月5日金曜日
京都の町中のイシガケチョウ
お昼頃に用事が終わり、近くの神社に生えているカジノキの継続観察に出かけました。三ヶ月の間に芽は出る、花は咲く、葉は茂るで継続観察とは名ばかりでした。もう少し頻繁に訪問しなければなりません。
ひらひらと舞う蝶がいたので、ふと目をやると、なんとイシガケチョウです。昨年は大阪方面に出かけて見ることができたのですが、今年は幸運なことに京都市内の、それも中心部で見ることができました。
ちなみにここ数日真夏日となる最高気温が記録され、今日は京田辺市で33℃を記録して全国2位だったとか。イシガケチョウはもともと南方系の蝶で、温暖化の進行と共に北上していると言われています。ということで、イシガケチョウの大都市への出現は節度を持って喜ぶべきかもしれません。
ちょっと露出オーバー気味ですが、イシガケチョウとはっきりわかります。
新芽の部分にちょいちょいと止まりながら卵を産み付けていきます。とても動作が速くてアゲハチョウやモンシロチョウのようにゆっくり観察できません。下は産み付けた直後の卵です。つやつや光って、マンゴーゼリーのようで、美味しそうです。
産卵姿勢はこのような形です。アゲハやシロチョウ類が葉裏に産み付けるために腹部を丸めるのに対して、イシガケチョウは葉表に産むので、腹部を丸める必要がなく、それ故に産卵に要する時間がごく短くて済むようです。
イヌビワの果実にはさすがに産卵はしませんでした。
ごく短い時間でしたが、たっぷり遊んでもらいました。
京北の林内探索
京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...
-
One week ago, Macroglossum pyrrhosticta , or burnt-spot hummingbird hawkmoth, which I had been breeding, pupated. The egg was laid on Septe...
-
拾って来たアベマキとクヌギの実から、イモムシが沢山出てきました。入れてあったスーパー袋を破ってリビングの床に這い回り、ちょっと大変。これまではつまんで外にぽいと捨てていましたが、じっくり観察を試みました。 ***** ずんぐりむっくりで可愛らしい幼虫です。クヌギの実から...
-
京都の河原で気軽に化石が拾えるとは知りませんでした。化石の名前はコノドント。長さ0.5ミリから1ミリ程度の、原始的な動物の歯の化石です。珪質頁岩(けいしつけつがん)という、泥岩の一種に含まれます。京都市内を流れる桂川の河原で珪質頁岩が見つかれば、ほぼ70%以上の確率(経験からの推...