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2021年4月13日火曜日

トチの実と芽生え

先般の清掃活動で河川敷の植生について気がついたことが幾つかありました。そのメモです。

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清掃活動の途中に、トチノキの芽生えを確認しました。


ワンドの滞留物の中にはトチの実の殻が。とりあえずは成長を観察することにいたしましょう。

裸地になった河川敷には少し遅れたセイヨウカラシナの芽生えが見えました。季節がずれますが、おそらく5月半ば頃には黄色い菜の花が見られるのではないでしょうか。


2021.04.10.撮影

2020年5月19日火曜日

川の畔で

昨日は久しぶりに良い天気でした。河川敷をいろいろなものを観察しながらじっくり歩きました。メモ書きです。

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セイヨウカラシナの葉の上でアシナガバチが青虫を捕らえ、瞬く間に肉団子にしてしまいました。すぐに飛び去りました。巣では幼虫たちが待っているのでしょう。


飛び去った後を見ると、黄色いものが...アオムシコマユバチの繭です。親バチは青虫の幼虫(多くは三齢幼虫)に卵を産み、幼虫が青虫の体内で育った後、皮膚を食い破って外に出て、繭を作ります。私が子供の頃モンシロチョウの青虫を育てて、何度この悲しい光景にあったことか。しかし、コマユバチも生きる営みに忠実に従事しているわけで、これも自然の摂理です。

セイヨウカラシナの葉には白い筋が。これは蛾の幼虫の食痕「マイン」でしょう。葉の内側から葉を食べる種類の蛾です。一方で茎に這い上がっている植物がつややかなので、よく見ると...。

これはアメリカネナシカズラです。最近桂川で生育範囲と勢力を大きく拡大している寄生植物。セイヨウカラシナから養分を吸い取りはじめています。さらに、左に見える紫色の塊は、セイヨウカラシナの花の付け根(花序基部)の一部が変形したもの。これは、虫こぶ(虫えい)ではなく、「菌えい」と呼ばれるもの。白さび病という菌(アブラナ科類白さび病)に侵されて、花序の一部が肥大化してコブ状になったものです。河川敷のセイヨウカラシナの群落にはあちこちに見られます。

ほんの1枚の中にも、生き物たちのせめぎ合いの記録を読み取ることができます。

2020.05.17.撮影
2020.05.18.記述


2020年5月16日土曜日

カワラヒワとセイヨウカラシナ

この時期になるとセイヨウカラシナの一面の黄色い花が咲き終わり、種を付けた枝が風に揺れています。そこに降りたって種を食べているのは大概カワラヒワ。他の鳥に増してカワラヒワの菜種嗜好は強いようです。

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子育ての時期だと思うのですが、菜種の種だけでヒナが育つのでしょうか。それにしてもよく菜種をかじっています。

菜の花系統の種子はさやに入っており、熟すとさやが割れて種がこぼれます。ですが、まだ緑のうちにこのようにさやが割れているものは、カワラヒワの食痕、フィールドサインです。

上側のさやがむしられて、種を食べられていますが、下側のさやはそのままのものが結構多いです。つまり花序に止まって、上からサヤをむしって食べるのでしょう。


これがさやと種。 種は縦に走る隔壁の両側にあり、片側に約6~8個が並んでいます。

種は直径約1.5~2ミリ。油を採る菜種に比べると小さめですが、小鳥にはカロリー十分なのでしょうね。

カワラヒワが食べたセイヨウカラシナの下には、はがされたさやが多数落ちていますので、下を向いて歩いても鳥の活動の痕跡を確認できます。

2020.05.14. & 2020.05.15.撮影
2020.05.15.記述



2020年4月4日土曜日

キレンジャクなど

3日連続でキレンジャクを見に行きました。自転車で片道20分余り。結構良い運動になります。昨日と比べると群れは約半分の大きさになり、一昨日と比べると4分の1程度になりました。食べ物はふんだんにあるのですが、さすがにこの季節になると北帰行に入らねばなりません。

