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2020年5月9日土曜日

亀山公園の花

この時期の亀山公園の花をメモしておきます。

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コバノガマズミです。山かげに咲いていると、純白の花にはっと驚きます。


クロバイの花です。ハイノキの仲間は、かつて着物を染める際にその灰を溶かして得たうわ水を媒染液として使ったことから名付けられたとか。葉はモチノキなどに似て常緑広葉ですが、花の形が意外で、面白く感じます。


この時期に咲くモチツツジです。早花びらの粘つきが半端ではありません。甘い香りも。

ヒメコウゾです。雄花も咲き始めました。以前書きましたが、これとカジノキの交配でできたというコウゾが悩ましい木です。

雌花はコロナウイルスに似ているかも。

これが雄花です。

ハリエンジュの蕾。

クリの雄花も伸びてきました。

ウワミズザクラの果実が膨れてきています。

タカノツメはまだつぼみが堅く、咲くまでにはまだ日数がありそうです。


2020.05.03.撮影
2020.05.08.記述




2020年3月31日火曜日

植物園:モチノキの開花

モーツアルトの『魔笛』のパパゲーノはVogelfang「鳥刺し」ということで登場します。パパゲーノの持ち物はパンフルート、それに鳥かご。多くの演出はここまでですが、中には一本の竿を持って登場する場合もあります。これはどうもトリモチ(鳥黐)を捕獲の道具として使っていたようです。

さて、このトリモチ、昔から聞いたことはありますが、目にしたこともなく、触ったこともありません。ただ、モチノキの類から作るということを聞いています。辞書を調べると、

モチノキ・クロガネモチなどの樹皮からとったガム状の粘着性物質。五~六月に樹皮をはぎ、これを秋まで水につけておいて、臼に入れて搗(ツ)き、それを流水で洗う。搗いて洗うことを三~四回くりかえすと出来る。熊野の山中が産地として江戸時代から著名。捕鳥・捕虫に用いる。(広辞苑第四版)

(前略)原料植物としてはモチノキ(含有量12%),イヌツゲ(10%),クロガネモチ(10%)(以上モチノキ科)や,ヤマグルマ(12%)(ヤマグルマ科)で,春から夏にかけて樹皮を水につけて腐敗させ,秋になってから臼でついて組織片を洗い流してとりもちを採取する。粗製品は赤もちと呼び,漂白したものを白もちという。また本もち(モチノキ),青もち(イヌツゲ,タラヨウ),山車もち(ヤマグルマ)の製品がある。本もちの白もちが最上等品である。ヨーロッパでもセイヨウヒイラギ,セイヨウヤドリギなどから採取することがあるが,その量は少ない。とりもちはおもに捕虫・捕鳥用に用いられたが,ハエ取り紙の材料,ゴムの代用,特殊ペイントや印肉の添加物として用いたこともある。1949年以降,狩猟用とすることは禁止されている(平凡社世界大百科事典)

などとあります。今年は少量でいいので、一度トリモチ作りに挑戦してみたいと思っています。

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さて、そのモチノキの開花が始まりました。つぼみの外見は雄花も雌花もよく似ていますが、開花するとその違いがわかります。これは雄花

中央部に光って見えるのは蜜で、なめてみるとかなり甘いです。

こちらは雌花。見える高さのつぼみがまだ開いていません。しばらくしてまたチェックしなければなりませんね。

この木が雌木である証拠です。咲いている枝の上部の枝に果実がありました。モチノキの実は赤くなるのが遅く、手にとっても固くて水気がなくて、余り美味しそうではありません。野鳥も食べるものがなくなった冬に、最後の最後に食べる実のようです。

2020.03.29.撮影
2020.03.30.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...