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2020年1月24日金曜日

琵琶湖紀行:タゲリとコハクチョウ

ミコアイサポイントから北上してタゲリポイントに至りました。あちこち心当たりを走り廻りましたが、タゲリの姿はどこにもありません。

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田んぼを見ると、ここの二番穂は、昨年の暮れには重く穂を垂れていたのですが、かなり食べられています。



見ていると、近くの木に止まっていた一群の雀の群れが降りてきて、穂をくわえて飛び去ります。

寒風の吹く中、これを何度も何度も繰り返していました。小さなスズメには大切な食料です。

と、突然上空を黒い鳥の影が横切りました。タゲリの大きな群れです。伊吹山を背景に何とか数枚の写真に捕らえました。後で数えると60羽を超える集団でした。

途中でさんざん道草をしたので、湖北野鳥センターに到着したのは、午後4時半を回っていました。センターはすでに閉館です。湖面にコハクチョウの姿もなし。オオワシの姿を探しましたが、すでに遅し。

あきらめて隣接した道の駅に戻ってくると、湖面から「コー、コー」の声が。なんと、コハクチョウが次々に戻ってきて、高らかにと鳴き交わしているではありませんか。


見ている間にも、次々と群れが戻ってきます。

優雅な飛翔に比べて、着水はいささか不格好ですが...

着水するや、実にうれしそうに羽ばたき鳴き交わしを繰り返していました。お互いに一日の無事を確かめ合っているようです。感激しました。

充実した鳥見の一日になりました。

2020.01.20.撮影
2020.01.23.記述


2019年12月12日木曜日

野鳥の冬越し:イネの二番穂

野鳥たちにとって厳しい冬の到来です。穀物を食べる野鳥たちの重要な餌に、「二番穂」があります。これは刈り取られた稲から生えてくる穂のことで、もともと熱帯や亜熱帯で生育していた単子葉植物のイネは、穂を刈り取られてもその株からまた穂が出て、花が咲き、実を結ぶことができます。温帯地方の日本ではイネは冬に完全に枯れてしまいますが、それでも秋に刈り取られてから再び花芽を出して冬までに実を実らせることが可能です。この実った穂を「二番穂」というのです。

刈り取りから約3ヶ月経過した田圃では、二番穂の実りの季節を迎えています。実った状態で野鳥たちに食べられる穂もありますが、多くは枯れて土の上に籾としてこぼれ、冬の間の野鳥たちの貴重な食料となります。

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刈り取り後再び芽が出て実りを迎えた田圃です。全体に背丈は低いです。

よく見ると頭を垂れている穂が沢山あります。

例えばこれ。

こちらも。

こちらでも。

二番穂を刈り取ってきました。実の数は少ないです。

籾をつまんでみて、ふくらんでいて固いものは十分に実っています。

左が二番穂、右が一番穂の玄米です。二番穂の方は未熟なものもありますが、しっかり実ったものは、大きさ重さともに一番穂のものと変わりありません。

地方によっては、飛来する白鳥など冬鳥たちのために、二番穂をかり集めているところもあるそうです。
2019.12.10.撮影
2019.12.10.記述





池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...