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桜の中のキレンジャク。今年は堪能させてもらいました。学名は Bombycilla garrulus で、「絹の尾を持つおしゃべり鳥」というような意味です。種名の garrulus は今の英語にも garrulous という語があります。ラテン語の garrulus はおしゃべり好きのという意味。実際に鳴き声を聞いてみると「ヒリリリ...」というようなさえずりで、決して大声でのおしゃべりはありません。繁殖期にはまた違った鳴き方をするのでしょうか。



今日もヒヨドリがお邪魔虫でした。くちばしは蜜を吸うのに格好です。

対岸では大きなコイを捕らえたミサゴが食事をはじめていました。まだ生きているコイを頭からむしり取って食べています。残酷ですが、自然の摂理、命の交換です。

平和な植物に移ります。これはエノキの新芽。雄花と雌花のつぼみを含んでいます。

セイヨウカラシナ。対岸は桂離宮。

ハゼノキの芽吹き。

ご存じ、ジャケツイバラの実と種子。まだ地上に落ちません。

バンザイポースが大きくなったアカメガシワ。

葉痕に亀裂が入って膨れてきたセンダンの木。

これはやっと見つけたヤマモモの雌花。昨年は大豊作。今年は裏年のようです。大きな木でもなかなか雌花は見つかりません。

オニグルミの新芽も展開してきました。

2020.04.03.撮影
2020.04.03.記述



2020年3月29日日曜日

桜並木と銀杏の新芽

今日は土曜日ですが、全国的に外出の自粛を求められている週末です。天気もスカッとしない曇天。関東地方には今夜積雪の予報も出ています。その一方でサクラは着々と満開に近づき、昨日撮影したポイントから見たサクラとセイヨウカラシナは見頃になってきました。

近くには遅咲きの八重桜や緑の花びらから色が変わる御衣黄桜もあります。しばらくは様々な種類の桜の開花を楽しむことにしましょう。


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昨日より一段と咲きそろってきた桜と菜の花です。今日も曇天ですので、少し加工して彩度を上げてあります。

これはイチョウの新芽。何をどうやって折りたたんでいるのかわかりませんが、これが展開してイチョウの枝になります。

濃い緑の粒のようなものが見えますが、何でしょうね。撮影時には気づきませんでした。

ということで、今日は少々手抜きのブログでした。

2020.03.28.撮影
2020.03.28.記述


2020年3月28日土曜日

花の季節:菜の花と桜

この週末はコロナウイルス感染予防で全国的に外出を自粛するようにとの通達が出ています。特に首都圏では感染爆発が起こるのではないかと戦々恐々。幸い(かどうか)に週末の天気は積雪も予想される大荒れのようですので、押して花見に出かけようとする人も少ないのではないでしょうか。

自宅近くでは今年は暖冬にもかかわらずセイヨウカラシナの育ちがゆっくりめで、ソメイヨシノの開花がそれに追いつき、週末から週明けにかけては菜の花と桜のコントラストが楽しめそうです。また、南向きの堤防の法面ではハマダイコンが花盛りで、サクラ、菜の花、ハマダイコンとピンク、黄色、白の3色のカーテンが楽しめそうです。

昨日撮影ポイントを探してきましたので、ちょっとプレビューです。

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桜並木を見たところです。今年はクリーン大作戦が中止になったので、川はゴミが多く、心が痛みます。花ばかりを愛でずに、川の流れの美しさを愛でることのできる日が来るといいのですが。

