2019年11月17日日曜日

観察行:私市植物園:秋に色づく木々

大阪府交野市私市(きさいち)にある、大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。ここは自然の丘陵地を利用した植物園で、学術目的に草本木本が育てられており、商売気がなく、したがって訪れる人も少なめで、じっくり観察できるので、とても良いです。また、植物につけられているタグも、名前や学名だけでなく、短く要領を得た解説がついていて、とても参考になります。

例えば上記はイイギリのタグですが、開花時期の写真も添えてあり、観察者にきちんと正しい知識を与えようという運営側の意欲と努力が見えます。もう少し自宅のそばにあれば入り浸るのですが、遠いのがちょっと残念。

赤く色づいた秋をまとめてみました。

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クサギの実です。紺色の丸いのが果実、周囲の赤いものは萼です。秋が深まるにつれて色が鮮やかになります。APG分類で、クマツヅラ科からシソ科に移りました。

こちらはイイギリ。現在はヤナギ科に分類されています。イイギリの名前の由来は、この器の大きな葉で飯(いい)を包んだからとか。実が似ることから別名ナンテンギリ。

シナヒイラギです。シナヒイラギモチ、ヒイラギモドキ等とも呼ばれ、その葉の形からヤバネヒイラキモチと呼ばれることもあります。

ハクサンボク。常緑のガマズミの仲間です。

ご存じサネカズラ。ビナンカズラとも。

秋の終わりに咲いているので驚きました。マンサク科のマルバノキです。今の時期が花期。落葉樹で紅葉もきれいでした。これから枯れ木に実をならすのでしょうか。

ベニバナトキワマンサクです。満開になるのは春ですが、春以外にも開花するとか。結構いい加減な植物のようです。


トキワサンザシです。日本でピラカンサと呼ばれる3種の植物の1つです。春の白花、秋の赤い実がとてもきれいな花木です。

シイモチ。モチノキ科の樹木。名前は葉がシイの木の葉に似ることから。

こちらはおなじみクロガネモチ。日当たりが良くないので余り沢山は実をつけていません。

とりあえず目についた赤い実と花を集めてみました。その他の花も含めて、樹木の花でも、この時期に開花するものが少なくないことに気づき、驚きました。

2019.11.16.撮影
2019.11.16.記述



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