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2020年1月14日火曜日

亀山公園:樹木の勉強+メジロ付き

少し樹木の名前を覚え始めると、これまでいかに無知であったかを思い知らされます。今日はよい天気だったので再度亀山公園に出かけました。

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早速メジロがお出迎え。

拡大すると、瞳に雲隠れの太陽と嵐山が映っています。

1羽だけでしたが、コナラの木でせっせと虫を探していました。

さて、今日のお勉強です。亀山公園には妙に似通った木が多いことに気づきました。ねじれた木です。ねじれた木の代表格はその名も「ネジキ」。しかし、そのほかにもねじれた木があります。そもそも木というものはねじれたものが多いのですが、それにしても3種ほど目立って似通ったものがあります。

まず一つ目。

そして二つ目

そして三つ目。

さて、正解は...一つ目はアセビ。

二つ目はシャシャンボ。

そして三つ目はネジキです。

調べてみると、花の形も実によく似ています。それもそのはず、この3種はいずれもツツジ科に属する木でした。分類学の分野では、遺伝子解析に基づく分類が全盛になりつつありますが、シロウトの日常的な散策では、形態学的な特徴も種類を知る上ではまだまだ大いに手がかりになります。

2020.01.13.撮影
2020.01.13.記述



2020年1月7日火曜日

植物探偵団:植物を同定する

昨年の4月に時間のゆとりができてから、植物の名前を少し気合いを入れて覚え始めました。昨年末からは「樹木調査」と題して有志の方々と近辺の樹木を同定し始めました。開始した時期が冬ですので、葉は落ちる、実は食べられる、花は咲かない、で苦労していますが、特に急ぐこともないので、楽しみながらぼちぼちやっています。

周辺の樹木はだいたいわかるようになってきたのですが、時々頭をかくようなものがあります。そのようなものを苦労して同定してみてはじめて目の付け所がわかることもしばしばです。また、名前も覚えます。

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写真はその一つ。内部が枯れてうろになった桜の古木の中から若い木が生えています。桜の枝が邪魔になり、雑草も生え放題だったので、近寄れずにいましたが、何の木だろうと気になっていました。

葉も相当傷んでいたのですが、今回比較的きれいな葉を手に入れて同定を試みました。常緑樹です。

冬芽は鱗片に覆われて固くしまっています。

よく見ると葉にクスノキ科の特徴である三行脈が走っているようですので、もんでみると、かすかにそれらしい芳香がします。クスノキ科のようです。しかし、クスノキにしては葉が細いし、枝や芽が赤い。また、いわゆる「ダニ室」と言われる葉脈の付け根の膨らみもありません。図鑑の写真と見比べる限り「イヌガシ」がもっとも近いものなのですが、イヌガシの葉柄はこれほど長くありません。

図鑑には、イヌガシの幹はなめらかであるとの記述があります。幹も同定の手がかりとして大切ですが、確認し損なっていました。奥まっていてわかりにくかったのです。そこで改めて後日確認すると、ざらざらしていて、ひび割れています。

これはあきらかにクスノキの木肌です。そう言えば30mほど離れたところにクスノキの大木が一本生えています。その種が運ばれて生えたのでしょう。そのクスノキを見ると、冬だからでしょうか、枝や葉柄、冬芽が赤みがかっており、また葉の形もこれに近いものがあります。葉の香りも、樹液の上がらない冬だからでしょうか、弱いです。

ということで、これはクスノキである、と結論づけました。拍子抜けするような結論です。

しかし、今回の同定で、いろいろと学びました、

1)実生の場合、まず周囲を眺めて類似した樹木がないかを確認する
2)植物の葉の形は成長の度合いと部位などによって変化することに注意する
3)季節によって枝や葉柄、芽の色も変わることに注意する
4)季節によって葉の香りの強弱があることに注意する
5)樹木は、葉、枝、幹、花、実など総合的な情報を集めて判断する

ということでした。勉強になりました。

2020.01.03. & 2020.01.06.撮影
2020.01.06.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...