 ちょっとハイキーで写したセイヨウカラシナです。花に限らず植物は露出オーバー気味が幻想的な雰囲気になって、いい感じに撮れることがあります。

これはハマダイコン。群生しているので、絞り込んで圧縮効果を狙いたいのですが、100ミリレンズなのとかなりの曇天で手前にしか焦点が合っていません。

距離を置くと白に見えますが、近くで見ると紫から白に変化するグラデーションがとてもきれいです。

余りたくさん生えているので、野草として食べることができないかと検索すると、種、葉、根とみな食べられるそうです。一度チャレンジしてみたいです。

ハマダイコン(浜大根)とは?
https://kurashi-no.jp/I0030381

2020.03.26.撮影
2020.03.27.記述



2018年3月4日日曜日

春の到来

今日は最高気温17度を超える暖かな日でした。春の兆しを探して家の周囲を散策してみました。すっかり忘れてしまっている草花の名前を復習しないといけません。
「神は細部に宿る」とは、建築家のミース・ファン・デル・ローエによって有名になった言葉ですが、細部の完成度を見るとき、この言葉は植物にこそふさわしいと思います。どの部分をとっても無駄がありません。そもそもヒトをはじめとする動物の生存に必須の酸素を供給してくれますし、草木の各部の機能も完璧です。本来生殖のために発達したのでしょうが、花もそれぞれに美しい。目立たない極小の花にも、よく見ると絶妙なバランスと、形や色彩の豊かさがあります。野の草の花の美しさを、しばし立ち止まって、ゆっくりと鑑賞する時間と心のゆとりがほしいですね。

青い花の少ないこの季節、
オオイヌノフグリは鮮やかに輝いて見えます。



こちらはフラサバソウです。


セイヨウカラシナも南斜面ではすでにつぼみが膨らんでいます。
小さい個体のほうが春の準備が早いように思えます。

これはセンニンソウです。
毎年刈り込まれるのでいつまでも丈が伸びません。
初夏に美しい白い花を咲かせ、秋には白いひげのついた種子を実らせます。
全草に毒があり、「ウマクワズ」「ウシノハコボレ」とも呼ばれます。
かつて家々に、ぼっとん○○があったときには○○虫の発生を防ぐために
この草を刈って入れておいたと聞きます。つまり天然の駆虫剤として使われました。
近縁種にボタンヅルがあります。園芸品種のクレマチスも近縁です。

これはヒメウズです。

ダキバアレチハナガサ。全草が枯れる場合もありますが、
このように若い苗や茎の下部が緑のまま冬を越すこともあります。類似したものに、
アレチハナガサ、ヒメクマツヅラ(ハマクマツヅラ)があります。

ハコベあるいはミミナグサ?もう少し大きくならないとわかりません。

チガヤでしょうか、昨年の葉が枯れきらずに残っています。
一般に図鑑には冬枯れの姿がありませんので、判別が難しいですね。

イグサが一株生えているようです。
通常湿り気のある場所に生えるのですが...成長を見守りましょう。

彼岸花です。秋に花が咲いてから葉を伸ばします。
冬の間光合成して球根に養分を蓄えたのでしょうか。お疲れ様。

ここから菊科の植物のロゼッタが続きます。これがなかなか難しい。




これはセイタカアワダチソウでしょうか。






これはヘラオオバコ?


これもヘラオオバコ?

これはセイタカアワダチソウ?



街路樹の根元によくわからない植物が生えていました。
マメカミツレかと思います。総花の直径が4ミリほどの極小の花です。




冬枯れした草の見分けは難しいです。
これはセイタカアワダチソウ。

これはヨモギ。

手前にヨモギ。奥にセイタカアワダチソウ。

山桑の芽です。




こちらはアキニレ。


踏まれても踏まれても頑張る雑草です。
形からしても、ストロマトライトに似ていて、応援したくなります。



セイタカアワダチソウの花穂です。手で揉んでみても、どこに種子があるのかわかりません。帰化植物で嫌われ者ですが、ベニマシコはこれを好んで食べるので、一概に悪者呼ばわりする気にはなれません。アワダチソウの名前は、黄色い花穂の咲いている様が泡立つようだとの説もありますが、むしろこの冠羽の方がその名前の由来としてふさわしいように思えます。


ヌカキビ?

ヨモギです。今の時分には根元に次の世代が芽吹いています。

by harusan




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...