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2019年11月19日火曜日

観察行:私市植物園:落ち穂拾い

一昨日訪れた私市の植物園で観察したものです。

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これはノウタケの仲間だと思います。大きくなると脳のしわのようなしわが現れるものがあります。

これは上記の老熟株。ぽんぽんとたたくと、モワモワと胞子が飛びます。屋外で用を足す時にこれでオ〇リを拭くとそれはそれは気持ちが良いんだそうです。某キノコ博士の談です。

これはホコリタケの仲間です。側面を押すと真ん中の穴から、プーップーッと煙のように胞子を吹き出します。

センペルセコイアです。レッドウッドとも呼ばれ、カリフォルニアでは樹高が100mを越えることもあるとか。手前の切り株は2018年9月の台風21号で倒れ、伐採されたものの切り株です。巨木に比べれば本の幼木かもしれませんが、それでも人間のスケールからすれば、十分巨木です。

下から見上げると、威風堂々。

樹皮は毛皮のように繊維質で分厚いです。

こちらはユリノキの実。全体が翼を持った種で構成されています。右から左のように種を飛ばして実が空になります。

ユリノキの種の飛翔です。突然の風に...といいたいところですが、木を揺らしたヤラセです。

近くのツツジの植え込みにスズメウリの実が熟していました。今年はあちこちで見かけます。初めてのことです。

随所にフユノハナワラビが胞子葉を出しています。これも秋の終わりに「咲く」植物です。そのことに何かメリットがあるのでしょうか。

カゴノキです。樹皮の迷彩模様が特徴的です。常緑樹。

シロダモも花をつけていました。雌雄異株の樹木で、この時期花と実との双方を見ることができます。シリブカガシも同様です。

バクチノキです。樹皮が丸裸にされたように見えることからの命名です。そういえばアサギマダラがこの花に吸蜜していましたので、この木も10月頃に花期を迎えます。

キイトラッキョウです。絶滅危惧I類ないしはII類に分類されています。希少種保全地区にて。

周囲にはホトトギスが日の光を浴びていました。ありふれた花ですが、ルリタテハの重要な食草です。透過光が生きるように撮ってみました。


ツルギキョウです。キキョウ科ツルニンジン属の植物で、花はツルニンジンによく似ています。

サザンカの花でしょうか。確認するのを忘れました。オオスズメバチが花から花へと吸蜜に訪れています。

ユリノキの黄葉です。

オオカマキリの卵塊です。2つ重ねは珍しいです。

コフキクロツチガキです。初めて見ました。ドイツトウヒの林に。

ヌマスギの気根です。人気のない静かな沼を夕暮れに訪れると、何か異境に来たような感じがします。
2019.11.16.撮影
2019.11.18.記述



2019年11月17日日曜日

観察行:私市植物園:秋に色づく木々

大阪府交野市私市(きさいち)にある、大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。ここは自然の丘陵地を利用した植物園で、学術目的に草本木本が育てられており、商売気がなく、したがって訪れる人も少なめで、じっくり観察できるので、とても良いです。また、植物につけられているタグも、名前や学名だけでなく、短く要領を得た解説がついていて、とても参考になります。

例えば上記はイイギリのタグですが、開花時期の写真も添えてあり、観察者にきちんと正しい知識を与えようという運営側の意欲と努力が見えます。もう少し自宅のそばにあれば入り浸るのですが、遠いのがちょっと残念。

赤く色づいた秋をまとめてみました。

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クサギの実です。紺色の丸いのが果実、周囲の赤いものは萼です。秋が深まるにつれて色が鮮やかになります。APG分類で、クマツヅラ科からシソ科に移りました。

こちらはイイギリ。現在はヤナギ科に分類されています。イイギリの名前の由来は、この器の大きな葉で飯(いい)を包んだからとか。実が似ることから別名ナンテンギリ。

シナヒイラギです。シナヒイラギモチ、ヒイラギモドキ等とも呼ばれ、その葉の形からヤバネヒイラキモチと呼ばれることもあります。

ハクサンボク。常緑のガマズミの仲間です。

ご存じサネカズラ。ビナンカズラとも。

秋の終わりに咲いているので驚きました。マンサク科のマルバノキです。今の時期が花期。落葉樹で紅葉もきれいでした。これから枯れ木に実をならすのでしょうか。

ベニバナトキワマンサクです。満開になるのは春ですが、春以外にも開花するとか。結構いい加減な植物のようです。


トキワサンザシです。日本でピラカンサと呼ばれる3種の植物の1つです。春の白花、秋の赤い実がとてもきれいな花木です。

シイモチ。モチノキ科の樹木。名前は葉がシイの木の葉に似ることから。

こちらはおなじみクロガネモチ。日当たりが良くないので余り沢山は実をつけていません。

とりあえず目についた赤い実と花を集めてみました。その他の花も含めて、樹木の花でも、この時期に開花するものが少なくないことに気づき、驚きました。

2019.11.16.撮影
2019.11.16.記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...